時計のケースはガラス(風防)で覆われています。
現在ではサファイアガラスを始め、さまざまな材質が用いられており、強度や特徴などが異なります。
しかし、材質にかかわらず、ガラスは時にヒビが入り割れてしまうことがあります。
圧力や強い衝撃により、破損することは珍しくありません。
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時計のガラスの種類
時計に使用されるガラスは、サファイアガラス、無機ガラス、アクリルガラスの3種類が主流になっています。
サファイアガラス
サファイアガラスは衝撃に強く、サファイヤを原料として人工的に作られたガラスです。
しかし、一点に強い衝撃を受けますと、部分的に欠けてしまうことがあります。通常は一部分が欠けるか割れるのみで、破片が飛び散るほど粉々になりません。
無機ガラス
無機ガラスは、窓などに使われている一般的なガラスです。
透明度の高さが特徴ですが、衝撃を受けると表面にヒビが入るだけでなく、粉々に割れてしまう場合もあります。
アクリルガラス
アクリルガラスはプラスチック製で、無機ガラスよりも透明度が高く、加工しやすい点が特徴です。
ただし、衝撃を受けると大きなヒビが入ることがあります。
しかし、粉々に割れることはありません。
ガラスが割れた状態は非常に危険
時計のガラスが破損してしまいますと、時計の本体にも影響を及ぼすおそれがあります。
ヒビが入っただけの状態でも、ヒビが大きくなり、割れてしまう可能性があります。
ガラスの破片が文字盤を傷つけるほか、内部に侵入して部品を壊してしまうことも考えられます。
ガラスは交換対応となる
割れてしまったガラスは補修が難しく、交換対応が一般的です。
研磨で対応できる可能性はありますが、形状によっては研磨が困難な場合もあるため、通常は割れてしまうと交換が必要になります。
もしガラスが割れてしまった場合は、メーカーの窓口や修理店へ時計を持ち込み、相談してみると良いでしょう。
落下・強い衝撃によりヒビが入る
時計のガラスが割れる原因の多くは、落下や衝撃によるものです。
時計本体を高いところから落とした場合や、ガラス面に衝撃が加わると割れるおそれがあります。
落下や強い衝撃によってガラスが破損しますと、破片が時計の内部に侵入し、部品を破損させることもあるため、必要に応じてオーバーホールを検討してみましょう。
ガラスに大きな負荷が掛かると割れる
時計のガラスに大きな力を加えるとヒビが入り、最終的に割れてしまうこともあります。
サファイアガラスのように衝撃や負荷に強い材質もありますが、絶対に割れないとは限りません。
ガラスにヒビが入ってしまったら、交換が必要となります。