時計のよくある故障の原因・症状とは

時計の内部はたくさんの精密部品で構成されています。直径数ミリほどの小さな歯車などが隙間なく配置されているため、衝撃により故障が発生することがあります。

時計に故障が起きている場合、そこには必ず何らかの原因があります。
さて、時計の故障にはどのような症状があるのか、そしてどのような原因で起きているのでしょうか。

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時計が故障する原因とは

時計が故障してしまう原因はさまざまあります。
たとえば、単に部品が消耗している、油切れ、あるいは固着しているなど、経年劣化によって引き起こされる場合も考えられるでしょう。

一方でほこりや汚れが原因で不具合が起きている場合、浸水によるもの、強い衝撃を与えたことによる破損など、複数の外的要因が積み重なって引き起こされる故障も存在します。

時計はとてもデリケートです。衝撃を与えないよう使うだけでなく、長期間使わない場合は保管にも気を使う必要があります。

どのような症状が出るのか

また、部品の消耗や衝撃を与えることで、どのような症状が出てくるのでしょうか。長期間気付かない症状もあれば、すぐに異常を感じる症状もあります。

一例ですが、時計そのものが動かなくなる、針が進まない、時間がずれるといった、すぐに判明する症状があります。カレンダーの日付が同じまま、内部に結露が出るなど、時間がたってから、または使用状況によって分かる症状も存在します。

どのような場合にせよ、その症状が出た時点で既に故障や不具合があると考えたほうがよいでしょう。

オーバーホールまたは部分修理の検討を

時計に不具合が出た、あるいは変な症状が発生したら、オーバーホール(分解掃除、分解清掃)か部分修理を検討しましょう。
そのまま使い続けても、症状がひどくなるか、別の故障を招いてしまうおそれもあります。

メーカーか時計修理店に相談し、症状を伝えて対応してもらいましょう。
時計の故障や不具合は多岐にわたり、部分修理で済む場合もあれば、部品交換が必要となるケースもあります。

いずれにせよ、メーカーあるいは時計修理店に相談してみましょう。

時計が動かない・止まる原因

最も多い症状が、時計が動かない、もしくは止まってしまうことでしょう。
長期間保管している時計が止まることも、翌日気付いたら止まっていることもあります。

原因はさまざまで、電池切れや油切れの場合もあれば、部品の消耗・破損、ゴミが原因となっている場合もあり、考えられる原因は多岐にわたります。

時計が動かない、止まる…その原因とは

2016.11.20

時計の時間がずれてしまうのはなぜか

時間が遅れる、進むなど、時計の時間そのものがずれてしまう場合も珍しくありません。
歯車がかみ合っていない、ゼンマイや香箱車(こうばこぐるま)の不具合などさまざまな原因が考えられ、大半は分解して原因を特定する必要があります。
時間がずれてしまう原因を把握し、部品交換や修理が必要になる場合もあります。

時計の時刻がずれてしまうのはなぜか?~考えられる原因

2016.10.19

カレンダーの日付が変わらない

カレンダー機能が搭載された時計では、時として曜日が変わらない、翌日になっても日付がそのままなど、カレンダーそのものが不具合を起こす場合もあります。
カレンダー機構は非常に精密な造りになっており、部品の磨耗や破損、油切れなどが原因として考えられるでしょう。

時計のカレンダー機能が故障する原因

2016.09.27

時計の針が動かない・動かせない症状について

時計の針が全く動かなくなる症状もあります。
たとえば、秒針は動くのに時針・分針は動かないなど、何らかの原因で針自体が動作しなくなることもあるのです。

このような症状は、針を動かす歯車がうまくかみ合っていない、部品の消耗、ゴミが詰まっているなど、さまざまな原因が考えられます。
時計の針そのものが破損している可能性もありますが、オーバーホールして原因究明が必要です。

時計の針が動かせない(時間調整できない)症状と原因

2016.06.01

リューズに不具合がある場合

リューズは使い続けているうちにうまく動作しなくなる場合もあります。また、無理やり使用すると破損するか抜け落ちることもあるため、不具合があるときはすぐにでも対処しなければいけません。
リューズに不具合があるケースでは、内部部品の消耗やバネの劣化などが考えられます。

リューズが破損・故障してしまう原因とは

2016.11.18

ガラスや風防が曇る・結露が出る原因とは

ガラスや風防の内部が曇る、中に結露が出てしまうような症状も珍しくはありません。一度分解して原因を探る必要がありますが、湿気の多い場所で使用した際や、浸水が原因となっている場合があります。
また、ゴムパッキンの経年劣化による防水性低下や、喪失といった原因も考えられます。
内部にたまった湿気が部品をさびさせるおそれもあるため、早めに対処しましょう。

時計のガラス(風防)の内部が曇る・浸水する原因とは

2016.08.09

ガラス・風防が破損した場合

ガラスや風防が自然に破損することはほぼありません。大抵の場合は外部から強い衝撃を受けた際に破損してしまいます。
衝撃に強いとはいえど、限界を超えた衝撃を与えた場合は破損の元となります。破損した箇所からゴミや水が侵入したり、別の不具合を生んだりする原因になるおそれもあり、速やかな修理が必要となります。

時計のガラス(風防)が破損してしまう原因とは

2016.07.16

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