腕時計は定期的に電池交換を行う必要があります。電池交換は自分でもできるという情報もありますが、慣れていない方が電池交換を行うと時計の動作に悪影響が及ぶリスクがあります。ホームセンターや家電量販店に依頼する方法もありますが、一番おすすめなのは、時計修理店に依頼する方法です。この記事では、自分で電池交換を行う際の注意点や、時計修理店をおすすめする理由などをご紹介します。
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腕時計の電池交換で知っておくべきこと
腕時計の電池交換で、まず知っておくべきなのは電池の種類です。多くの電池（クォーツ）式時計にはボタン電池が使われています。ただし腕時計のメーカーによっては専用の電池を使っている場合があるので、公式サイトや取扱説明書などで確認しておきましょう。もしわからない場合は、時計修理店に問い合わせてみると良いでしょう。
また、電池（クォーツ）式時計の寿命は3～4年と言われています。電池が切れる頃になると、秒針の動きが変わる時計もあるため、秒針の動きが今までと違ったり時刻が頻繁にずれたりする場合は、電池交換をするようにしましょう。
電池交換をせずに放置してしまうと、液漏れという現象が発生してしまいます。液漏れは、電池の破裂を防ぐためのものですが、漏れ出したアルカリ性の液体が部品を腐食させてしまうため、時計が壊れる原因となります。時計が壊れないようにするためにも、電池切れは放置せず、なるべく早く電池交換を依頼するようにしましょう。
腕時計の電池交換を自分で実施する
腕時計の電池交換は、シンプルなタイプの電池であれば自分で行うことも可能です。ここでは必要な工具や、注意点をご紹介します。電池交換の費用を抑えたい方や、近くに時計修理店がない方におすすめですが、腕時計のムーブメントは非常にデリケートなため丁寧に扱うようにしましょう。
電池交換のやり方や必要な工具
腕時計の電池交換は、慣れている方であれば10～20分でできますが、そうでない場合、20～30分かかります。必要な工具は下記の通りです。
・裏蓋を開ける工具（精密ドライバー、オープナー・裏蓋閉め機、こじあけ）
・ピンセット
・チリ吹き
・綿棒
裏蓋には「ネジ式」「スクリュー式」「こじ開け式」の3種類があるため、それぞれにあった工具を使いましょう。
手順は以下のようになります。
➀工具を使って裏蓋を開ける
➁中枠で電池が隠れている場合は、中枠を外す
➂ピンセットで電池を取る
➃端子を綿棒で軽く拭き、新しい電池を入れる
➄中枠を戻し、裏蓋を閉める
ここでは簡単な方法を紹介していますので、詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください。
電池交換を自分で行うときの注意ポイント
電池交換を自分で行う際には、下記のことに注意しておきましょう。
・メーカー保証対象外となることを念頭に置く
・電池やムーブメントに指で触れない
・リード版タイプは難易度が高いため業者に依頼する
まず、自分で電池交換を行う行為は腕時計の分解行為にあたるため、メーカーの保証対象外となります。自分で交換して直らなかった場合でも、メーカーに修理依頼ができなくなることを念頭に置いておきましょう。
メーカー以外の専門業者であれば、対応してもらうことは可能ですが、状態によってはプロでも修理ができないこともあります。とくにコイルを傷つけてしまうと、99%壊れてしまうため気をつけましょう。また、電池やムーブメントを扱う際には必ず指サックを付けて、直接触れないようにしましょう。直接触れると、ショートしてしまいます。
腕時計の電池の入り方には、3種類のタイプがあります。電池がそのまま入っている「シンプルなタイプ」、電池が爪状の部品で固定されている「引っかけタイプ」、板状の金属板で固定されている「リード板タイプ」があります。シンプルなタイプや引っかけタイプは自分でも対応できますが、リード板タイプは難易度が高いため、専門業者に依頼したほうが良いでしょう。
腕時計の電池交換を業者に依頼する
「自分で交換するのは不安」「どこに依頼すれば良いのかわからない」「メーカーの正規メンテナンスが高いと感じる」という方には、時計修理を専門に行う業者に依頼すると良いでしょう。ここでは、腕時計の電池交換を業者に依頼する場合の値段や、時計修理の資格について解説します。
電池交換の値段
時計の電池交換を業者に依頼した場合の値段の目安は、1,000～3,000円になります。安いところでは500円ほどで実施してもらえるところもありますが、値段だけで決めるのは危険です。安く電池交換を行っている業者の場合、時計修理の資格を取得していないスタッフが対応している場合があります。そのため、安心して依頼できるとは言えません。最悪の場合、更に状態が悪くなったり壊れたりしてしまう可能性もあります。
大切な時計を長く使い続けたいのであれば、実績が豊富な信頼性の高い業者に依頼しましょう。また、上記はブランド時計以外の値段であり、ブランド時計や高級時計はもう少し値段が高くなります。
ブランド時計の電池交換は値段が上がる
時計修理を行う業者の値段は、ブランド時計とそれ以外に分けられることが多く、ブランド時計の電池交換は値段が少し高くなります。
ブランド時計の値段は2,000～5,000円で、多くの時計修理店ではブランドやメーカーによって価格が異なります。
ALLU WATCH REPAIRでは、ブランドやメーカーにかかわらず一律の料金を設定しています。送料や見積り・キャンセル料などは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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時計修理の資格について
電池交換を含め、時計の修理には「時計修理技能士」という国家資格が存在します。 1～3級まで存在し、一般的な資格と同様に1級が最も優れています。
時計修理技能士の資格を持っていない時計技師が、実務を行うわけではありませんので、有資格者がいるお店と、有資格者がいないお店が存在しています。
資格が必ずしも高度な技術力を証明するものではありませんが、一定の実務経験がないと取得できないものですので、有資格者かどうかは技術者の経験値を計る一つの目安にはなるでしょう。
腕時計の電池交換ができる店舗
腕時計の電池交換は、自分で交換する以外にも家電量販店やホームセンター、時計修理店など、さまざまな場所で依頼ができます。店舗選びをする上では、それぞれの特徴や魅力、注意点を把握しておくのが重要です。ここでは腕時計の電池交換の依頼ができる店舗と、特徴やおおよその料金をそれぞれご紹介します。
家電量販店
時計を販売している家電量販店では、時計売り場で電池交換や修理の専門カウンターが常設されている店舗があります。家電量販店は、価格が1,000～1,500円程度と安いため、ライトに時計を楽しむ方から人気を集めています。
ただし資格を持った技術者ではないスタッフが対応する可能性があり、安心度は低いといえます。また、海外のブランド時計は対応していないため、預かってメーカーでの交換になることもあります。
ホームセンター
ホームセンターでも、時計を販売している店舗の中には電池交換や修理を承っているところもあります。価格も500～1,500円程度と安価にできるのが魅力です。しかし対応できるブランドやメーカーが限られていたり、その場で対応できなかったりするなど、店舗によって対応にばらつきがあるため注意が必要です。家電量販店と同様、資格を持った技術者ではないスタッフが対応することが多く、ブランド時計を預けるのは高いリスクが伴います。
時計専門店
時計を販売している専門店でも電池交換を対応してくれる店舗があります。個人で経営しているところから、全国にチェーン展開をしているところまで、規模はさまざまです。長年、個人で経営してきた店舗では、熟練の技術を持った店主による対応が受けられることもあります。価格も良心的なところが多いのも魅力です。しかし店舗によって資格を持った技術者がいないところもあるため、あらかじめ依頼する店舗の口コミや評価を確認しておく必要があります。
メーカー
もっとも安心して依頼できるのが、メーカーに依頼する方法です。メーカーによっては、電池交換だけでなく防水テストや動作確認などを行ってくれるところもあります。ただし、その分料金も高額でメーカーによって差がありますが、3,000～10,000円前後が一般的です。また、電池交換だけできるメーカーと、メンテナンスも一緒に行わなければいけないメーカーもあります。メンテナンスも合わせると、10,000円以上かかることも珍しくありません。
オンラインサービス
オンラインサービスでは、店舗に出向かずに電池交換や修理を依頼できる方法です。インターネットで申し込みをすれば、箱や梱包資材などが送られてくるため、時計を入れて発送すれば電池交換を依頼できます。
オンラインサービスの多くは、もともと時計修理店であったり時計修理店のサービスの一環として行っていたりすることがほとんどです。発送した時計は、時計修理を行う工房に集められ、資格を持った技術者が対応するため安心です。
ALLU WATCH REPAIRでは、オンラインでの電池交換も承っています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
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修理専門店
時計修理店は、時計の修理を専門に行っており資格をもった技術者が対応しています。家電量販店やホームセンターよりも価格は高くなる傾向がありますが、経験豊富な技術者に任せられる安心感があります。また、メーカーで依頼するよりも安く、店舗によってはメーカーと同等レベルの設備を備えているところもあります。ブランド時計や高級時計の電池交換をできるだけ安く安心して行いたい方は、修理専門店がおすすめです。
保証期間のある修理店については、こちらの記事で詳しく解説していますのであわせてご確認ください。
店舗の上手な選び方
多数の時計修理店から高品質なサービスを提供している、優良な店舗を見抜くには、その店舗が保証期間を設けているか確認しましょう。
メーカーに保証期間があるように、時計修理店にも保証期間を設けているところがあります。こうした保証期間を設けているところでは、修理完了後に不具合が発生した場合に無料で対応してもらえます。
電池交換の依頼は、費用や修理のクオリティ・修理期間の観点から時計修理店での修理をおすすめしています。
こちらの動画で詳しく解説していますのであわせてご確認ください。
時計の電池交換ならお近くのALLU WATCH REPAIRへ
時計の電池交換について、自分で行う方法や依頼できる店舗についてご紹介しました。電池交換は自分でもできますが、慎重に行わないと状態が悪くなる、修理ができなくなってしまうなど、非常に高いリスクを伴います。電池交換は、プロへの依頼がおすすめです。
ALLU WATCH REPAIRでは、資格を持った熟練の技術者による高品質なサービスを受けることができます。大切な時計をプロに安心して任せたいという方は、ぜひご利用ください。
