時計が動かない、止まる…その原因とは

腕時計を見る男性

「時計が急に止まってしまった」「気付いたら動いていない」――。そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。予定に遅れてしまったり、正確な時間が分からず焦ることも珍しくはありません。急いでいるときであれば、なおさら困ってしまいます。

しかし、時計はなぜいきなり止まってしまうのでしょうか。

<目次>

  1. 時計が止まる原因
  2. 電池切れや充電不足
  3. 油切れ
  4. ゴミや汚れ
  5. パーツの消耗・破損
  6. ゼンマイを巻いても駄目な場合
  7. 修理かオーバーホールを

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時計が止まる原因

時計が止まる原因

時計が止まってしまう原因には、さまざまなことが考えられます。

まずクォーツ時計やソーラー時計、機械式時計など、時計の種類によって異なります。たとえばクォーツ時計の場合は電池切れの可能性もありますが、機械式時計では電池を使わないため、他の原因が考えられます。

しかし、クォーツ時計で電池切れが原因でないのであれば、機械式時計と同じように部品の磨耗、破損などが原因として考えられます。時計が止まる原因は一概にはいえないため、故障や不具合の種類によって異なる点に注意しておきましょう。

電池切れや充電不足

クォーツ時計、ソーラー時計で考えられる原因の1つです。特に長期間使用していない場合は、電池切れや充電不足が原因になっている場合があります。

電池式のものは電池の交換を、充電式の時計はフル充電して動くか確認してみましょう。もし動かなかった場合は他の原因が考えられます。

油切れ

時計の部品は油が使われています。部品をスムーズに動かし、磨耗を防ぐことが目的ですが、油切れで部品同士がうまくかみ合っていない、あるいは固着して動かなくなっている可能性もあります。

クォーツ式、機械式など、どの種類の時計にも当てはまる原因です。特に長年使っている時計は油切れの可能性も高くなっています。

ゴミや汚れ

時計をほこりの多い場所で使用することが多かったり、保管したりしていないでしょうか。もし心当たりがある場合、内部にゴミが詰まっている可能性もあります。時計の種類を問わず起こります。

時計の内部に侵入したほこりやゴミが部品に付着し、うまく動作しなくなることもあるのです。また油が塗布されているため、ゴミが絡みつきやすい部品もあります。この場合は時計の分解と部品洗浄が必要です。

パーツの消耗・破損

ゼンマイや歯車を始めとして、時計の内部は徐々に消耗していく部品も使われています。長年使っていると磨耗し、交換が必要になる部品もあるのです。

落下を始め、衝撃によって部品が破損してしまうこともあります。特に急に動かなくなってしまった場合、部品が原因の可能性が高いといえるでしょう。

ゼンマイを巻いても駄目な場合

機械式時計は、動力としてゼンマイを使用しています。自動巻きであれば自動で巻き上がりますが、手動の場合はゼンマイを自分で巻く必要があります。しかし、もしゼンマイを巻いても動かなかった場合、歯車の油切れや破損、ゼンマイ切れなどが原因として考えられます。

ただし、無理にゼンマイを巻くと内部部品の破損にもつながりますので注意しましょう。内部の状態確認が必要になります。

時計修理・オーバーホールをご検討ください

オーバーホール
時計が動かなくなるという症状は珍しいことではありません。時計の故障の中では特に多いといってもいいでしょう。

予兆に気が付くことができれば事前の対処も可能ですが、朝目覚めたら止まっている場合もあれば、長期間保管していた時計が動かなくなっているケースもあります。そのため、事前に対処することも難しいのが実状です。

電池交換に出したり充電を行ったりしても動かない場合は、保管や使用状況を確認し、メーカーか修理店にオーバーホールの相談をしてみましょう。油切れやパーツの消耗・破損、ゴミや汚れなどは、分解することによって原因が特定できる場合もあります。

いずれの原因にせよ、そのまま放置しておいても時計が再び動く可能性はまずありませんので、修理の検討が必要です。

時計修理をお考えの方は、お気軽にご相談ください