エレガンスな魅力と180年の歴史時計製造の名門 ジャガー・ルクルト
ジャガー・ルクルトといえば、時計好きには言わずと知れたスイスの高級時計マニュファクチュールですね。
今まで開発してきたキャリバーは実に1,000種類以上。発明だけでも数百に上ります。
今回は創業から180年の歴史をもつジャガー・ルクルトについてご紹介しましょう。
180年の歴史 ジャガー・ルクルト
本格的なマニュファクチュールの誕生
1833年、アントワーヌ・ルクルトが時計部品を切りだすための機械を作り上げ、ル・サンティエ村に時計製造のアトリエを開きます。
この場所で、彼は1844年に最も正確な測定装置「ミリオノメーター」や、1847年には鍵なし(竜頭巻き)時計のシステムを発明しました。
その後のロンドン万国博覧会では、タイムピースに関する実績が認められ、金メダルを受賞するという栄誉に浴します。
1858年にはアントワーヌの息子、エリー・ルクルトが後を継ぎます。
彼は家内工房が主だった時計製造の現場を改革するため、1866年に本格的なマニュファクチュールLeCoultre&Cieを創設。
多くの技術者がひとつの場所に集まり、機械を導入することで、大量生産と精度の上昇を実現したのです。
また1870年には複雑機構を備えたキャリバーを少量生産し、精度と工具に小さな革新を起こします。
1888年には従業員は500人を数え、LeCoultre&Cieは「ジュウ渓谷のグランド・メゾン」と呼ばれるまでに成長しました。
技術への信頼と友情から始まった
順調に発展が続いていた1903年、エドモンド・ジャガーというフランス海軍向けの時計製造をしていた男が、スイスの時計職人へ自分が発明したした超薄型キャリバーを開発・製造してくれないかという話を持ちかけます。
それを引き受けたのが、1900年からエリーの後を継いだ息子のジャック・ダヴィド・ルクルトです。
時計職人として天才的な才能を持っていた彼は、1907年にはルクルト製キャリバー145を搭載した世界で最も薄い懐中時計を製作します。
同年ジャガーは自分のムーブメントを全てカルティエ専用にするという契約を結びます。
そのムーブメントを製造したのが、ルクルトでした。
1929年には世界最小のムーブメントを発明し、1931年には現在も製造され続けている人気コレクション「レベルソ」を発表。
1993年にはトゥールビヨンまでも搭載させます。
時間をかけて協力関係と友情を築いたジャガーとルクルトは、1937年についにジャガー・ルクルトを誕生させたのです。
高い技術力と拘りの逸品
ジャガールクルトの人気コレクションといえば、レベルソといって間違いないでしょう。
角型の文字盤ケースが反転するという特徴で有名です。
この反転式ケースのデザインは、ポロのときに時計のガラス部分を衝撃から保護できるようにと考えられました。
クラシック、レディ、ビッグ、グランド…などの複数のラインが展開されています。
また、マスターシリーズも代表的なコレクションです。
見た目はオーソドックスなラウンドウォッチながらも、厳しい自社の精度テスト「マスター・コントロール1000時間」をクリアするなど、精度はお墨付き。
ジャガー・ルクルトの技術へのこだわりを物語っています。
コントロール、クロノグラフ、ジオグラフィーク、ホームタイム、カレンダー…など多くのラインが発売されています。
このほかにも、マスター・コンプレッサー、デュオメトル、ランデヴーン、AMVOX、アトモス、ハイブリス・メカニカ、ハイジュエリーなど、全部で8つのコレクションを展開されているジャガー・ルクルト。
メンテナンスをしっかりと行っていけば、100年以上は愛用できるといわれています。
これからもジャガー・ルクルトの製品は、多くの時計好きが一度は手に入れたいと願ってやまないものであり続けるでしょう。
まとめ
ぜひ機会があれば、実店舗でジャガー・ルクルトのコレクションを手にとってみてください。
画像で見るよりも、話を聞くよりも、実物をみたときにこそその魅力を強く実感するはずです。
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