2023年09月29日

ケリーバッグとバーキンの違い|どっちが人気？どっちが高い？

エルメスの代表的なハンドバッグであるケリーバッグとバーキンバッグ。
どちらも高級で人気の高いバッグになりますが一見すると見た目も似ているため、違いがわからない人もいると思います。

今回は「ケリー」と「バーキン」の違いを人気や価格、形状など項目別に見ていきたいと思います。

ケリーとバーキンの違い

荷物を詰め込んでいた歌手ジェーン・バーキンのために作られた収納力のある「バーキン」。
モナコ公妃グレース・ケリーが愛用したことで知られる「ケリー」。

一見すると似ている2つのバッグですが、複数の違いがあります。

「ケリー」も「バーキン」もバッグとしての見た目が似ています。
ハンドル部分が綺麗に出るようにカットされた『フロップ』とバッグの口とフラップを締めるための『クロア』でバッグを開け閉めし、フロント部分を飾るロック用の南京錠「カデナ」と2本の鍵「クローシュ（キーケース）」のデザインも共通しています。

パッと見た感じでは分かりませんが、実は形状やデザインに違いがあります。

ケリーバッグとバーキンの最大の違いは、その蓋の使い方に現れています。
ケリーバッグは蓋を閉じて利用するのに対し、バーキンは一般的に蓋を開けた状態で使用されます。

『美しさを追求』するケリー。『収納力や使い勝手』のバーキン。
それぞれの用途や目的により、デザインにも違いがあります。

ケリーバッグは一つのハンドルを持つ一方で、バーキンは二つのハンドルが特徴です。
また、ケリーバッグには「外縫い」と「内縫い」というデザインの異なる2タイプが用意されています。

他に

の違いがあります。

バーキンは収納力にも配慮が行き届いており、フロントと背面にポケットを備えています。ケリーバッグは外側ポケットが搭載されていません。

また、バーキンはマチの幅を自由に調節できるサイドベルトが特徴的です。
その代わり、ケリーには「ケリー25」サイズ以上であればショルダーストラップが付属しており、肩掛けでバッグを持つことが可能です。

これらの違いは、バーキンが収納力と機能性を重視していること。
ケリーが美しさを追求したデザインであることが関係しているからだといえます。

バーキンには、

の5つのサイズが展開されています。

一方、ケリーは

の8つのサイズが展開しています。

ケリーの方が細かなサイズ展開がされていて、「ミニケリー」などサイズが小さなものも用意されているのが特徴です。

どちらもエルメスを代表する「ケリー」と「バーキン」ですが、どちらも100万円を超える高級バッグになります。
ではどちらの方が価格が高いのか。

2023年1月25日に価格改定が行われたエルメス。
最新の価格改定で「ケリー」と「バーキン」の価格を比較してみましょう。

比較対象はそれぞれ人気の高いサイズ・素材を選定しています。

商品	素材	価格
バーキン25	トゴ	1,474,000円
バーキン30	トゴ	1,639,000円

商品	素材	価格
ケリー25	トゴ	1,452,000円
ケリー28	トゴ	1,562,000円

価格は「バーキン」の方が高くなっていますが、サイズにもよりますがその差は10万円以内です。
年々、その差は縮まっているので、価格はそこまで変わらないと言っていいでしょう。

中古市場の価格でも「バーキン」の方が高いですが、どちらも人気のアイテムなので需要が高く、相場も安定しています。

では、「ケリー」と「バーキン」はどちらが人気なのでしょうか。

どちらも人気のバッグですが、認知度でいえば、やはり「バーキン」に分があります。
ただ、最近はバーキンが入手困難でかつ、価格も高いので日本ではケリーの人気も高まってきています。

認知度がある「バーキン」ではなく、あえて「ケリー」を選ぶという人もいるようです。

最後に「バーキン」「ケリー」それぞれの特徴をまとめてみました。

バーキン	ケリー
持ち手が2つあるので持ちやすいケリーより収納力があるカジュアルなシーンでも使いやすいセレブなイメージがあるブランド力に憧れがある	ショルダーストラップがあり便利カッチリして、シンプルなおしゃれがあるバーキンより軽いバーキンよりも珍しい