エルメスのクリッパー エルメスのアイコンウォッチ
四輪馬車のロゴでも知られるエルメス(HERMES)が生み出す作品は、バッグ・レザー小物・日用雑貨など実にさまざまです。
そのなかでも、エルメスの代表的な腕時計として多くの方に愛されているのがクリッパー(Clipper)でしょう。数あるエルメスのアイテムのなかでも、とくにブランドの品格を感じられる腕時計として知られています。
今回は、多くの方に愛され続けるスタンダードなデザインから、アクティブに使えるタイプまで、機能面も含めそれぞれのクリッパーの個性のすべてを解説いたします。
エルメス クリッパーの歴史と特徴
クリッパーは、1981年に発売が開始された、エルメスの腕時計の定番モデルです。
19世紀に活躍した大型帆船の「クリッパー号」から名付けられました。ケースの形が大型船の舷窓をモチーフにしているなど、随所にそのこだわりが確認できます。ダイヤルの背面に、エルメスの頭文字である「H」と、四輪馬車と従者のマークが描かれているのも特徴的です。
クリッパーには、反射防止加工をほどこした、サファイアクリスタルガラスが取り入れられています。これを採用することで、時計でもっとも重要となる視認性を確保しつつ、日常生活防水機能などのユーザーが求める実用性も担保されているのです。
クリッパーは、媚びない美しさと機能性を併せもち、ファッションにこだわる女性から世界を飛び回るビジネスパーソンまで、多くの方の支持を集めています。
エルメス クリッパーは廃盤になった?
エルメスの腕時計として多くの方が思い浮かべるクリッパー。しかし、2020年、クリッパーは廃盤になっており、直営店では取り扱われていません。廃番の発表があったとき、ショックを受けたファンも多かったようです。
今後クリッパーを購入する場合は、中古品販売店や並行輸入店を探す必要があります。ただし、元々流通量が少ないため、根気よく探しましょう。
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エルメスの腕時計 クリッパーが放つ個性的なデザイン
クリッパーはブランドの代表的な存在といわれるほど、長く人気を維持している腕時計です。
クリッパーは、シンプルなデザインとエレガントなパーツが見事マッチしており、実用性だけでなくニーズに合わせて選べる豊富なデザインバリエーションも魅力です。
シルバーの輝きが美しいステンレススティールや、さりげなくリッチなゴールド×ステンレススティールのコンビネーション。ラグジュアリーに仕上げたダイヤベゼルデザインを取り揃えた3つのPMなど、好みや利用シーンに合わせてデザインを選べます。
ここでは、クリッパーの代表的な5つのデザインがもつ、それぞれの特徴とともに活用例をご紹介いたします。
きっとご自分の好みに合ったクリッパーを見つけられるでしょう。
クールな光沢を放つ クリッパーPM ステンレススティール
「クリッパーPM ステンレススティール」は、クリッパーのなかでもっともポピュラーかつスタンダードデザインです。ケースやブレスレットなど、パーツのすべてがステンレススティールで製作された腕時計でもあります。
シンプルかつ洗練されたデザインは、どんなファッションにも合わせやすいでしょう。デニムのようなカジュアルコーデからスタイリッシュなスーツスタイルなど、デイリーシーンにもビジネスシーンにもぴったりです。
派手な印象を与えることなく、できるビジネスパーソンを演出することができるでしょう。
参考価格:394,000円(税抜)
エレガントな クリッパーPM ゴールド×ステンレススティールのコンビ
ゴールド×ステンレススティールのコンビは、ステンレス素材とゴールド素材の両方を使用したクリッパーです。ブレスレットの「H」の部分や、ダイヤル周りにゴールド素材が使われています。ステンレス素材のみのクリッパーと比べて、より華やかさを演出可能です。
また、ダイヤル部分にはマザーオブパール(Mother of Pearl)が使用され、気品あふれる輝きを放っています。
ゴールドのカラーは、ソフトな印象のピンクゴールドと華やかに仕上がるイエローゴールドの2色から選べます。
レストランでの食事やショッピングなど、リッチに演出したいシーンにも気負うことなく使えるデザインです。
参考価格: 545,000円(税抜)
ラグジュアリーに輝く クリッパーPM ダイヤモンドデザイン
ダイヤモンドデザインは、クリッパーPMのなかでもっともゴージャスなタイプです。ケースを取り巻くベゼル部分に42個(約0.33カラット)のダイヤモンドがおしみなくセッティングされています。
ダイヤモンドデザインには、オールステンレススティールタイプとピンクゴールド×ステンレススティールコンビの2種類があり、ダイヤルにはマザーオブパール(Mother of Pearl)が取り入れられています。
大切な人とのディナーやパーティーシーンなど、ゴージャスな装いにもおすすめです。
参考価格
オールステンレススティールタイプ:716,000円(税抜)
ピンクゴールド×ステンレススティールのコンビ:828,000円(税抜)
繊細さが美しい クリッパー オーバルデザイン
クリッパーのオーバルはケースのフォルムが縦長の楕円形にアレンジされたタイプで、時間を印すダイヤルのインデックスの代わりにベゼル部分には12個のビスが打たれています。
オーバルは、スタンダードなクリッパーPMよりも華奢なイメージがあり、ブレスレット感覚で使える清楚でシンプルなデザインです。
ビジネスシーンでも主張しすぎることのないルックスも特徴的で、休日にはリングやブレスレットなどのジュエリーとのコーディネートも楽しめます。
ストラップはブレスレットタイプが主流ですが、レザータイプも展開しています。
また、好みに応じて2つのケースサイズから選べることもオーバルデザインの特徴です。
ケースサイズ: 約W22mm×H27m・約W27mm×H32mm
参考価格: オールステンレススティール 280,000円(税抜)
そのほかには、「クリッパーナクレ」というバージョンがあります。クリッパーとの違いは文字盤に白蝶貝を使用しているところです。独特の光沢と反射が、よりクリッパーの魅力を引き立ててくれます。
以上、すべてのPMとオーバルデザインには、クォーツ式ムーブメントと生活防水機能が備わっています。それぞれの性能についても紹介しましょう。
使い分けにも最適な クォーツ式ムーブメントとは
クリッパーPMとオーバルデザインに搭載されるクォーツ式ムーブメントは、電池によって動く時計の機能で、秒針が1秒ごとに進むのが特徴です。
定期的にゼンマイを巻かなければならない機械式と異なり、時計を付けない日が数日続いても、針が止まることはありません。
いくつかの腕時計を日によって使い分けることが多い方や、機械が苦手な方にもおすすめのムーブメントです。
5気圧の日常生活防水機能
日常生活防水とは、雨などに濡れてもすぐに拭けば問題なく使用できるという機能です。
家事などのちょっとした水仕事であれば腕時計を外さずに行えます。ただし、つけたままお風呂やプールに浸かることはできないため注意してください。
ダイナミックなクリッパー クロノグラフ(Chronograph)
クリッパーのクロノグラフは、20気圧防水とタイマー機能が備わるダイバーウォッチです。
クリッパーのなかで唯一、ダイヤルの背面にロゴではなくスケルトンデザインが取り入れられています。
44mmサイズのケースと3つのインダイヤルなど、ダイナミックなデザインのクリッパー クロノグラフはアクティブな休日にも大活躍するでしょう。その力強いデザインとサイズ感で男性の支持を多く集めていますが、メンズライクなビッグウォッチを好まれる女性からの人気も高まっています。
ストラップは、ブレスレットタイプとラバータイプの2種類を展開しています。アウトドアやスポーツシーンでは、丈夫で扱いやすいラバーストラップがおすすめです。
ラバーストラップのカラーはブラックが主流でしたが、最近ではエルメスカラーでもあるオレンジが発表されています。
大切な人とのペアアイテムとして、ブラックとオレンジのラバーストラップでそろえるのもおしゃれです。
参考価格: ラバーストラップ 736,000円(税抜)
では、エルメスの技術が光るクロノグラフモデルの機能面も、詳しくご紹介していきましょう。
高級腕時計のステイタスを感じる 自動巻きムーブメント
クリッパー クロノグラフに搭載されている自動巻きムーブメントとは、時計を着用しているときの動きによってローターが回転します。
そして、内蔵されているいくつもの歯車にローターの動きが伝わることでゼンマイが自動で巻き上げられていきます。
クロノグラフの20気圧防水機能
クロノグラフに備わる20気圧防水機能は、水深190メートルまでの浸水が可能です。
実際の海では水流などの衝撃があるため50メートル程度の浸水であれば問題ありませんが、通常のダイビングではその範囲内となるためアウトドアにも充分な防水機能といえます。
クロノグラフに搭載される機能 パワーリザーブ
パワーリザーブは手動でゼンマイを巻いて稼働させる機能で、自動巻きムーブメントのクロノグラフに備わっています。
クロノグラフの「パワーリザーブ46時間」とは、ゼンマイを巻いた状態から46時間は止まらずに稼働するということになります。
性別年齢問わず長く愛用できる時計 クリッパー
エルメスのクリッパーは、誕生以来多くの人に愛されている腕時計です。
ファッション性と機能性のみではなく、エルメスのこだわりがさりげなく表現された個性も人気の理由でしょう。
年代や性別を問わず長く愛用できることから、大切な方へのサプライズギフトやペアアイテムとしてもおすすめです。
廃番となってしまったのは残念ですが、これを機会に探してみてはいかがでしょうか。
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