2024年05月20日

バーキンのポロサスとは？素材の特徴や定価についてご紹介

1 バーキンのポロサスとは
2 2024年最新のポロサスの定価と、ポロサスが高価な理由
3 バーキン／ポロサスの経年変化と注意点
4 まとめ

エルメスで長く愛されているバーキン。その中でも最高級品とされる「ポロサス」の素材の特徴や種類・定価についてご紹介します。

バーキンのポロサスとは

古くから愛されてきたバーキンの人気素材「ポロサス」についてご紹介します。

ポロサスとはワニ革の一種

ポロサスとはエルメスのバーキンなどに使用されるクロコダイル素材（ワニ革）の一種で、イリエワニ（学術名：スモールスケールクロコダイル）を使用しており、刻印には「∧」のマークがついたエルメスの最高級素材です。
ポロサスの整然と並んでいる細かな鱗模様の美しさと迫力・存在感は、ほかのクロコダイル素材にはなく、古くから世界中の貴族や富裕層から評価支持されています。

ほかのクロコダイル素材と比べて高価

ポロサスはその美しさからヨーロッパのハイブランドで採用され、入手困難となっています。そのため、ナイルワニを使用したニロティカス、ミシシッピワニを使用したアリゲーターよりも定価や買取価格が高くなっています。

光沢ありと光沢なしの２種類がある

クロコダイル素材のバーキンには、光沢のある「シャイン（リセ）」と光沢のない「マット」があります。全体的には人気に大きな違いはありませんが、その時代のトレンドによって差が出るので売買の際にはチェックをしておく必要があるかもしれません。

カラー展開

定番はブラックで、ジュエリーのようなプレミアムバーキンとして人気の色です。シーンや服装を選ばず合わせやすいカラーで、持っているだけで気品を与えてくれます。ほかにレッドやブラウンもあります。

2024年最新のポロサスの定価と、ポロサスが高価な理由

最高級素材であるポロサスのバーキンの定価についてご紹介します。
2024年現在、エルメス正規店での国内定価はバーキン30で税込8,800,000万円、バーキン35に至っては10,109,000円となっています。高額になる理由として、ワニの捕獲・養殖が困難なこと、加工するのに高度な技術が必要とされ扱える職人が少ないこと、大量生産が不可能であることが挙げられ、それらにブランドの価値やデザイン性が加わることでさらに希少価値が上がり高額となるのです。

ポロサスの素材・イリエワニの原産国は？

ポロサスに使われるイリエワニ（スモールクロコダイル）はワニ種の中でもかなり凶暴で、原産国はオーストラリア、パプアニューギニア、インドネシアで生産方法は9割が養殖です。

ポロサスの特徴

ポロサスはうろこの１つ１つに個体差があり、つや、班の形、溝の深さにおいてどれも不均一であることが特徴です。うろこの間には穿孔と呼ばれる丸い点があり、クロコダイル種の中でも細かい正方形のうろこがきれいに揃っています。

ポロサスのバーキンが高価な理由

傷のない皮を厳選している。

もし傷ものの原皮のコストを会社が負担していたら採算が合わなくなってしまいます。

日本の職人の人件費が高い。

また、日本の人件費はタイの3倍と言われています。

バーキン／ポロサスの経年変化と注意点

ポロサスは使い込むことにより、深い色合いと柔らかな質感、独特な光沢が出てきます。使うたびに見せる独特の変化の要因についてご紹介します。

ポロサスを使い続ける

ポロサスを使い続けると深い色合いになり、柔らかい質感と独特のツヤが生まれます。使い込むほどに独特の風合いが増し、愛用者にはたまらない逸品となるのです。

個体差

ポロサスの経年変化には個体差があり、たとえば使用環境やメンテナンス方法、使用状況や保管方法、温度、湿度などに左右されます。定期的なメンテナンスが質を高めるポイントになります。

シャイニングクロコダイルとマットクロコダイルの経年変化

下記のように、クロコダイル素材2種類（シャイン、マット）では経年劣化の特徴が異なります。

シャイニング	コーティングが徐々に収まっていき落ち着きが出てくる。
マット	マット加工の初期状態よりも光沢が出ている。