バーキン偽物の見分け方を伝授!本物そっくりでもココを見よう!
1984年、イギリスの女優ジェーン・バーキンのためにデザインされたことからその名が付けられた「バーキン」。
2023年7月現在で定価130万円を超える高級バッグですが、世界中で人気があり、多くの女性の憧れになっています。
そんな「バーキン」ですが、入手が困難なことから直営店ではない中古市場などで購入する方も多く、その人気ゆえに、偽物も多く出回っています。
今回は「バーキン」の偽物と本物の見分け方をわかりやすく紹介していきたいと思います。
バーキン偽物の見分け方
「バーキン」の偽物と本物は年々見分けがつかなくなっています。これは偽物加工技術が発達していることが大きな原因です。
その中でも比較的、素人目にも分かりやすい偽物の見分け方のポイントを部位別にまとめてみました。
ロゴ(刻印)
ロゴ(刻印)で注意したいポイントは以下になります。
- 刻印がインクを流し込んでいるような作りになっている
- Eの上に斜めにかけて点が入っている
- 縫製が斜めに入っている
- フチに溝がある
バーキンにはバッグの蓋を開けると『HERMES PARIS MADE IN FRANCE』というロゴ刻印があります。
本物は文字にインクを流し込んでいる作りになっており、偽物は字体が異なっていたり、塗料がはみ出しているものもあります。
また、レザーにそのまま塗られたようなものも偽物として見分けることができます。
しかし、最近は偽物も本物とそっくりに刻印されていることもあり、また、本物も一部塗料がはみ出しているものがあるので、判別がつきにくくなっているのが現状です。
ファスナープル
ファスナープルで注意したいポイントは以下になります。
- ファスナーが下に垂れておらず、まっすぐ横になっている
- 金具部分にエルメスの刻印がある
- ファスナーエンドの金具がHの形になっている
ファスナープルの見分け方で判別がつきやすいのが、ファスナーの垂れ具合です。
本物はまっすぐ横になっていますが、偽物はだらんと垂れていることが多いです。
ただ、これらもここ数年で偽物の改良がなされ、垂れているものは少なくなりました。
また、ファスナーエンドの金具のHはここ数年で販売されたバーキンのみで、古いバーキンはH型でない場合があるので、一概に偽物と断定できない弱点があります。
底鋲
- 台形下部がまっすぐになっている
- 底鋲の下部分を黒い線が囲んでいる
バーキンの底鋲部分は台形の形をしていますが、本物は実は台形の下部部分が真っ直ぐ直線になっています。よく見ると違いがよくわかります。
また、本物は下部部分も黒い線で囲まれているので、底鋲に関しては、この下部部分をチェックしましょう。
クロア部分
クロアとは、バッグの裏側から側面の穴を通してあるフラップの留め具のことを指します。
クロア部分で注意したいポイントは以下になります。
- クロアの鋲が黒くなっている
- 鋲は革にめり込んでいる
- メッキ塗装にムラがない
- 刻印にミスがないかどうか
まずはクロア部分にも『HERMES PARIS』というロゴ刻印があります。この刻印にミスがないかチェックしましょう。
また、メッキの塗装にムラがないかもチェックします。光の反射などで変なギラつきがあると偽物の可能性が高いです。
ほかに本物と偽物の見分け方の大きな違いとして、本物は四隅にあるクロアの鋲が黒ずんでいることがわかります。
本物は鋲を背面から差し込み、余った部分を切断しており、出っ張りが出ないように加工されているのです。
同じように、クロアの鋲の裏側も革にめり込んでいる形になっていて、指で触るとめり込んでいる形になっています。このように本物のバーキンは職人が所有者のために細部にわたって工夫をしています。本物と偽物を見分ける方法としては素材感などバッグに触ったり、使い心地に違和感がないか、などの使用感も大事になってきます。
ハンドル部分
- 付け根が硬く、垂れない
- 前後のハンドルの長さが異なる
ダブルハンドルを採用しているバーキンですが、付け根部分がしっかり硬いものが本物になります。
職人が全て手製で作っているバッグなので、偽物は細かいところでいい加減な作りになっています。
また、バーキンはハンドルの長さが前後で少し違うこともチェックポイントになります。
カデナ部分
カデナとはバッグに付属している南京錠のことを指します。
カデナ部分で注意したいポイントは以下になります。
- 鍵穴の両サイドに点がある
- 鍵穴はMの形になっている
- 鍵と南京錠の番号が正しく一致している
- 南京錠の3本線の溝部分に細かい線が入っている
まずはカデナの鍵穴の形をチェックしましょう。本物は完全ではないもののM字型になっています。
また、鍵穴の左右に点が配置されているのも特徴になります。
カデナ下部には鍵の番号が書かれており、この番号が異なる場合もあるのでチェックしてみましょう。
そのほかに、南京錠の溝に細かく線が入っていますが、これは肉眼ではわかりにくくルーペなどを使って観察するしかありません。
現状は本物そっくりな偽物が出回っている
今回はバーキンの本物と偽物の見分け方について解説していきました。
10年ほど前には今日解説した見分け方でも偽物を見分けることができましたが、昨今は偽物の改良が進み、また、『スーパーコピー』と呼ばれる改良品も登場し、素人目には判別がつきにくくなっています。
中古市場でバーキンを購入検討している方は、信頼のある代理店や実績のある中古店でバーキンを購入するのをオススメします。
また、自分が所有しているバーキンが偽物か気になる方は一度、買取専門店などで査定をしてもらうのもいいでしょう。