ロレックス デイトジャスト 16233 オーバーホール [2024年11月22日の修理事例]

時刻合わせができないという事で今回、修理をご依頼いただきました。
針回しができない理由を探します。壊れている箇所を見つけるだけではなく、「なぜ壊れてしまったか」という要因を見つけ修理を行わないと再び壊れてしまいます。

今回は油切れによって、針回しが重たくなり、負荷がかかったことにより歯車が破損しておりました。

上が正常な歯車、下が破損した歯車です。上の歯車と比較して、矢印の部分の歯が欠けているのがわかります。
リューズ操作の時に稼働するツヅミ車という部品で、時刻合わせの時に機能します。

通常は壊れない部品ですが、油切れにより針回しが重たかったことにより、破損しておりました。
他の歯車も負荷がかかっているので念入りに状態を確認しました。

今回は油切れにより針回しが重たくなっていたことにより、歯車が破損していますので、オーバーホールを行いました。
古い油や汚れを除去、洗浄して、組み立てなおし、注油を行いました。幸い精度に影響する状態ではありませんでしたが、油切れのまま使用されると様々な不具合や故障が発生します。

定期的なメンテナンスを行っていただくことと、違和感を感じたら使用をお控えいただき、弊社にご相談頂くことをお勧めいたします。