ケリーのサイズ一覧比較|人気のサイズや種類はどれ？

エルメスの代名詞というと「バーキン」がまず浮かびますが、それと同じくらい人気なのが「ケリー」です。
どちらも定価100万円を超える高級バッグになりますが、一見するとデザインも似ています。

ケリーバッグとは？

エルメスのケリーバッグは、「バーキン」と並んでエルメスの代表的なバッグとなっています。本来の名称は｢サック･ア･クロア｣という名称で1935年に誕生しています。バーキンが誕生したのが1984年なので、ケリーの方が誕生は古いバッグになるんですね。
1950年代半ばにモナコ王妃となったグレース・ケリーがこの｢サック･ア･クロア｣で当時妊娠中であったお腹を隠したことから、バッグに注目が集まり、エルメスがモナコ王室の認可を得て、名称を「ケリー」に変更しました。確かな素材とエレガントで上品なデザインがセレブを中心に人気を得て、バーキンよりもケリーを選ぶ人も多くいらっしゃいます。

ケリーとバーキンの違いは？

2つの大きな違いとして、「ケリー」はハンドルが1本で、「バーキン」はハンドルが2本になっており、「ケリー」はショルダーストラップを取り付けて斜めがけでバッグを持つことができるのが特徴です。

一見すると、ケリーとバーキンの見分けがつかないと思いますが、バーキンは機能性を重視しており、バッグの蓋を開けた状態で使用するのに対して、ケリーは優美さを追求し、蓋を閉じるように使う違いもあります。バーキンはフロントや背面にポケットも付属しており、より多くのものを収納できるようになっています。

ケリーとバーキンの価格

ケリーとバーキンの価格はどちらの方が高いのでしょうか。
2024年10月現在のケリーとバーキンの価格を見ていきましょう。

ケリー・バーキンどちらも2024年2月に値上げを行っており、平均値上げ率は15%ほどとかなり高い値上げを行っています。どちらも人気のサイズの定価を表示していますが、価格的にはバーキンの方が高いですが、あまり大差はありません。10年前はバーキンの方がかなり価格も高いイメージがありましたが、現在はケリーも需要が高くなっており、価格帯はそこまで変わらなくなっています。

ケリーの魅力はサイズの豊富さ

ケリーはサイズが豊富で、全部で8種類もあります。

• 15センチ（ミニミニケリー）
• 20センチ（ミニケリー）
• 25センチ
• 28センチ
• 32センチ
• 35センチ
• 40センチ
• 50センチ（ケリーヴォヤージュ）

一般的に、「ケリー」と言うと、25センチから40センチまでのサイズを指します。それよりも小さいサイズは、「ミニケリー」などという別名で呼ばれており、いわば派生モデルの部類に入ります。
「ミニケリー」や「ケリーヴォヤージュ」は流通量が少ないため珍しいサイズです。

ケリー25

「ケリー25」は20代から30代の間で特に人気のあるサイズです。そのコンパクトさと上質なレザーの組み合わせは、大人の可愛らしさを表現するのに最適です。

特に小柄な方やカジュアルなスタイルを好む方には、「ケリー28」よりも「ケリー25」がおすすめです。コンパクトながらも長財布やスマホなど最低限のアイテムを収納することが可能である点が、このサイズの魅力と人気の理由となっています。

ケリー28

「ケリー28」はケリーバッグの中でも定番とされるサイズです。財布、スマートフォン、ポーチなどの基本的なアイテムをすっきりと収納することができ、その使い勝手の良さから非常に人気が高く、流通も多いですが、需要が高いため、入手も難しいとも言われています。クラシカルなデザインで和装に合わせて使うこともできます。

身長165cmの方には肩掛けがちょうど良いとされていますが、小柄な方は斜め掛けが使いやすいかもしれません。
身長が170cm以上の高身長の方は「ケリー25」よりも「ケリー28」が特におすすめです。

ケリー32

「ケリー32」はサイズ感も広々としていて、様々な用途に利用できるのが人気のポイントです。
iPadなどのデバイスも収納でき、特にビジネスシーンなどで利用できるのが特徴で、国内でも人気があるサイズになっています。

500mlのペットボトルが入る高さがあり、日常的な使い方にも適しています。
ファーストケリーとしても選ばれる人気のサイズです。

ケリー35

「ケリー35」はケリー32よりもさらに大きく、A4サイズの書類も容易に収納できます。ビジネスシーンでの使用を考えている方におすすめのサイズです。

日常的な使用には少々大きすぎるかもしれません。そのため、既にエルメスのバッグを頻繁に利用している方など、上級者向けのサイズと言えるでしょう。ビジネス用に購入検討されている方は、軽い素材の「ヴォー・エプソン」タイプがオススメです。

ケリー40

「ケリー40」は1泊程度の短い旅行にも十分な収納力を持つサイズです。ケリーバッグと言えば女性が持つイメージが強いかもしれませんが、このサイズからは男性にも人気があります。

このバッグの存在感が強いため、ファッション全体のバランスを考慮してシンプルな色のケリーを選ぶ方が多いです。また、「クシュベル」や「トゴ」などの柔らかい素材を選ぶことで、より持ち運びやすくなるでしょう。

派生モデル/限定モデル

ケリー15（ミニミニケリー/ミニケリードゥ）

近年のミニバッグ人気とともに2016年に登場した「ミニミニケリー」は、その名前が示す通り「ミニケリー」よりも横幅、奥行き、ハンドルのサイズが一回り小さくなっています。
「ミニミニケリー」や「ケリー15」とも呼ばれることがあり、限定生産されているケリーの中でも最高レベルで入手が困難とも言われています。大きなスマホだと入らないほどの小さなフォルムです。

ケリー20（ミニケリー）

一般的な長財布くらいの幅となっている「ミニケリー」は小さなサイズ感なので、鮮やかな色合いや、「クロコダイル」や「オーストリッチ」などの特徴的な素材を用いてアクセントとして活用することもできるのがポイントになります。
身長が低い方にはフィットするタイプになるでしょう。

ケリー50

旅をする人のためのケリーとして通称「ケリーヴォヤージュ」とも呼ばれています。
こちらもメンズからの需要が多いアイテムです。女性が持つには少し大きく感じますが、2、3泊程度の旅行の荷物であれば十分に入ります。あまり市場に出回ることがないめずらしいサイズなので、派生モデルとして紹介させていただきました。

国内で人気なのは25・28・32サイズ

ケリーの人気のサイズは「25・28・32」になります。
日本人の身長などにフィットしやすい「ケリー25」「ケリー28」が一番人気で、特に高身長の方でも扱いやすい「ケリー28」が需要も高いようです。
「ケリー32」はビジネスシーンでも使えるため汎用性が高く、ファーストケリーとして購入する人が多いです。

カラーの人気は？？

ケリーはカラーバリエーションも豊富なのが特徴です。
色は定番の『ブラック』が最も人気になります。『ブルーニュイ』や『ヴェールアマンド』などブラックに近い暗い色も人気のようです。
また、落ち着いたシックなグレージュカラーの『エトゥープ』。『エタン』『トレンチ』『グラファイト』なども様々なコーディネートに合わせやすいので人気があります。

国内人気サイズは買取価格も高い

ケリーは「バーキン」と並び、需要が高い高級バッグとなっていて、中古市場でも状態によっては定価以上の値段が付きます。
特に国内人気の高い「ケリー25」「ケリー28」「ケリー32」は軒並み需要が高いので、資産価値も高いアイテムになります。

ケリーは年間で一人2個までしか購入することができず、時期によっては「バーキン」よりも手に入りづらいこともあります。
もちろん自分が一番欲しいサイズやカラーを選ぶのが一番ですが、ケリーは売却価格が高いバッグですので、なるべく人気のサイズやカラーを選び、後々買取店に売却する可能性を念頭に商品選びをするのも賢い買い方かもしれません。