レアアイテム写真館 エルメス ピコタンロック オーストリッチ ブルーアイリス
馬具の工房から始まったエルメス
1837年、パリに小さな馬具の工房が開かれました。これが後のエルメスです。ティエリー・エルメスが馬具の製造・販売を目的に工房を開き、百数十年の歴史を経て世界が認める高級ブランドへと成長していきました。
当時は貴族を相手にしており、かのナポレオン3世も顧客であったと言われています。エルメスと言えばバッグを思い浮かべる方もいますが、初めてバッグが誕生したのは19世紀末、「サック・オークロア」と呼ばれたそのバッグは、貴族たちの間で高く評価されました。そして20世紀に入ると時計、ジュエリー、香水、そして服飾雑貨や各種アパレル商品を次々と展開し、多様なジャンルのアイテムを展開するようになりました。1970年代末期には日本で初めての直営店がオープンし、その後もデパートと路面店を中心に店舗拡大を続けています。エルメスは女性を中心に人気を集めていますが、雑貨小物を軸に男性向けの商品も展開しており、エルメスをこよなく愛するファンも少なくありません。
使いやすさを追求したピコタンロック
エルメスの代表商品はバッグですが、毎年様々な新作を発表しています。コレクションのバリエーションも幅広く、特にバーキンは有名で、名前を出すだけでエルメスを思い浮かべる方も多いほど人気のコレクションです。そのような中、20代～30代の女性を中心に支持されているのがコレクションがピコタンロックです。発表されるやいなや、世界中のメディアから次々と注目を集め、発売後は瞬く間に大人気の商品となりました。
ピコタンロックはマチが深めのハンドバッグで、サイズもアイテムによって少々異なります。様々な素材が使われており、カラーバリエーションも加味すると数え切れないほどです。価格は20万円台から60万円台と幅広いですが、手頃な値段で購入できることから、初めてのエルメスバッグとして手にする方も少なくありません。デザインもシンプルで、スタイリングを問わず利用できる点も女性に評価されています。実用面も隙はなく、ビジネスからプライベートまで、幅広いシーンで活用できるバッグです。
贅沢なオーストリッチを採用
多様なピコタンロックのバリエーションの中で、高級レザーの一つでもあるオーストリッチ(ダチョウ)を使用したものがブルーアイリスです。形状自体は他のピコタンロックとほぼ同じですが、ブルーのカラーリングにオーストリッチ独特のエンボス(凹凸)が目を引くデザインで、全体的に光沢は控えめになっています。ブルーの色調も特筆すべきで、ビビッド過ぎず、かつシックになり過ぎない絶妙なバランスに落ち着いています。ツートンカラーになっている点もエルメスの遊び心が感じられます。ドレッシーな装いからカジュアルな服装まで、オリジナリティあふれる雰囲気を醸し出しています。その癖の無さから従来のエルメスファンはもちろんのこと、TPOに合わせ利用できるバッグを求めるバランス派の方まで、幅広い女性のニーズを取り込んだバッグです。オーストリッチ独特の風合いが好きな方にも向いています。
まとめ
今では高級ブランドの一つとして数えられるエルメスは、恐らく誰も想像が付かない馬具工房からスタートしました。特にバッグは100年以上も前から製作されており、緻密な造りで品質の高さも定評になっています。ピコタンロックはエルメスらしさあふれるコレクションと言え、デザイン・品質・実用性の3点においては隙がありません。オーストリッチは好みの分かれる素材ではありますが、気負いせず日常使用できるバッグを探している方には最適です。オーストリッチのため価格は高めなものの、品質の良さは保証されており、末永く愛用できるバッグと言えるでしょう。
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