エルメスの偽物の見分け方とは？｜外観や保存袋での見分け方を紹介
1837年に創業した高級ブランド・エルメスのバッグやアクセサリーなどのアイテムは、今もなお世界中で高い人気を集めています。さまざまなコレクションが販売されているなか、コピー品や偽物も数多く存在しています。
そこで本記事では、エルメスの偽物の見分け方を詳しく解説します。外観や保存袋での見分け方や偽物を購入しないために知っておきたいポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
エルメスの偽物・スーパーコピーに気をつけて
ブランド品を売買するうえで避けて通れないのが、スーパーコピー品の存在です。
スーパーコピーとは、いわゆる偽物商品の一種です。一般的な偽物よりも精巧に作られており、素人では見分けづらいという特徴があります。
特に、エルメスのような人気の高級ブランド品のスーパーコピーは数多く市場に出回っており、本物のおよそ10分の1の価格で取引されるのが一般的です。
スーパーコピーにはランクがある
一言でスーパーコピーといっても、いくつかのランクが存在します。
N級品
N級品とは、スーパーコピー品のなかでも最も品質の高いものです。使用する素材も、ブランドが使用する革や金属で作られているものが多く、見た目だけでは見分けがつきにくい傾向にあります。
SS級品
SS級品は、N級品のスーパーコピーが出回るまでは、最高級レベルの偽物商品として扱われていました。N級品には劣るものの、それでも一般消費者には本物と区別しづらいレベルで精巧に作られているのが特徴です。
細部のつくりや縫製の仕方が雑な部分が多く、本物との違いを感じられるでしょう。
S級品
S級品は、SS級品より劣るものの、一般的な品質のスーパーコピー品です。メッキの塗り方や革の質感などの細かな部分に本物との違いを感じられるでしょう。
A級品
A級品とは、スーパーコピー品のなかでも低品質のものを指します。それなりの品質ではあるものの、見た目や手触りに明らかな違いが見られるのが特徴です。しかし、日常使いする分には申し分ないというレベルのものが多く、コピー品市場でも多く流通しているレベルといえるでしょう。
B級品
B級品は、素人でも偽物と判断できるレベルの粗悪品です。価格も最も安く、購入しやすいため、多くの人たちが手にしているともいわれています。
エルメス偽物の見分け方：外観
コピー商品が多く流通しているエルメスのアイテムですが、本物と偽物の外観をどのように見分けるかを詳しく解説します。
刻印
多くのエルメス製品には「HERMES PARIS – MADE IN FRANCE」という刻印がされています。エルメスの刻印は非常に繊細なのが特徴です。本物のアイテムには均一な太さやバランスで刻印されており、刻印がにじむことはほとんどありません。
しかし、偽物の刻印は、字体が異なっていたり、輪郭がぼやけていたり、さらには配置が異なったりするケースが多くあります。
ファスナー
ファスナーの持ち手部分には、通常「HERMES」という刻印がされてあり、ファスナーと並行になるようについています。また、ファスナーの留め具部分にエルメスのロゴである「H」の金具がついているのも大きな特徴です。
ただし、ファスナーのデザインは、年代によって多少異なります。同じ年代のデザインを確認した上で判断しましょう。
クロア
バッグの中心部分にある留め具のクロアは、粗悪な作りの偽物が多く販売されていたため、偽物を見分けるポイントとして知られていました。しかし、最近のコピー品はクロアなどの細かな部分も精巧に作り上げているため、素人には見分けづらくなっています。
特にチェックしてほしいのが、バッグの四隅にある鋲（びょう）部分です。正規品は、鋲を打ち込んでいるため、打ち込んだ際の個体差があります。しかし、偽物は金具と革の接着が不十分のため、使用していくうちに剥がれてしまうのが特徴です。
縫い目
エルメスのバッグは、パーツごとに手縫いとミシン縫いをする独自の縫製方法を採用しています。偽物の場合は、本来なら手縫いするべき部分をミシン縫いで縫製したり、表の縫い目が手縫いで裏を返すとミシン縫いであったりするケースも少なくありません。間隔が空きすぎている、糸が浮いているなどがあったらコピー品を疑いましょう。
革素材
本物で使用している革は、溝が深く、偽物は型押しが弱く細かいのが特徴です。また、偽物は質の悪い革を使用しているケースが多く、その手触りはごわついています。
エルメス偽物の見分け方：保存袋
こちらでは、エルメスの保存袋で偽物を見分ける方法をご紹介します。
縫製、作り
本物の保存袋は丁寧な製法で仕上げられていますが、偽物は粗悪な縫製や安価な材料が用いられることが多くあります。本物ははっきりとした濃い茶色のロゴなのに対して、偽物は歪んでいたりかすれていたりするケースが目立つため、注意が必要です。
ロゴ・素材
エルメスの保存袋は、年代によって素材や色に大きな違いがあります。近年の素材はコットン100％、カラーはグレーベージュで、白とベージュの糸を織り混んだ生地が特徴です。
偽物を買わないためのポイント
エルメスの偽物を買わないために押さえておくべきポイントをご紹介します。
正規店・オンラインショップで購入する
最も安心できるのは、正規店や公式オンラインショップで購入する方法です。正規店であれば、本物のアイテムが購入できるだけでなく、購入後のアフターフォローも充実しています。
ただし、正規店で購入しようとしても、人気のアイテムに巡り合える確率は低く、根気よくお店を回って探し続ける必要があります。
ECサイトで購入する
Amazonや楽天市場、BUYMAなどのECサイトで購入する方法もあります。海外から買い付けしたアイテムが出品されることもあり、日本では難しいレアアイテムを購入できるケースもあるでしょう。
ただし、正規店や公式サイトではないため、本物という保証がありません。信頼できるショップであるかを確認した上で購入してください。
プロの鑑定士が在籍する中古品店で購入する
プロの鑑定士が在籍する中古品店での購入もおすすめです。専門知識を持った鑑定士が本物であるかを見極めているため、偽物を購入するリスクを回避できるでしょう。
中古品に抵抗のない方は、中古品店での購入も検討しましょう。
エルメスが本物か偽物か確かめるには
エルメスのアイテムが本物であるかを確かめる方法をご紹介します。
鑑定専門会社
鑑定専門会社は、ブランド品の鑑定を専門に行う業者です。鑑定料金はかかるものの、高い確率で本物と偽物を見分けてくれます。依頼費用や依頼方法などを事前にチェックしておきましょう。
買取専門店
ブランドの買い取りを検討している場合は、買取専門店での査定もおすすめです。無料で応じている業者がほとんどですが、依頼前にブランド品査定に対応しているかを確認してみましょう。
質屋
質屋では、査定や買い取り以外にも、ブランド品を担保にお金を借りられる質入れにも対応しています。買い取りや質入れを前提に、無料で査定対応しているため、気軽に利用できるでしょう。
まとめ
エルメスをはじめとした高級ブランドのアイテムには、数多くの偽物が出回っています。なかでも「スーパーコピー」は、素人では見分けがつかないほど精巧に作られているため、気付かないうちに偽物を購入している方も少なくありません。
本記事でご紹介したエルメスのアイテムにおける本物と偽物の違いや偽物を購入しないポイントを理解した上で、売買する必要があります。
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