修理事例 IWC オールドインター ペラトン キャリバー853 AT
こんにちは!
ALLU WATCH REPAIRの伊藤です。
本日は、IWC オールドインター ペラトン キャリバー853のオーバーホールをご紹介いたします。
ペラトン 自動巻機構について
こちらのムーブメント『キャリバー853』はIWC独自の『ペラトン 自動巻機構』が搭載されています。
自動巻きは、時計を腕につけて動いたり、振ったりすることで、時計内部の自動巻き錘(ローター)が回ることでゼンマイを巻き上げ、動力源とする機構です。
『ペラトン 自動巻機構』は少しの動きでもゼンマイを巻き上げることができ、他の自動巻き機構と比べて、とてもゼンマイ巻上げの効率がいいことから、当時は特許を取得するほど画期的な自動巻き機構でした。
ペラトン無くして自動巻きを語ることはできない!と思うほど優れた機構ですね。
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さて、今回のご相談内容は【ここ最近、遅れが目立つ】とのことでした。
止まりの原因は様々な要因が考えられます。
分解し、内部を確認したところ、汚れと錆が見られました!
歯車の軸などに塗布されていた油が劣化し、歯車の軸などに影響を与えていました。
▼油の切れや汚れが画像でも確認できます。場所によってはホコリのようなゴミもございました!
アンティーク時計ですので、油が切れたまま使用してしまうと、
部品が摩耗してしまい、入手ができないことも多々ございます。
今回は、摩耗や破損部品など見られなかったため、
分解洗浄・組立・注油とオーバーホールを進めていきました。
軸にこびりついた汚れや錆も洗浄前と洗浄後では一目瞭然ですね。
修理料金
機械式オーバーホール 29,000円~
保証期間・・・・6か月
ひとつひとつは小さな部品ですが、
蓄積すると確実に時計にダメージを与えるものなので、
2~3年、長くとも5年以内での定期的なオーバーホールをおすすめしております。
特にアンティーク時計を日常的にご使用のお客様は、
2年程度を目安にオーバーホールをとしていただくと、
部品交換も少なく、時計を末永くご使用いただけると考えております。
ご愛用されている腕時計を長くご使用されるためにも、定期的なメンテナンスをおすすめいたします。
また、弊社では無期限の無料点検アフターサービスを実施しております。
弊社で修理した時計(電池交換などオーバーホール以外の修理も含む)は、いつでも内部点検・外装洗浄・防水試験を無料で実施いたします。