腕時計の電池には種類もあり、それぞれに特徴が存在します。
正しい使い方をしていれば、大きなトラブルに巻き込まれることはほとんどありませんが、ちょっとしたトラブルでも専門知識のない人にとっては、原因不明で不安になることもあるでしょう。
腕時計の電池にまつわる小さなトラブルから大きなトラブルまで、遭遇したときに落ち着いて対応できるよう、さまざまな電池トラブルの種類についてご紹介いたします。
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新品で買ったばかりの時計の電池が切れるのはなぜか
新品で腕時計を購入したにもかかわらず、数か月で電池が切れて時計が止まってしまうことがあります。
そんなに早く電池切れが起きますと、故障や不良品であると疑ってしまう人もいると思いますが、強い衝撃を与えたり、水没させたりしていない限りは、多くの場合は故障ではなく通常の電池切れだと考えられます。
ではなぜそんなに早く電池が切れるのかといいますと、新品の腕時計にセットされているモニター電池と呼ばれる電池が、原因となっている可能性が高いでしょう。
購入後すぐに電池切れを起こしたとしても、慌てずにまずは電池交換をして様子を見てみることが先決です。
新品電池に交換したのに、電池寿命が短くなることも
電池交換をして新品の電池にしたにもかかわらず、すぐにまた電池が切れてしまうというトラブルもよく見受けられます。
この原因はいくつか考えられますが、人間の体と同じように時計も長年メンテナンスを怠っていますと、スムーズな動きを失ってしまいます。
そういったことが電池寿命の短縮につながることも、十分に考えられるでしょう。
使っていない時計は電池切れが早い？
長年使い込んできた時計というわけでもないのに、しばらく使っていなかった時計の電池切れが早くなるというケースもあります。
この原因もさまざまなことが関係していると考えられますが、経年による劣化とは少し異なってきます。
しばらく使わず放置していることにより、動きが鈍くなってしまうというケースがあるのです。
特に寒冷地の冬場などは冷え込みますので、完全に放置してしまうと内部が温まる機会がありませんので、動力部が固まりやすくなってしまうのです。
こういった理由から、必要以上の電力を消費することで電池切れが早まってしまうというケースは意外と少なくないのです。
時計屋で電池交換を断られることもある
腕時計の電池交換をお店に依頼しようとしますと、時計の種類によっては断られてしまうこともあります。
ホームセンターや小さな時計店のような場合は、専門の技術者が不在のところも多く、そうなりますと特殊な時計の電池交換は対応できないため、断られてしまうのです。
また、専用の機材が必要となるような作業は、小さなお店やホームセンターなどでは、機材設備を所有していないことがほとんどであるのも現実です。
そういったお店は時計修理の技術も高くないことが多いので、電池交換を依頼するお店は、よく選んでから決めるようにしなければなりません。
時計修理店に依頼したら、破損してしまった
時計の修理店に電池交換を依頼したからといって、完全に安心できるとも限りません。
いくらプロでも人間のやることですし、プロと一言でいっても経験や技術の差は人によって大きな開きがあります。
技術力の低いお店に依頼してしまいますと、傷がついてしまうことや、破損してしまうことも珍しいことではありません。
依頼するお店がどんなお店で、信頼できるのかを事前に調べてから依頼することをお勧めします。
破損などを巡ってお店とトラブルになることも考えられますので、修理で預ける際の注意点なども事前に調べておきますと、万が一のことがあったときに、きちんとした対応をとってもらえますので困らないでしょう。
電池交換を依頼したら、オーバーホールを提案された
時計修理店などに電池交換を依頼したら、オーバーホールを提案されることもあります。
新しい時計であれば、電池交換と簡単なメンテナンスだけでも問題ありませんが、古い時計になればなるほど、動力部のメンテナンスが欠かせなくなってきます。
長年使っていると内部の部品も劣化し、掃除も必要になってくるのは当然です。
古い時計でオーバーホールをしばらく行っていないのであれば、電池交換と一緒に依頼すると良いでしょう。
自分で電池交換を行うリスク
電池交換は専門店などに依頼する人がほとんどではありますが、中には自分で行ってしまう人もいます。
しかし知識や技術のない人が行う電池交換には、多くのリスクが伴います。
大切な時計を傷つけたり、破損させたりしてしまう恐れもあります。
防水機能やメーカー保証との兼ね合いもありますので、自分で電池交換を行うのであれば、事前にそういったリスクをしっかりと覚悟しておかなければなりません。
電池を誤飲してしまったら
腕時計に使われる電池は小さなボタン電池です。
大人が電池を誤飲するということは考えにくいですが、小さなお子さんがいるような家庭では子供が誤飲してしまうということは、十分に考えられます。
もし誤飲してしまったらどういった症状が起き、どのような対処をすれば良いのかを知っておくことは非常に大切です。
自宅で自ら電池交換をするのであれば、小さなお子さんのいない場所で行うようにしましょう。
時計の電池を抜いた状態で保管した場合のリスク
電池が切れた腕時計をそのまま放置しますと、電池の液漏れなどにつながるリスクがあるため、ほとんど使わない時計だからという理由で電池を抜いた状態で保管する人もいます。
確かに電池の液漏れを防ぐという意味では有効な手段ですが、この方法には別のリスクが隠れています。
長期間時計を動かさない状態で、保管しておくリスクを理解しておく必要があるでしょう。
その上で電池を入れて保管するのか、抜いて保管するのかを選択することが理想的です。
電波ソーラー時計なのに止まってしまうことも
電波ソーラー時計は、数年で寿命がなくなる一般的電池式時計とは異なり、太陽光で充電可能なタイプの電池で動く腕時計です。
数年スパンでの電池交換の必要がなく、半永久的に使用できる便利な時計ではあるのですが、止まるはずのないソーラー時計でも、止まってしまうというケースがあります。
その多くの原因は、電池の充電切れです。
この場合は再度十分な充電をすれば再び動き始めますが、その充電も正しく行わないと非効率な充電となってしまいます。
ソーラー時計を所有するのであれば、正しい充電知識を身に付けて使用することで、ソーラー時計の本来のメリットを最大限にいかすことができるでしょう。
ただ、時計は電池があれば動くというわけではありませんので、ソーラー時計も動力部のトラブルが原因で止まってしまう可能性があることを、頭に入れておく必要があります。
電池が液漏れや破裂を起こす理由
腕時計の電池は、保管方法などによって液漏れや破裂などを起こすことがあります。
まず大切なことが、電池切れの時計をそのまま放置しないことです。
電池が切れている時計をそのまま放置することで電池が液漏れを起こし、時計の分解修理が必要となってしまいます。
そして時計に使用する電池は、正規品を使うことも大切です。
模造品の電池が販売されていることもありますが、そのような電池は液漏れや破裂などのリスクが正規品よりも高くなってしまいます。
きちんとした時計修理専門店で電池交換を行えば、そういったリスクは回避できますので、電池交換は専門店に依頼しましょう。
まとめ
腕時計の電池には、このようにさまざまなトラブルが起こる可能性があります。
こういったトラブルを未然に防ぐには正規品を正しく使用し、知識がない状態では自分で分解などを行わないことが大切になってきます。
時計は大切に使用・保管し、トラブルが起こらないよう日頃から対策をとるように心掛けましょう。
電池の液漏れや発熱・破裂の原因と対策方法について
腕時計の電池は使用方法や保管方法を誤りますと、液漏れや発熱・破裂につながってしまう可能性があります。
正しく使用していればそういったトラブルはほとんど起こりませんが、正しい知識を持っていない使用者が多いのも事実です。
大きな電池トラブルにつながらないよう、電池の液漏れや発熱・破裂について対策も含めて解説します。
電池交換で起こりやすい、時計のトラブル解決方法
腕時計の電池交換では、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
そんな中でも、よくあるトラブルの解決方法を解説します。
自分で電池交換を行う場合はもちろん、時計修理専門店に依頼する場合でもトラブルが起こる可能性は考えられますので、トラブルへの対処法をあらかじめ知っておきますと、落ち着いて対応することもでき安心です。
腕時計の保管方法と電池寿命の関係性について
腕時計の電池寿命にはさまざまな要因が関係していますが、時計の保管方法とも深い関係があります。
正しい保管方法とはどういったものか、時計の物理的問題についても解説します。
腕時計の正しい保管方法を知っているだけでも、電池の寿命が極端に短くなってしまうといったトラブルに遭遇する確率は、大幅に減ることでしょう。
