偽物?本物?メイプルリーフ金貨の見分け方を解説
メイプルリーフ金貨はカナダ王室造幣局が製造しており、世界で最も多く流通している金貨です。純度の高さや、美しいデザインから、世界中の投資家やコレクターから人気があります。金貨コレクションを始めるなら、まずこの金貨を購入したいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、メイプルリーフ金貨の購入で心配なのは、偽物に騙されることです。また、「今持っているものは本物なのか」「本物と偽物の見分け方がわからない」という方もいるでしょう。そこで、メイプルリーフ金貨の特徴と、偽物の見分け方を解説します。
本物のメイプルリーフ金貨の特徴をおさらい
メイプルリーフ金貨は、1979年にカナダ王室造幣局から発行された純度99.99%の金貨です。世界で最も流通しているといわれ、地金型金貨の役割もあるため主に投資目的で使用されます。また、表面に発行年、エリザベス女王2世の肖像、裏面にメイプルリーフが描かれており、美しいデザインが魅力です。金貨は、1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス、1/20オンスの5種類あります。
メイプルリーフ金貨の偽物はなぜ作られる?
金貨が偽造される主な理由は、金そのものの価値が高いことと、特定の金貨の希少性にあります。
金は歴史的に価値のある貴金属として認識されており、経済が不安定でインフレの時代でも価値を保ちます。特に投資目的の地金金貨は高価であり、偽物を販売することで多額の不正利益を得られるため、偽造が行われるのです。
また、発行枚数が少ない金貨や珍しいデザインの金貨は希少価値が高く、コレクターの間で高値で取引されるため、偽造が行われることもあります。一方で、メイプルリーフ金貨の美しさから観賞用のレプリカが作られることがあります。こうしたレプリカは、コレクターを騙す目的で作成されるわけでないため、比較的容易に識別可能です。
メイプルリーフ金貨の偽物の種類
メイプルリーフ金貨の偽物には、主に金メッキを施したものや、金の純度を偽装したものがあります。
メッキ
偽造金貨は、ニッケルや銅など、金以外で価値が低い金属の表面に金メッキが施されているものが多いです。金メッキコインは、金製品と見分けがつきにくいですが、本物の金貨とは大きく異なる特徴を持っています。
本物は、純度が高く独特の黄金色をしています。表面に金メッキが施された偽造品は、奇妙な色調をしていることが多いです。光を当ててみるとメッキにムラがあったり、下地の金属が見えたりします。金メッキの厚みが異なることもあり、偽物は本物と重さが異なることが多いです。また、細かいパーツの重さを正確に再現するのは難しいため、偽物特有の重さを感じることがあります。
純度の偽装
正規に発行されたメイプルリーフ金貨には、純度を示す「9999」の刻印があります。偽物の場合、刻印が不鮮明だったり、数字の形が違っていたりするケースがあります。本物のメイプルリーフ金貨は、純度を偽装することはありません。
メイプルリーフ金貨の偽物の見分け方
金貨には偽物が多く出回っています。しかし、実際に金貨が本物かどうかを見分けるにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは、偽物を見分けるポイントを紹介します。
見た目を比較する
まずは、外観をチェックして違和感がないかどうか確認しましょう。本物と偽物を見比べると、様々な違いに気づくでしょう。例えば、デザインや刻印は鮮明さ、溝の深さ、コインの縁の凹凸など、違いがはっきりわかることが多いです。偽金貨の多くは作りが粗く、刻印が浅いために文字が読みにくいケースもあります。肉眼や拡大鏡で容易に認識できるマークがない場合は、偽物の可能性が高いです。
また、本物のメイプルリーフ金貨は色合いが均一です。メッキが施された偽造品の場合、メッキの塗りムラにより色ムラがある場合があります。さらに、メイプルリーフ金貨には「エッジ」と呼ばれるギザギザの縁があり、溝の深さ、数の違いなど、細かな部分で見分けることができます。
熱伝導性を確認する
金は熱伝導率が非常に高く、触ると最初は冷たく感じますが、持っているとすぐに温かくなります。そのため、金貨に触れたときの温度変化を注意深く感じ取ると、ある程度真贋を見極めることが可能です。ルーペなどを使用する方法ではないため、ぜひ試してみてください。
磁石で確認する
磁石につくかどうかで、コインに使われている金属をある程度確認できます。本物の金は磁石につかないため、磁石につく場合は純度の低い合金か、鉄やニッケルなど金以外の金属を使用している可能性が高いです。ただし、金の代用品として使われる銅や銀で作られた偽金貨の場合も、磁石につかない性質を持っています。あくまで簡易テストであることを念頭に置いて行いましょう。
重量とサイズを測定する
金貨の正確な重さや大きさは、発行元や年によって公表されています。公表されている内容と持っているものの重さや大きさを比較することで、違いを見分けることが可能です。家庭にあるキッチンスケールでも重さを測ることは可能ですが、重さを比べるのであれば、細かな部分まで測定できるスケールを使用した方が良いでしょう。ただし、摩耗や金貨そのものの状態によって重さに誤差が生じることもあるため注意が必要です。重さのみで偽物かどうかを判断するのは止めましょう。
買取店や鑑定機関で査定してもらう
自宅で本物か偽物かを判断する方法もありますが、傷めたくない、自分で確認しても確信が持てないという方も多いでしょう。偽物かどうか判断できないときは、専門店に持ち込むことをおすすめします。専門店は、金に関する専門的な知識が豊富な鑑定士を雇っているところが多いです。
査定に出すだけであれば無料のお店が多いため、利用してみるのも良いでしょう。
偽物のメイプルリーフ金貨を「なんぼや」が見分けます
外観が美しく、投資対象としても魅力的なメイプルリーフ金貨。しかし、それだけに偽物も数多く出回っています。お手元のメイプルリーフが偽物か不安に感じる場合は、一度プロに鑑定を依頼してはいかがでしょうか。
「なんぼや」ならメイプルリーフ金貨の正確な鑑定が可能です。偽物ではないかとご心配な方はご相談ください。査定のみのご依頼も大歓迎です。お気軽にご来店ください。