修理事例
当修理内容に関して
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Step 1 不具合原因調査
通常ロレックスの場合は12時にカレンダーが瞬時に切り替わる機構になっているのですが、今回画像のようにカレンダーが引っかかってしまうとの事での修理依頼をいただきました。
内部の機械は一世代前のロレックスの主力ムーブメントcal.3135のGMT,短針早送り機能がついているcal.3185になります。
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Step 2 部品洗浄
今回の不具合は全体的な油切れの為、機械がうまく動いていない事が原因でした。オーバーホールが必要な状態で、内容としては一度機械を全て分解し、部品の洗浄、点検、油をつけながら組み直していく作業になります。
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Step 3 オーバーホール実施
GMT機能や短針だけ早送り出来る機能は画像の文字盤側に集約されていて、裏側は通常のベースモデルcal.3135と共通になります。この後裏側の分解も進めオーバーホールとゼンマイ交換で不具合は改善しました。
ゼンマイに関しては常に変形を繰り返している為、金属疲労で突然切れてしまう消耗品になります。ゼンマイの交換が出来る時計に関しては、弊社ではオーバーホールの都度交換をお勧めしております。