腕時計の修理事例 オメガ シーマスター 2501.81 キャリバー1120の巻上げ不具合とオーバーホール

修理事例 オメガ シーマスター 2501.81 キャリバー1120

こんにちは、
ALLU WATCH REPAIRの錠者です。

本日はオメガ シーマスター 2501.81 キャリバー1120の修理事例をご紹介いたします。

オメガ ケース正面

ご来店いただいたお客様のご依頼内容は、

・リューズを操作してゼンマイを巻き上げようとしても巻けない!

とのことでお預かりいたしました。

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お客様の時計の状態を確認するため、裏蓋を開け分解してみると…

自動巻き機構の内部にある軸が摩耗して、

歯車同士の噛み合いが悪くなっているのが見受けられました。

オメガ 自動巻き機構の内部写真(交換前) オメガ 自動巻き機構内部の軸

上図の写真の通り、歯車の軸であるピンが摩耗して真円では無いのが分かります。

爪楊枝の先端よりも小さなパーツですが、これ一つで手巻きも自動巻きもできなくなってしまいます!

不具合の原因は、湿気が入ってしまったことによる油の劣化でした。

今回はピンを新しいものに交換して圧入することで取付けていきます!

オメガ 自動巻き機構の内部写真(交換後)

他にもゼンマイの劣化や湿気の影響で筒車から緑青が出ていましたので、

オーバーホールの作業内で取り除いたのち分解洗浄して完成です。

オメガ 筒車(洗浄前) オメガ 筒車(洗浄後)
修理料金
機械式オーバーホール 29,000円
ゼンマイ交換 3,000円

ご愛用されている腕時計を長くご使用されるためにも、

ALLU WATCH REPAIRで定期的なメンテナンスをおすすめいたします。

時計修理をお考えの方は、お気軽にご相談ください