腕時計の修理事例 ブライトリング ナビタイマー A24822のオーバーホール

修理事例 ブライトリング ナビタイマー A24822 キャリバー13

こんにちは、
ALLU WATCH REPAIRの岡田です。

本日はブライトリング ナビタイマー A24822 キャリバー13のオーバーホールの修理事例をご紹介いたします。

ブライトリング 全体

===========================

『久しぶりに着けようと思ったら、すぐに止まってしまう。』

というご依頼内容で、お客様からお預かりいたしました。

===========================

お客様の時計の状態を確認してみたところ、

確かに、リューズを使ってゼンマイを巻上げてもすぐに止まってしまう状況でした。

巻上げた感触では、ゼンマイは切れてなさそうだったため、

裏蓋を開けて内部を確認していきます。
キャリバー13 ムーブメント
パッと全体を見た感じでは、

機械内部に劣化や湿気など、腐食している様子は見られません。

時計が止まってしまう原因を突き止めるべく、

分解を進めていくと、『アンクル』という時計を動かすための

重要な部品が摩耗しているのを発見しました!!

アンクル 摩耗(交換前) アンクル 摩耗アップ(交換前)
アンクルがここまで摩耗しているのは、なかなかお目にかかれません。

今回の修理で新品に交換させていただきますが、

上記の写真を見て分かるように、

摩耗により鉄粉が機械内部の他の歯車に付着してしまっているため、

オーバーホールが必須となり、アンクル交換を実施いたしました。

▼新品のアンクル
アンクル 交換
摩耗していたアンクルと比較すると形状の変化が見てとれますね。

修理料金
機械式オーバーホール 39,000円
アンクル交換 5,000円
保証期間・・・・1年間

今回ご紹介させていただいたように、機械内部の油は経年劣化していき、

油が劣化や切れた状態でご使用されると部品の破損に大きく繋がります。

ご愛用されている腕時計を長くご使用されるためにも、定期的なメンテナンスをおすすめいたします。

時計修理をお考えの方は、お気軽にご相談ください