腕時計の修理事例 ロレックス デイトジャスト 69173のオーバーホール

修理事例 ロレックス デイトジャスト 69173 コンビ

こんにちは、ALLU WATCH REPAIRの額賀です。

本日はロレックス デイトジャスト 69173 コンビの修理事例をご紹介いたします。

ロレックス 正面(ケースのみ)

お客様のご依頼内容は、

・リューズを巻いても時計が動かない!

・たまに巻けるときがあっても感触が悪い。とのことでお預かりいたしました。

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時計の状態を確認したことろ、

ゼンマイの巻上げ時にゴリゴリとした感触があり、

時計内部パーツを確認したところ、角穴駆動車の歯先が摩耗しているのが確認出来ました。

角穴駆動車とは、自動巻機構の伝え車から角穴車に巻上げの回転を伝えるための歯車です※

ロレックス 内部ムーブメント ロレックス 角穴駆動車の交換前

おそらく、自動巻き機構の油切れや腐食等が重くなった状態で、

ゼンマイを巻上げたことにより歯先が摩耗してしまったと思われます。

角穴駆動車を交換したところ、巻上げが正常に行えるようになりました!

ロレックス 角穴駆動車の交換後 ロレックス 自動巻き部分

他にも摩耗や破損個所が無いかを確認しながら、

オーバーホール(分解洗浄)・注油・組立を行い、修理完了です!

修理料金
オーバーホール 29,000円
角穴駆動車 7,000円

歯車の摩耗や破損により金属粉が発生すると、

固着した金属粉が内部でサビになったり、内部部品の隙間に入り込むことで、

他の部品の摩耗を進めてしまう恐れがございます。

今回の修理事例では、サビや金属粉はさほど見られませんでしたが、

ALLU WATCH REPAIRでは、

ご使用状況にもよりますが、定期的なメンテナンスをお勧めいたします。

時計修理をお考えの方は、お気軽にご相談ください