ロレックスの気になる修理費用!トラブル別の費用相場

ロレックスの時計を長く使い続けていくためには、適切な時期にメンテナンスを施し、不具合が生じたときには即修理をすることが重要です。こうすることで内部への深刻なダメージを防ぎ、より良い状態を保っていけることでしょう。
とはいえ、ここで気になるのが修理費用についてです。
こちらでは、各種故障に対する代金の相場やオーバーホール時に必要な料金について、詳しく解説していきます。
ロレックスの時計の故障……修理費用の目安を知ろう
ロレックスの時計の修理で、もっとも不安を抱きがちなポイントといえば「料金」です。
修理が必要なことはわかっていても、費用が高額になることをおそれて、つい先送りにしてしまうようなケースも少なくありません。
事前に各種トラブルの修理費用の相場を知り、必要なお金を準備しておきましょう。
風防の割れ
時計を風や汚れから守ってくれる風防は外部からの影響を受けやすく、傷がついたり、割れてしまったりするケースも少なくありません。
風防に割れや傷ができた場合は、交換修理の形がとられます。
また、風防が割れてしまっている場合には、時計に強い衝撃が加わったことが想定されます。
とくに現在発売されているモデルには「サファイアガラス」が使われています。サファイアガラス風防のモデルは、ひび割れのように軽度な破損でも交換が必要です。放っておくとどんどん悪化し、割れが広がってしまうためです。
プラスチック風防であれば、軽度な傷は研磨で改善する場合もあります。交換になったとしても費用は5,000円程度と、サファイアガラスよりは安価です。
ただ、風防が破損しているということは、内部にごみや水が入り込んでいる可能性もあります。そのため、内部機構にダメージがないかどうか、オーバーホールをして確認した方がより安心です。このとき文字盤や針にまで破損が及んでいたら、こちらも修理対象となります。
風防の交換作業だけであれば20,000円程度となりますが、必要に応じてここに「オーバーホール費用」や「針や文字盤の修理費用」が加算されます。
ブレスレットの破損
ロレックスのブレスレットには、ステンレススチールや18金イエローゴールド、エラストマー(ラバー)など、さまざまな素材が使われています。
金属製のブレスレットはコマが5連のタイプか3連タイプがほとんどです。なかでも有名なのが、5連タイプのジュビリーブレスレットではないでしょうか。デイトジャストの初登場時に登場したジュビリーブレスレットは、ロレックスの代表的なデザインのひとつとなっています。
ほかにも、頑丈なオイスターモデルに採用されているオイスターブレスレットやドレッシーなプレジデントブレスレット、現行モデルにはないリベットブレスレットなど、多数の種類が存在します。
細かな部品が多いブレスレットは、長年の使用とともにトラブルが起こりがちです。メンテナンスしないまま放っておくと、破損してしまう可能性もあります。
ブレスレット破損の場合の修理代金は、その状態によっても大きく異なります。少々の擦り傷なら研磨できれいになることもあるでしょう。
一方、どうにもならない場合はブレスレットやコマの交換が必要です。
コマを留めているピンが切れてしまった場合、コマがそろっていれば10,000円程度から修理が可能となります。
ブレスレットのコマが紛失している場合には、ブレスレット全体の交換が必要になるケースもあります。
この場合の修理代金はブレスレットの素材によっても異なります。高額な素材を使っていると、やはり修理代金も高くなってしまいます。
日本ロレックスではブレスレットのコマを1個から購入可能です。
ステンレスであれば1個につき10,000円程度で買えるようです。
素材によってはさらに高額になります。
18Kのイエローゴールドなら1個で約10万円、プラチナなら1個20万円を超えてきます。
また、ブレスレットすべてを交換するなら、コマの10倍以上の値段になると考えて良いでしょう。
伸びたブレスレットの修理
ロレックスは堅牢なつくりが特徴ですが、ブレスレット部分はどうしても緩みや伸びが生じてしまいます。使い続けるうちにコマを留めるのに使われているピンが摩耗し、コマ同士の間が緩んでしまうためです。ピンを通しているコマの穴も削れて、ブレスレットがどんどんヨレていきます。
素材にもよりますが、とくにジュビリーブレスレットのように部品数が多いものは伸びてしまいやすいといわれています。現行モデルだとブレスレットが伸びにくい改良が施されているものもありますが、ヴィンテージモデルなどはとくにブレスレットが緩んでしまっているものが多く見られます。
基本的に、伸びきったブレスレットは、部分的な修理では元通りになりません。ブレスレット全体の交換が必要になります。上述のとおり、ブレスレットの交換にはそれなりの費用がかかります。高級素材の金無垢(むく)ベルトの全体交換になりますと、合計100万円以上かかることもあるようです。まずは日本ロレックスへ時計を持ち込み、見積もりを出してもらいましょう。
もちろん、ロレックスのブレスレットの伸びは、使用してからすぐに発生することはほとんどありません。なかには、20年ほど使い続けてもほとんど伸びが見られないという方もいらっしゃいます。ただし、ブレスレットの調整具合や使用頻度によっては、はやめに緩んでしまうこともあるようです。定期的なメンテナンスで調整し、大切に使っていきましょう。
また、ブレスレットが伸びきってしまう前に売却し、次の時計の購入資金を手に入れるのも選択肢のひとつです。時計の査定は、状態が良いものほど高額の買取価格がつく傾向にあります。ブレスレットが緩んで査定金額が下がってしまう前に売り、新しいロレックスに買い替えることも検討してみてはいかがでしょうか。
リューズの外れ・破損
時計の針やカレンダーを調整するための部品である「リューズ」は、ロレックス時計のなかでも故障しやすいパーツのひとつです。
リューズは小さく、取り扱いには繊細な作業を伴います。誤って動かなくなったり抜けてしまったりして、修理を依頼する方も少なくありません。
リューズに異常が生じた場合、基本はオーバーホールをして劣化したパーツを交換することになります。
修理費用とオーバーホール代金、そして外れたリューズを紛失している場合には、新たな部品の購入費用がかかってきます。
このため修理費用は高額になりがちで、40,000円から80,000円程度の見積もりが届くケースも少なくありません。
例えば、日本ロレックスにデイトナのリューズ交換を依頼しますと、14,000円程度かかります。
それに加えてオーバーホールやその他部品交換代などが加算されますと、修理総額は10万円を超えるようです。
もちろん、モデルによっても部品料金は変わります。
エクスプローラー1なら、リューズ交換が9,000円ほどでできた例もあるようです。
もちろん、それに加えてオーバーホール代金やその他のパーツ代がかかると、修理総額は増えます。
時計が動かない
ロレックスの時計が動かない!というのは、非常に緊急性の高いトラブルです。専門家以外の方が修理するのは難しいため、早急にプロへ依頼しましょう。
時計が動かないときにも、まずはオーバーホールをして内部の状態を確かめていきます。
時計が動かない原因には、
- 内部パーツの劣化や破損
- 油切れ
などの原因が考えられます。修理の際は、これらの問題を取り除いていきます。
基本的には、オーバーホール費用と劣化した部品代、修理手数料が発生します。
どの部品が劣化しているかによっても費用は変わりますが、少なくとも10,000円は見ておいた方が良いでしょう。
ここにオーバーホールの費用がプラスされます。基本的に、動かなくなった時計を修理店に持っていったらオーバーホールが行われると考えておきましょう。
例えば、動かなくなったロレックス・デイトジャストの時計を街の修理業者に持っていった場合、オーバーホールの価格が28,000円、ゼンマイ交換費用が6,000円ほどかかっています。
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気になるオーバーホールの料金は?
ロレックスのメンテナンスや修理に欠かせないのがオーバーホールです。
時計を構成している部品を一度バラバラにして、適切なケアを行った上で組みなおす作業を指します。
ロレックスに限らず、時計の修理では「内部の状態を確かめる」ということが非常に重要なポイントとなります。修理を依頼すれば、必然的にオーバーホールがセットになっているケースも多いでしょう。
気になるオーバーホールの料金ですが、「どこに依頼をするのか」によって費用に差が生まれます。
選択肢1「日本ロレックス」
ロレックスの正規店では、高い技術を持ったロレックス専門技師が修理・メンテナンスを行ってくれます。使われる部品はもちろんすべて純正のもの。安心してお任せできますが、費用は高めという特徴があります。
日本ロレックスにオーバーホールを依頼したときの目安は、基本料金のみで45,000円から85,000円程度です。
注意したいのが、あまりに古いモデルだと修理を受け付けてもらえない点です。
例えば、1988年以前に発売されたデイトナは、手巻きタイプの部品が採用されています。正規店ではすでに手巻きタイプの部品在庫がないため、修理を断られてしまうそうです。
ほかにも、1972年以前発売のエクスプローラー1や1963年以前発売のサブマリーナーなど、ヴィンテージモデルは正規店で修理できない確率が高いようです。
また、ヴィンテージロレックスの風合いは、修理を行うことで損なわれてしまう可能性があります。
エイジングされた部品をそのままにしておきたいときは注意しましょう。
選択肢2「街中の時計修理専門店」
ロレックスの時計は、街中の時計修理専門店で修理してもらうことも可能です。
この場合は日本ロレックスに依頼したときよりも、費用が安く済むケースが多く見られます。
オーバーホールを依頼したときの費用の目安は30,000円から60,000円程度です。
料金だけではなく、技術力にも目を向けて選ぶと失敗しません。
また、部品の在庫がないため正規店に修理を断られたモデルも、運が良ければ業者がパーツを持っている場合があります。ヴィンテージ品を修理したいときは、街の時計修理専門店に依頼しても良さそうです。
修理費用が気になったら、まずは見積もりを
ロレックスの修理費用が気になったら、まずは自身の時計の状態をプロにチェックしてもらい、修理費用の見積もりを作成してもらいましょう。どのような修理をするべきで、どこにどれだけのお金がかかるのか、一目でチェックできるようになります。
修理費用が高いから……とためらう気持ちもわかりますが、故障をそのままにしておくと、さらにトラブルが悪化してしまう可能性も。
はやめの行動が、ロレックスを良い状態に保つための鍵となります。
日本ロレックスは東京都の丸の内にあります。遠方に住んでいる場合は時計を郵送しての見積もりが可能です。なお、見積もり自体は無料ですが、送料は持ち主が負担することになるため注意しましょう。
正規店に部品がない場合やヴィンテージ品の修理の場合は、街の修理業者に頼むのもおすすめです。日本ロレックスに依頼するよりも安い料金で修理・交換ができます。
ただし、料金だけを重視せず技術のしっかりした業者を選ぶのが大切です。
また、ロレックスの腕時計を買取業者に売却したいとき、少しでも査定額を上げるために修理に出そうと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
買取店によっては、修理のしていないものでも買取を行っています。売却を検討している方は、自分で修理する前に買取店に査定してもらいましょう。
現在ロレックスの買取相場が上がっています
売却前の相談や店舗に行く前に買取金額の目安を知りたい方はコチラ