ロレックスの偽物と本物?各モデルの見分け方
偽物に気付き、本物と見分けることを目標とするなら、まずはロレックスの時計を隅々まで知り尽くすことから始める必要があります。
もちろん、簡単なことではないかも知れませんが、もしあなたがこれを面白いと感じられるなら、そこにはこれまでとは違った時計の世界が広がっているかもしれません。
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1.ロレックスの偽物と本物 まずは本物のロレックスを知ること
本物の基礎知識
まずは本物を知ることから始める必要があります。
できることなら、ロレックスの時計を1本手に入れましょう。
もちろんどんなモデルでも構いませんが、本物を研究することを目的とする場合はできればあまり古すぎない方が良いでしょう。自分の時計であれば最高ですが、身近に持っている人がいるのであれば、それを借りてくる、というのでも構いません。
時計の用意ができたら、まずはロレックスの時計を改めて手に取ってみましょう。
時計を取った手に伝わる重量感、その手触り、エッジの立ち具合、ブレスレットのしなり方、重量バランス。いきなりルーペを取り出すことなく、まずは肉眼で全体に視線を走らせましょう。遠視でも老眼でも構いません。
その時計が醸し出す雰囲気というものを注意深く観察してください。
時計のプロフェッショナルであれば、贋物の9割以上はこの時点で気付きます。
ディテールはまねすることができても、この全体的重量感やバランス、手触り、雰囲気などというものは、ことのほか再現が難しいものです。
ちなみに、ディテールの違いで贋物を指摘している例を見かけることがありますが、ディテールの一つ一つを記憶するのは大変ですし、しかも記憶が正確でなければ意味がありません。
それ以上に身に着けるべきは、品質を見抜くことです。
手元にある時計のディテールの一つ一つを検証し、ロレックスによる仕事の数々を目に焼き付けましょう。文字盤、針、バックル、リューズ、ベゼル、対象はたくさんあります。
今度はルーペを使って穴が開くほどに観察してみましょう。
そしてこれを定期的に繰り返し、全体のイメージが見についてくれば、少なくともこの時点で名前だけ借りているような粗悪品には、100%気付けるようになっているはずです。
偽物の基礎知識
偽物はいかにコストを抑え見た目を真似できるかに重点が置かれているので、模造品・レプリカの域を超えることはありません。
一方、本物のロレックスはスイスの一流の時計職人によって作られた世界最高峰の時計なので、重量感・質感・雰囲気などは圧倒的です。
偽物は主に中国を中心とするアジア圏で作られることが多いようですが、中古業界内でも情報共有が進んでおり、偽物はほぼ確実に判別できる状況が整っていると言って良いでしょう。
ただ、人気のデイトナ・サブマリーナー・エクスプローラーなどは、偽物の品質が徐々に上がっている傾向があり、慣れない方では判定が難しくなってきています。
本物・偽物の判定は、信頼できる中古業者の経験豊富なプロの鑑定士にお任せすることをおすすめします。
また昨今では、海外に拠点を置く違法コピー業者もネット上に乱立しています。
偽物と薄々わかりながら買った場合も違法になる可能性があり、ネットで買った商品が輸送中に税関で没収されても代金が返金されることはありません。
相場より極端に安い価格で販売しているサイトから購入するのは、リスクが非常に高いので絶対にやめましょう。
「なんぼや」のロレックス買取について
2.ロレックスの偽物と本物 時計を観察する癖をつける
ロレックスの時計をこのようにして1本でもしっかりと観察すれば、ただ何となく使っているだけの状態とは確実に差が付いたといえるでしょう。
ここではロレックスの時計に限定してお話を進めてきましたが、もちろんロレックスだけが時計ではなく、他のモデルや、他のメーカーの時計をたくさん比べてみることで、大いに知識が広がるはずです。
大切なことは、初めに頭に叩き込んだ時計と比べて、どのように異なっているかを感じ取ることです。
- どちらがより丁寧に作られているか
- エッジや加工痕の処理はどうなっているか
- 文字盤の印刷の具合はどう違うか
- 針の取り付け方はどうか
等々、価格相応にディテールの差があるものです。
例えば、他のいろいろなメーカーの時計とロレックスの時計を比べていけば、ロレックスならではの細かい特徴が、いろいろと浮き彫りになっていくことでしょう。
さらに言えば、同じロレックスの時計でも製造時期によって随分といろいろな差が発見されることでしょう。
これまで同じと思っていたものが実はかなりの差があった、なんてこともたくさん経験できると思います。
たくさんの時計をしっかり観察することを繰り返していけば、今度は時代ごとに、例えば1980年代のロレックスの特徴、なんてものに気付き始めたりします。
そしてこれらはもはや感覚的な差にすぎないものが多く、ここで一つ一つについて議論することには大して意味があることとは思えませんが、いろいろな場所にいろいろな特徴が隠れており、そんな差を検証することが楽しくなってくるとすれば、きっと時計ファンとしても成長できるのではないかと思います。
これもたとえ話ではありますが、たった1本の時計を生み出すために、ウォッチメゾンが重ねてきた苦労を感じることができるようになれば、時計への愛情が深まり、これまで以上に大切に扱えるようになると思います。
3.ロレックスの偽物と本物 できるだけたくさんの時計を観察する
ここまで来れば、時計という時計の全てが興味の対象になります。
確かにプロダクトそのものにかけたコストだけで物の値段を決めているメゾンは少数派でしょうし、比較的安価でもしっかりと作られた時計も少なからず存在します。
大切なことは、自分なりの判断基準を持ち、1本1本の時計をどう捉えていくかです。
実は職業として時計を査定しているような人でも、これを明確な基準を持って実践できているとは限らず、ことのほか奥深い世界ではありますが、時計の見方、感じ方は知識量とともにいくらでも進化していきます。
ある程度いろいろな時計を見ていけば、そのうちいわゆる贋物がどうおかしいか、おかしなディテールの例などが頭に入っていなくても、自然と気付けるようになるものです。
これはまた随分と気の長い話でもありますが、これがプロの実体験を基にした、全ての贋物と本物を見極める恐らくは唯一の方法です。
時計の世界も知れば知るほどに面白い世界です。知っていて損はないのではないでしょうか。
4.各モデルの偽物の見分け方を紹介
ここからは、より具体的に各モデル別の偽物の見分け方をご紹介します。
●デイトナの見分け方
●サブマリーナーの見分け方
●エクスプローラーの見分け方
デイトナの見分け方
デイトナは1960年代に登場したスポーツモデルで、ロレックス唯一のクロノグラフモデルです。
機能性の高さと美しいデザイン性から絶大な人気があり、とても手に入りにくいモデルとして有名です。そのため、多くの偽物が流通しています。
デイトナの偽物をチェックする際は、以下3点を特に気を付けてください。
偽物のポイント | 本物 | 偽物 |
王冠マーク | ・直線的でスタイリッシュ ・立体的 ・鏡面仕上げ |
・丸みを帯びてボテっとした印象 ・高さが低い・フラット ・曇りがある・汚れている |
流通範囲 | 限定的 | 広範囲 |
蓋裏のギザギザ | ・ギザギザが等間隔 ・エッジは緩やかな角度 |
・ギザギザの間隔にバラつき ・エッジが雑・妙に丸い |
セラクロムのベゼルの品質 | ・色合いがしっとりとしている ・角度を変えると光沢がある ・数字の彫りが美しい |
・色合いがのっぺりしている ・角度を変えても光沢が無い ・数字部分がレーザー刻印で雑 |
特に王冠マークは偽物と本物の区別がつきやすい部分なので、必ずチェックしてください。
サブマリーナーの見分け方
サブマリーナーは、ダイビング用に開発されたダイバーズウォッチで、防水性能や耐久性にすぐれた点が特徴のモデルです。
スポーツモデルの中ではデイトナと並ぶ人気があり、シンプルなデザインから多くの偽物が出回るモデルでもあります。
サブマリーナーの偽物をチェックするポイントは以下の通りです。
偽物のポイント | 本物 | 偽物 |
日付表示 (デイトモデル) |
・文字が細い・きれい ・文字が中央にある ・日付は一瞬で変わる |
・文字が太目・滲み ・文字がずれている ・日付が徐々に変わる |
蓋裏のギザギザ | ・上下均一の掘り込み ・掘り込み内は磨きは垂直 |
彫り方が荒い・バリ ・磨きラインが斜め・ムラ |
セラクロムのベゼルの品質 | ・文字の彫りが美しい ・文字の塗りも綺麗 |
・数字の彫りが雑 ・文字の塗りが雑 ・ルミナスポイントが不自然 |
サブマリーナーの偽物を見極める場合はまずベゼルを確認してください。外側の掘り込みや文字の仕上がりが雑な場合は偽物といえます。
ベゼル12時部分にある夜光のルミナスポイントは、本物は横から見るとわずかに盛り上がっているのがポイントです。
偽物はフラットになっていたり、不自然に盛られていたりするので必ずチェックしましょう。
エクスプローラーの見分け方
エクスプローラーは探検家のために作られたモデルで、頑丈な作りと視認性が高いシンプルなデザインが特徴です。
登場以来大きなデザイン変更がなくシンプルなデザインであることから、他のモデルに比べ偽物が作りやすいといわれ、市場に多く出回るので注意が必要です。
エクスプローラーの偽物をチェックする際は、以下の点に注意してください。
偽物のポイント | 本物 | 偽物 |
王冠マークの透かし (2001年以降) |
・肉眼では見えない | ・肉眼で見える |
インデックスのデザイン | ・インデックスがシャープ ・インデックスの縁が均一 ・夜光塗料の塗りが均一 |
・インデックスの塗りが雑 ・インデックスの位置ずれ ・夜光塗料の塗り方が雑 |
針の作り エクスプローラーⅡ |
・赤い針の塗りがなめらか | ・赤い針の塗りが雑 ・赤い針が塗りで太い |
ロレックスは1999年にガラス面の6時部分に王冠マークの透かしを入れ、偽物対策をしています。
この透かしマークはルーペで角度を変えてようやく見えます。肉眼ではほとんど確認できません。一方、偽物の透かしマークは肉眼でもはっきり見えます。
透かしは一般の方でも比較的確認しやすいので、必ずチェックするようにしましょう。
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