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ロレックス エクスプローラー~資産価値を歴代モデルと振り返る

ロレックス エクスプローラー~資産価値を歴代モデルと振り返る

ロレックスのスポーツモデルの中でも長い歴史を持ち、高い人気を保ってきたエクスプローラーには様々な伝説的ともいえるコレクターズアイテムが有ります。
ここではその変遷とともにその姿を検証してみることにしましょう。
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冒険者~Explorerの誕生

腕時計の機能の進化により、特定の用途に特化した特殊時計が次々と生み出されるようになった1950年代。

ロレックスのエクスプローラーはそんな特殊時計の草分けとして、1953年に登場しました。

ロレックス オイスターの持ち前のタフネスに、いついかなる時にどの角度から見ても一瞬で時刻を正確に読み取れる至高の視認性を付加した、この冒険者のための時計は、ロレックス オイスターのとどまることのない進化とともに堅実なブラッシュアップを重ねてきました。

そのシンプルで高い機能性によって、21世紀の今日においても新しいファンを獲得し続ける、名実ともに機械式時計の定番としてロレックスの重要なコレクションの一つとして広く親しまれています。

そのファーストモデルはRef.6150とも、Ref.6350とも言われていますが、これらは共にいわゆるセミバブルバック最後期のCal.A296を搭載、特徴的な3、6、9のクオーターアラビックとも呼ばれる黒い文字盤と、メルセデスハンドを備える顔をすでに持っていました。

またRef.6150を中心に白文字盤やエクスプローラーの表記のないものも存在していたと言われますが、やはりその人気はエクスプローラーならではの黒文字盤に集中しており、これら幻のような存在である第一世代のエクスプローラーの中でも、特に高価な取引額がつくものです。

経年耐性の高いとは言えない当時のブラックギルトダイヤルに加え、現在では禁止されているレベルの強い放射性物質であるラジウム夜光の影響によって、ミントコンディションと呼べる個体を探し出すのは、ほぼ不可能なレベルといえるでしょう。

そして1950年代の半ばにはCal.1030を搭載したRef.6610に世代交代します。このRef.6610では、ほぼ定番のブラックダイヤルに落ち着いているようです。
またムーブメントが比較的薄くなり、ケース形状が現代のオイスターケースにぐっと近いものになりました。

第一世代ほどではないにせよ、やはり良いコンディションの個体を発見できる可能性は相当に低いと思われますが、文字盤はもちろん、ブレスレットまで良い状態でそろっている個体があれば、少なくとも300万円は越えてくるものと思われます。

60年代前後のレアロレックスと贋物

虫眼鏡と女性
そして1960年代の前半にはRef.1016が登場。

25年以上も作り続けられたと思われるこの大定番は、1990年代後半から2000年前後にかけて、特に人気が集中したモデルです。
またRef.1600などとケースを共用していたことから、多数の精巧な贋物が作られたとされています。

信ぴょう性の高い当時の保証書でもついていない限りは、真贋の判断が難しいものでもあります。

その初期にはラジウム夜光の文字盤や、トリチウム夜光への過渡期といわれるアンダーバーが入った文字盤など、様々な、現存数の少ないバリエーションが存在しており、貴重なコレクターズアイテムとなっています。

またその最末期に当たる、R、L、Eのアルファベットから始まるシリアル番号の個体にも人気があり、特に希少なEから始まるシリアル番号の個体については、10年前の段階で250万円くらいの販売価格であった記憶もあり、それなりの状態を保っていれば、300万円では買えない状況になっていることは確実でしょう。

またRef.1016には1960年代半ば頃に製造されたとされる、宇宙開発が大きな話題となった時代を象徴する、スペースドゥエラーというネームの入ったRef.1016が存在します。

こちらについてはミュージアム級の珍しさであり、肉眼でその姿を見ることは不可能に近いといえるでしょう。

またエアキングとして定番のRef.5500や、これとほぼ同一のRef.5504にエクスプローラーバージョンが1950年代後半から1970年前後くらいまで作られたと言われています。

これも1990年代後半には大いに持てはやされましたが、他のモデルと部品を共用しているこれらには、やはり判断の困難な贋物が多く、今売り出されれば必ず安くはない価格となるだけに、購入の際は細心の注意が必要です。

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現代のエクスプローラーへ

ロレックスの箱
そして1990年代初頭にはサファイアクリスタル風防と、ハイビートキャリバーCal.3000を搭載したRef.14270が登場。

その初期に生産されたとされるブラックアウトという、アラビア数字のインデックスに乗せられた白いラインが省略、または黒くなっている珍しいバリエーションは特に有名ですが、その中でもブラックラッカーのダイヤルに、シルバーラメの輝きを保ちながらも、見事なまでのシャープさで印刷されたものから、ロゴが少々にじんでしまっているものまで様々であり、同じブラックアウトと呼ばれる個体の中でも、こういったディテールの差は将来差が出てくるものと思われます。

その後も2000年頃には114270、2010年頃には214270と進化を重ねますが、ロレックスは自らの影響力をよく理解しているということか、その品質は非常に安定しており、隠れたレアモデルの存在は、今のところ語られていないようです。

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