ロレックスのリューズが抜けた!原因と修理費用の目安
ロレックスの時計を使っていくうちに、トラブルが生じやすいパーツといえば「リューズ」です。
漢字では「竜頭」と表記されるとおり、時計のケースの横に小さく飛び出たパーツのことを指します。
リューズのトラブルの中でも多いのは「リューズが抜けた」「回せない」といったものです。
今回は、リューズのトラブルの原因や対処法、修理代金などについてご紹介します。
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ロレックスのリューズ 役割を知ろう
漢字で「竜頭」とも表記される、時計のリューズは、時計の針を動かすための重要なパーツです。手巻き式の時計では、リューズを回すことで内部に仕込まれたゼンマイを巻き、時計の動力とします。
機械式の時計が主流となった今では、「リューズでゼンマイを巻く」という行為をするケースは少なくなりました。
現代のロレックス時計の多くにとってリューズとは、時刻やカレンダーを調整するためのものです。リューズを外へと引っ張り出すことで内部のゼンマイとかみ合わせ、時計の針やカレンダー表記を動かせる仕組みとなっています。
活用機会が多く、また非常に繊細な動きが要求されることから、ロレックスに使われているパーツの中でも、リューズは「トラブルが起きやすいパーツ」として知られています。
ロレックスのリューズトラブルの原因とは?
リューズにトラブルが起きてしまう原因にはどのようなものが当てはまるのでしょうか。
原因を正しく知ることで、トラブルの頻発を防ぐことに役立ちます。覚えておきましょう。
リューズが抜けた場合
ロレックスの時計から「リューズが抜けた!」というトラブルを経験する方は決して少なくありません。
リューズが抜けたトラブルの原因として考えられるのは、以下のようなものです。
- 潤滑油不足による内部パーツの摩耗・破損
- 内部に使われているネジのゆるみ
- 乱暴な取り扱い
この中で、もっとも多いのがネジのゆるみです。
まだ使い始めてあまり時間が経過していない場合には、こちらの原因が考えられます。ネジのゆるみを調整することで、リューズを元に戻すことができるでしょう。
次に多いのは、長期間オーバーホールをしないで使い続けた場合のパーツ破損です。
潤滑油は、時計の内部機構を正常に保つために必要なものですが、定期的に補充しなければ徐々に効果が薄れていってしまいます。最初は潤滑油の働きでスムーズに動いていた各種パーツが、潤滑油不足に陥り、パーツ同士の摩耗がすすみ劣化してしまうことで生じます。
最後は、ごくまれなケースとなりますが「ロレックス時計の本体から、リューズを乱暴に引き抜き過ぎて抜けてしまった」というケースです。
リューズは非常に繊細なパーツのため、優しく取り扱うことが重要です。
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リューズが回せない場合
「リューズが抜けた」ケースと同様に多いのが、「リューズが回せなくなった」というパターンです。
回せなくなる場合の原因は、主に以下のようなものがあります。
原因1:異物の侵入
リューズが回せなくなったときには、内部に小さなゴミやホコリなどの異物が詰まってしまっている可能性があります。そのまま無理に回そうとすると、パーツの破損につながるかもしれません。
原因2:リューズのさびや破損
長年使っていない時計の場合は、リューズにさびや破損といったトラブルが隠れているケースもあります。久しぶりに時計を使う場合は、メンテナンス不足による故障に気をつけましょう。
原因3:潤滑油不足
リューズをスムーズに動かせるのは、潤滑油のおかげです。潤滑油が切れてしまうと金属同士の摩擦が強くなり、リューズがうまく回らなくなってしまいます。油切れを放置していると内部パーツの損耗につながるため注意が必要です。
ロレックスのリューズが固いとき
ロレックスのリューズが固くて回らない場合、上記のような原因のほか、リューズがロックされていることも考えられます。
時計のリューズには大きく分けて「引き出し式」と「ねじ込み式」の2種類が存在します。
引き出し式の場合は、リューズを時計から引き出して回転させます。ねじ込み式のリューズは、ロックを解除してからでなければ回せないのが特徴です。
ロレックスの時計の多くはねじ込み式のリューズを採用しています。ねじ込み式のリューズは時計の気密性を高め、水やホコリなどが入るのを防ぎます。
ロレックスのリューズが固くて回せないと思ったら、まずはロックがかかっていないかを確認しましょう。ロレックスのねじ込み式リューズのロックは、一度反時計回りに回転させることで解除できます。
ロレックスのリューズが引っかかるとき
ロレックスのリューズを回して引っかかる感じがあるときは、異物の侵入やさび、破損などの理由が考えられます。とくにリューズを回した際に重く感じた場合は、部品がさびてしまっている可能性があります。無理に動かすと破損することもあるため注意しましょう。
ロレックスのリューズが閉まらないとき
リューズを回したあとに閉まらなくなったときは、操作中に異物が入りこんでしまった可能性があります。無理に閉めようとせず、修理に持ち込んだほうが良いかもしれません。
また、ねじ込み式のリューズは、閉める際に少しだけ押し込みながら時計回りに回転させるのがコツです。うまく閉まらない場合は、優しく押し込みながらリューズを回すと良いかもしれません。
ロレックスのリューズが空回りするとき
時計を使い続けるうちに、リューズそのものはもちろん、時計内部のゼンマイや歯車などはどんどん摩耗していきます。リューズを回しても空回りする場合、内部の部品が壊れたり、油が切れたりしているのかもしれません。その場合、時計を分解して掃除し、油の補充や部品交換などを行えば元に戻る可能性があります。
ロレックスのリューズの異常は修理で直せる…修理先と費用の目安
リューズに何らかの異常が生じたときには、自分で何とかしようとするのは避けたほうが無難です。「単純に抜けただけだから」と、自分で差し込もうとするのもやめましょう。
ロレックスの時計の内部は非常に繊細で、リューズを無理に差し込むことでさらなる故障の原因になってしまう可能性があるためです。
修理の依頼先は、日本ロレックスや街中にある時計修理工房などが挙げられます。
リューズトラブルの修理で気になるのが、その費用の目安です。日本ロレックスに依頼するよりも一般の修理工房に依頼をした方が、安く済むケースが多いでしょう。
修理費用は数万円から10数万円まで
リューズのトラブルにかかる修理費用は、その原因によっても大きく変わってきます。単純に「ネジが緩んだだけ」であれば、それを締めなおすことでトラブルを解消できます。街中の修理工房の場合、数万円から請け負ってくれるところもあります。
ロレックスの時計の場合は、やはりノーブランドの時計よりも修理代金は高くなってしまいます。
故障の原因によっては、時計のオーバーホールが必要なケースも少なくありません。この場合の費用の目安は、10万円を超えることもあるでしょう。
事前にしっかりと見積もりをとってみてください。
ロレックスのリューズまとめ
ロレックスの時計を愛用中に、遭遇しやすいトラブルといえば「竜頭(リューズ)に関する故障」です。
故障に気付いたときには、できるだけ早期に正しい対応をすることが重要なポイントとなります。
「抜けた」「回らない」など、深刻な状態を迎える前に、違和感を覚えた段階でメンテナンスをすると良いでしょう。
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