輸入時計に欠かせない修理やメンテナンス…依頼先と注意点を紹介
輸入時計の中でも高級ブランドのアイテムは、「長く愛用できる品物」として人気を集めています。高価な品物だからこそ、長期間使い続けたいと思うのは当然のこと。
しかしそのためには、必要なタイミングで「修理」や「メンテナンス」を欠かさず行うことも、重要なポイントとなります。
輸入時計の販売元は海外企業となりますが、修理やメンテナンスが必要なときにはどうすれば良いのでしょうか。
修理の依頼先や、「正規品」と「並行輸入品」における、扱いの差についてもくわしく紹介していきます。
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輸入時計の修理は、日本国内で可能
海外から輸入された時計を購入する際に、気になるのが「修理やメンテナンスの依頼先」についてです。海外の人気ブランド時計の中には高級なものも数多く存在しています。
故障や不具合、数年に一度のメンテナンスのたびに海外の事務所とやり取りをしなければならないとなると、購入をためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし心配は要りません。輸入時計であっても、修理やメンテナンスは国内で問題なく行えます。
修理の依頼先は、以下の二つの種類から検討してみてください。
・各ブランドの正規代理店
・街中の時計専門修理店
それぞれの特徴やメリットについて紹介します。
安心・安全の正規代理店
人気の高い輸入時計のブランドであれば、日本国内においても正規代理店が「純正」の修理やメンテナンスを請け負っています。
例えばロレックスの場合は「日本ロレックス」がこれにあたり、各時計の修理やメンテナンスに対応してくれています。
修理で使われる部品は、もちろんすべて純正のもの。修理で別の部品が使われて、買取時に「ジャンク品」として扱われてしまう……なんてトラブルも防げることでしょう。
在籍しているのは、メーカー公認の時計技師たちで、ブランド時計に関する知識も技術力も申し分ありません。
部品がすべてそろった純正品なら、より高価で買取可能なため、ぜひお近くの店舗までお持ちください。
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価格が魅力の時計専門修理店
一方で街中の時計修理店は、輸入時計であるかどうかにかかわらず、あらゆる時計の修理やメンテナンスを請け負っています。
あまり人気がない輸入時計の場合、日本国内に正規代理店が存在していない可能性もありますが、こうした場合でも問題なく受け入れてもらえるでしょう。
とはいえ高級時計の修理を依頼するときには、技術力についても気になるところです。
お店によって在籍する時計技師の腕に差がありますから、自身が所有する輸入時計に強いお店を選ぶことが重要です。
価格面では、正規代理店よりも安価に修理できるケースも多く、予算に限りがあるときには強い味方となってくれるでしょう。
ブランドによっては「正規品」のみの特典もアリ
輸入時計を購入する際には、「正規品」と「並行輸入品」の2種類から好みの方を選ぶことになります。
正規代理店が輸入・販売を行っているのが「正規品」で、海外で販売されているアイテムを正規店以外の業者が輸入・販売を行うのが「並行輸入品」です。
並行輸入品と正規品は、メーカーによる扱いが違う場合があります。並行輸入品を買う前に知っておきたい「並行差別」や、ブランドごとの違いについて確かめていきましょう。
並行輸入品の修理で気をつけたい「並行差別」とは
「並行差別」とは、正規品と並行輸入品の取り扱いに明確な差をつけることです。腕時計の場合は、正規サービスによるメンテナンス料金や修理料金、オーバーホール料金などに差が生じます。金額の差はブランドによってさまざまです。中には、並行輸入品の正規修理を断るブランドもあります。
時計の購入後は、定期的にオーバーホールを行ったり、不具合の出たパーツを交換したりと、正規修理サービスを利用する機会が訪れます。ただ、並行差別のあるブランドの並行輸入品を買った場合、こうしたメンテナンス費用がかさんでしまいます。長く使っていきたいときは、特にこの費用が負担になるでしょう。
「正規品」と「並行輸入品」の区別が見られるブランド
輸入時計の修理を行おうとしたときに、「正規品」か「並行輸入品」かで、扱い方に差を設けているブランドも存在しています。代表的なものは以下の通りです。
・ブライトリング
・タグ・ホイヤー
・ウブロ
・ブルガリ
・ゼニス
・フランク ミュラー など
これらのブランドでは、修理に持ち込まれた品物が「正規品」と「並行輸入品」のどちらなのかをチェックした上で、修理代金やメンテナンス料金に明確な差を設けています。例えば、ブライトリングの場合は正規店で購入すると、会員サービスである「クラブ・ブライトリング」に登録できます。そうすることで、メンバー特別価格でメンテナンスやオーバーホールを受けられることが特徴です。並行店で購入した場合は会員登録できないため、割引価格を利用できません。
ただ、こういったブランドの並行輸入品は、定価よりも安く購入できる場合があります。メンテナンス料金を考えた上で、トータルでお得になるのであれば、購入を検討しても良いかもしれません。また、費用を抑えたい場合は正規の修理ではなく、民間の時計修理業者に依頼する選択肢もあります。技術の確かな業者に依頼すれば、クオリティの高いメンテナンスサービスを提供してくれるでしょう。
並行差別のないブランドは?
並行差別のあるブランドもありますが、多くの輸入時計ブランドでは、「正規品」と「並行輸入品」で対応に差をつけることはありません。特に、以下のようなブランドは並行差別がないことで知られています。
・ロレックス
・チュードル
・オメガ
・パテック フィリップ
・ブレゲ
・カルティエ
・IWC
・パネライ
・ジャガー・ルクルト など
これらのブランド商品の場合は、販売時に日本の正規代理店を通していなくても、正規品と同様の価格で修理やメンテナンスを受けられます。購入後、正規サービスを利用していきたいのであれば、こういったブランドの時計を選ぶことがおすすめです
将来の修理にまで目を向けて購入先を選ぼう
海外ブランドの高級時計の魅力は、流行に左右されづらく、長く使い続けられる点にあります。
とはいえ時計の内部に使われている部品は、そのほとんどが消耗品です。
定期的なメンテナンスや修理は、欠かせないものだと言えるでしょう。
購入時には、将来の修理やメンテナンスにまで目を向けて「どこで購入するのか」を選択することが大切です。
一般的に正規品と並行輸入品では、並行輸入品の方が価格に幅があり、安く購入できる可能性も高いと言われています。
とはいえ修理やメンテナンスの段階で「正規品よりも費用がかかってしまう」というのであれば、並行輸入品を購入するメリットは少なくなってしまいます。
輸入時計購入時の初期費用は抑えられるものの、その後のランニングコストまで含めて考えますと、「わずか数年で元が取れてしまう」ということも考えられるためです。
輸入時計購入時に、将来の「修理」にまで目を向けて選ぶのは難しいかもしれません。
しかし本当の意味で後悔しない時計選びをするためには、こうしたポイントについても頭に入れておくのがオススメです。