ロレックス GMTマスターの初期モデル・アンティーク特有の魅力的なデザイン
今から約60年前に誕生したGMTマスターは、これまでに実用性や耐久性を考慮して、様々な変更が行われきました。
特に1970年~1980年にかけてデザインや機能が大きく変更されましたが、初期モデルと言われるRef.6542やRef.1675は、現行モデルにはないデザイン上の相違点が多く存在し、それらは今でもマニアの間で絶大な人気と支持を集めています。
初期モデルにしか見られないデザイン上の相違点とは何か、当ページで詳しくご紹介します。
長い歴史を持つGMTマスターは、これまでに多くの変更が行われてきました。
特に1970年~80年には実用性や耐久性を考慮して大きく変更されたため、現行モデルと初期モデルとの間には、「風防」「ダイヤル外周」「ハンド(針)」「インデックス」など、様々な相違点が存在します。
初期モデル特有のデザインがどのようなものなのか、以下にてご紹介します。
ロレックス GMTマスター ドーム型のプラスチック風防
現行モデルの風防にはサファイアクリスタルが使用され、これはGMTマスターの最終モデルとなるRef.16700から採用されましたが、それ以前に製造されたRef.6542、Ref.1675、Ref.16750などのモデルにはドーム型のプラスチック風防が使用されていました。ドーム型のプラスチック風防は耐久性にやや問題がありますものの、中央に膨らみをもたすことで水圧を分散させる効果があるなど実用性に優れた風防として、1950~80年代には広く採用されていましたが、加工技術の発展により、高い硬度を持つサファイアクリスタルが台頭し、プラスチック風防は使用されなくなりました。しかしながら、硬度がやや低いプラスチック素材だからこそできるドーム形状は、見た目に柔らかで落ち着いた印象があるため、現在でも根強い人気を誇っています。
ロレックス GMTマスター ダイヤル外周に入ったサークルライン
非常に細かな違いではありますものの、GMTマスターの初期モデルであるRef.6542のダイヤル外周にはサークルラインが入っており、現行モデルより引き締まった印象が特徴的。セカンドモデルのRef.1675より、サークルラインが消滅しているため、サークルラインはまさに初期モデル特有のデザインと言えます。
ロレックス GMTマスター 先端の△が小さい24時間針
時針・分針・秒針のほかに追加されている、GMTマスターの機能の特徴と言える24時間針(GMT針)は赤く彩られ、先端には△のデザインが採用されていますが、Ref.6542には現行モデルより小さい△が採用されています。小さい△は視認性がやや悪いことで、より大きい形状に変更され、それが現行モデルまで引き継がれていますが、シャープに映える初期モデル特有の24時間針は現在でも非常に人気があり、現行モデルに取り付ける人もいるほどです(要修理)。
ロレックス GMTマスター 80年代以前に見られるフチなしインデックス
ブラックのシックな文字盤にクッキリと浮かぶドットのインデックス。1980年代以前に製造されたモデルには、夜光塗料を塗布しただけの通称「フチなし」インデックスが採用されていました。1980年代に製造開始となったRef.1675の後期型並びにRef.16750より、夜間における視認性を考慮してドットの周りに金属のフチが付くようになり、フチなしインデックスは消滅しました。
初期モデルにしか見られないデザイン上の特徴は上記のように様々あり、細かい点は特にマニアにとってたまらないものです。物によっては現行モデルに取り付けることができるため、アンティークが好きな方は時計屋などに交換を依頼してみるのもよいでしょう。ただし、在庫や保証という観点から受け付けてくれない可能性も多々あるため、その点は留意しておきましょう。
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