「最後の皇帝」バオ・ダイ愛用ロレックス オイスターパーペチュアル トリプルカレンダー ムーンフェイズ Ref.6062~史上最も高額なロレックス 第3位:約5億7000万円

「最後の皇帝」バオ・ダイ愛用ロレックス オイスターパーペチュアル トリプルカレンダー ムーンフェイズ Ref.6062~史上最も高額なロレックス 第3位:約5億7000万円

高額で落札されたロレックスの第3位は、ベトナムの最後の皇帝が愛用したオイスターパーペチュアル トリプルカレンダー ムーンフェイズ、Ref.6062です。

このダイヤモンドインデックスを持つブラック文字盤を備える時計は3本製作されたと言われますが、歴史的重要人物が所有したことによって、単なるユニークピースとは比較にならない付加価値が認められている伝説の時計について、取り上げてみましょう。
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バオ・ダイ、ジュネーブにて

移り行く激動の時代の中で、グエン朝大南国の第13代皇帝、ベトナム帝国皇帝、ベトナム民主共和国最高顧問、ベトナム国国長を歴任してきたベトナムの「最後の皇帝」、バオ・ダイ。

それは1954年の4月、ベトナム国国長として第一次インドシナ戦勝終結に向けた和平会議のために、スイスのジュネーブを訪れていたときのこと。

バオ・ダイは多忙なスケジュールの合間に、滞在していたフォーシーズンズ・ホテル近くにあった、かつてロレックスのディーラーとして存在した名門ジュエラー、クロノメトリー フィリップ ベガンに訪れました。

しかし店の在庫から気に入る時計を見つけられなかったバオ・ダイは、「ロレックスが作っている時計の中で最も珍しく、最も価値のあるものを」との注文を残しました。

ロレックスの威信にかけて

ロレックスの威信にかけて

これに応えてロレックスが用意したのが、このイエローゴールド製のケースとジュビリーブレスレット。そして5ポイントのダイヤモンドインデックス付きのブラックダイヤルを備えるRef.6062。オイスターパーペチュアル トリプルカレンダームーンフェイズの特別なモデルでした。

一国の王に気に入ってもらうために時計を用意したロレックスには、大変なプレッシャーがかかったことと想像されますが、バオ・ダイは無事その時計を購入し、自国に持ち帰りました。

一説によれば、このダイヤモンドインデックス付きのブラックダイヤルを備えるRef.6062は、たった3本しか製造されていないといわれており、それでなくとも生産数が少ないといわれるRef.6062の中でも、最も珍しいバリエーションということができるでしょう。

ロレックスの時計として最高落札額を2度にわたり更新

このRef.6062は、バオ・ダイの没後5年目にあたる2002年に、彼の遺族によってフィリップスに出品されたのが初のお披露目となりました。その時ロレックスの時計として当時最高額となる370,000スイスフラン(約3,000万円)で落札されています。

その15年後となる2017年5月13日にジュネーブで開催された、フィリップスの「ザ ジュネーブ ウォッチ オークション ファイブ」に再度登場。その落札金額は驚がくの5,066,000スイスフラン(約5億7000万円)にまで駆け上り、再びロレックスの時計として最高落札金額を記録したのです。

すばらしいコンディションと計り知れない付加価値

すばらしいコンディションと計り知れない付加価値

2017年のオークションの時点で公表されていたこのRef.6062の画像を眺める限り、オリジナルのままにしか見えない文字盤の焼けはもちろん、針やインデックスの酸化もほぼ見られず、ブレスレットは多少伸びがあるようですが、ケースシェイプはオリジナルのままをほぼ保っているようであり、1950年代前半に製造され、現存するロレックスの時計として、これ以上は望めないと思われるコンディションを維持しています。

「最後の皇帝」として歴史にその名を刻んだバオ・ダイが所有していたという、計り知れない付加価値を持つこの時計は、時間の経過とともにその存在価値をさらに高めていくに違いないでしょう。
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