レアアイテム写真館 シャネル マトラッセ シースルーワイヤーバッグ シングルフラップ
発祥は帽子専門店
シャネルはジュエリー、香水、時計など様々なアイテムを展開するブランドですが、どの代表アイテムと言われるとバッグを思い浮かべる方は少なくないでしょう。しかし、シャネルの発祥は帽子専門店だったのです。
1910年、ココ・シャネルはフランスのパリに小さな帽子のお店をオープンさせました。それから数年の間に相次いで2店舗を開業、同10年代後半からは、本格的にデザイナーとしての活動を始めたのです。帽子専門店のオープンからわずか数年、異例とも言うべき早さでシャネルの名は広まっていきました。フランスのみならず、1930年代にはヨーロッパ中のセレブ達の注目を集めるブランドにまで成長しています。第二次世界大戦の勃発で一部を除く全店舗を閉鎖するも、50年代からは本格的に店舗の再オープンと新規出店を開始、そしてブランド最大の売りでもあったオートクチュールの復活も成し遂げました。現在では日本を始め、世界の数十カ国で展開する高級ブランドになっています。
ベーシックなデザインが人気の「マトラッセ」
シャネルがバッグを本格的に展開し始めたのは1930年代で、当時はレディスファッションの黎明期とも呼べる時代でした。シャネルはレディスファッションをより楽しむために、かつ実用性を兼ね備えたショルダーバッグを販売しました。これが後にパリで大ヒットを博し、多くの女性から支持を得るようになったのです。このヒットがきっかけでシャネルは様々なバッグを考案・販売し、1955年に生み出されたのがマトラッセ・コレクションでした。
マトラッセはフランス語で詰め物を意味する言葉で、その通り、素材にはふんわりとしたキルティングのような加工が施されています。表裏を縫い合わせることで更に立体感が増し、かつ耐久性を高める造りとなっています。大きめの格子柄が特徴のマトラッセは、現在ショルダーバッグが主流になっており、一目でシャネルのバッグと分かる女性もいるほど定番のコレクションです。デザインは非常にベーシックですが、カラーや素材、細かなディテールに変化を加えていることが多く、そのバリエーションは枚挙に暇がありません。ベーシックなバッグを求める女性はもちろんのこと、手ごろな価格と癖のないデザインから、仕事・フォーマル・そしてオフスタイルに至るまで、TPOに関わらず使えるバッグを求めている女性にも人気の高いコレクションです。
定番を押さえつつもワンランク上のデザイン・実用性に
マトラッセは正にシンプル・ミニマルという言葉が似合うコレクションです。その中で、基本を押さえつつも、更に洗練されたアイテムが「シースルーワイヤーバッグ・シングルフラップ」と言えるでしょう。
全体的なデザインは通常のマトラッセと同じですが、シングルフラップで物の出し入れが簡単になっており、かつ小さめのサイズで使いやすさに重点が置かれています。しかしデザインには癖がないため、オンデューティーでの活用はもちろんのこと、パーティなどフォーマルの場も問題なくマッチします。幅広い女性におすすめのアイテムと言えるでしょう。現にマトラッセ・コレクションの中でも根強い人気を集める一品です。
まとめ
1930年にバッグを手掛けて以降、グッチは多様なアイテムを生み出していきました。1955年に誕生したマトラッセもその一つで、半世紀以上経た現在でも多くの女性に愛され続けています。一度はほぼ全店閉鎖と言うブランド存続の危機にありながらも復活したシャネルの背景には、マトラッセのヒットが少なからず影響を与えたとも考えられます。それだけマトラッセが様々な女性に支持された証拠とも言えるでしょう。シングルフラップのように、使い勝手を念頭に置いたアイテムも多数販売され、そのどれもが人気を集めています。
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