バッグの買取事情を比較。少しでも高く売るには?
バッグを売りたいものの、あふれる買取店の中から高く買い取ってくれるお店を、どうやって選べば良いのでしょう?お店によって買取価格が違うのはなぜ?という疑問もあります。ここでは買取業者の違いを比較しつつ、大切なバッグを少しでも高く売るためのコツをお伝えします。
バッグ買取店には大きく2つのタイプがある
ひとくちに「買取店」といっても、大きく2つのタイプに分かれます。どちらのタイプの店かで、バッグの買取事情も異なります。まずはタイプ別に比較してみます。
一般販売は行わない「買取専門店」型
買い取った品物の一般販売は行わず、一般客からバッグを買い取るだけのお店です。もちろん店舗は構えますが、機能は品物の「査定」と「買取」で、店内に品物を販売するスペースはありません。このタイプのお店はバッグの買取後、独自ルートで中古品の業者に向けて売却します。販売先は一般客ではなく「業者」というわけです。
大規模展開している買取専門店では、国内外のオークションやブランドバッグの需要が高い海外中古市場の販売ルートを持ち、巨大な中古市場と業者に向けて買い取った品物を販売するシステムを構築しています。いわば一般からの買取は「仕入れ」に当たるわけですが、では安く買いたたかれるかといえば、そうでもありません。販売対象が広い分、例えば宝石なら、中国の富裕層が好む翡翠(ひすい)や赤サンゴなど、その商品の需要が高い市場や買い手を見つけ出して高額売却ができます。このため、何かの理由で魅力のある商品であれば、良識のある店ならしっかりした価格で買い取ってくれます。
買取・小売りを行う「買取&小売店」型
一般客から買い取った品物をそのまま自社店舗で一般販売するお店で、実際はこちらのタイプが多いです。このタイプの場合、例えば「定価より安い金額でルイ・ヴィトンのバッグが欲しい。何種類も持ちたい」など、ブランドに対するファンがついている場合は、「ルイ・ヴィトンの品ぞろえが豊富」「ルイ・ヴィトンに強い店」といった評価を維持するためにそのブランドの品物を厚くする必要があり、買取価格も高くなる傾向にあります。人気、知名度共に抜群のシャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンなどについては、買取価格が高めのお店が多いようです。
一方で上記のブランドほど知名度や人気がないブランドについては、買取価格も低めの傾向のようです。もし「シャネルに強い」「エルメスに強い」などのうたい文句が掲げられている場合は、高価買取が期待できるのは書かれたブランドだけ、くらいに思っていた方が、ほかのブランドを持ち込んだ際、ガッカリせずに済むかも知れません。
フリマアプリなどで個人で売る
ここ数年でフリマアプリなどの流行により、個人でブランドバッグや貴金属を売る人も増えてきました。フリマアプリの多くは出品して売れると10%ほどの出品手数料をとられます。10万円売れれば1万円が手数料で引かれるので、手数料や送料を込みにして価格をつけることで、うまくいけば買取店舗で売却するよりも利益を出すことが可能です。
しかし、フリマアプリでブランドバッグや貴金属などの高価な商品を売るのはリスクが高く、あまりオススメできません。フリマアプリでプロの買取店舗よりも売却で利益を出すには相場観や製品に関する知識が必要になります。また販売する経験も必要です。
さらに、フリマアプリは運営会社が仲介してくれるシステムになっていますが、個人間取引でのトラブルがSNSでも多数投稿されています。実際に売上金を受け取ることができないなどのトラブルが高価な取引では報告されていますので、ブランドバッグなどの買取を考えている方は買取店舗を利用するのが間違いないと思われます。
ブランドバッグを売るならどこがいいのか?
ではブランドバッグを売るならどこがいいのでしょうか。ブランドバックを売るなら間違いなく買取を行ってくれる店舗に任せるのがいいでしょう。
「買取&小売店」型と「買取専門店」型、どちらのタイプでも共通して言えるのは、お店選びの際に参考にしてほしいのが「買取実績数」です。買取数が多いお店は1点あたりの利益が小さくても成り立ちますが、買取数が少ないお店は、1点あたりの利益を大きくしなければ商売になりません。つまり、お客様からの買取価格をなるべく抑えて売却利益で稼ぐことになります。
ここから、結論として選ぶべきは年間○○万件など、「買取実績」の多いお店の方が良いと言えます。
特にオススメしたいのが「買取専門店」型です。
買取専門型の場合は個人に販売するなどの販売店の拡大は行っていないため、買取だけに特化することが可能です。そのため、買取専門店の多くはプロの鑑定士が在籍していることが多く、「買取&小売店」型に比べて、正しい査定額を掲示してくれます。また、「買取&小売店」型は人気のブランドなどすぐに売却可能なアイテムしか買い取ってくれない場合があります。買取専門店は人気ブランドやマイナーなアイテムについても査定してくれる可能性が高いです。
高く買い取ってもらえるブランド
自分のバッグがいくらになるかは気になるところですが、中古バッグ買取では、買取価格が高いブランドが存在します。「定価とさほど変わらない値段で売れた」と聞くことの多い3つのブランドをご紹介します。
エルメス
正規店へのオーダーはウン年待ちという話もよく聞くエルメス。定価の高さと時間がかかることから「中古品で良い」と考える人も多く、エルメスの中古市場は商品の争奪戦となることも。
買取業者もなんとか商品を手に入れようと、一般客からの買取価格を上げてでも商品の確保に努めます。バーキンはもちろん、人気のラインとバリエーションも豊富なため、エルメスコレクターの需要も絶えることがありません。
決して安売りをしないことから高級ブランドとして、さらに「エルメスがラグジュアリーブランドの頂点」という地位を完全に確立し、ヴィンテージものに驚きの高値がつくのもエルメスバッグの特徴です。
エルメスで特に高く買い取ってもらえるバッグが「バーキン」「ケリー」です。やはりブランドを代表するバッグは高値で売ることができます。他に「ピコタン」や「ボリード」なども買取を強化しているところが多いです。
ルイ・ヴィトン
一目で「ルイ・ヴィトン」とわかるモノグラムやダミエ柄のバッグも、飽きられるどころか需要はますます高まるばかりです。
人気の高さが買取価格につながることはもちろんですが、ルイ・ヴィトンもエルメス同様、製品に対して徹底した価格管理を行っていることも高く売れる大きな理由です。アウトレットなどの廉価版を一切市場に出さず定価での供給を貫いているため、ルイ・ヴィトン製品は値崩れすることもなく、市場は定価で安定しています。
「ルイ・ヴィトン製品は市場に安く出回ることはない」という信頼と安心感から、買い手も本来の価値に見合う価格で買い取ることができるのです。
ルイ・ヴィトンは「シュプリーム」「草間彌生」「村上隆」などの限定コラボアイテムを数多く手掛けており、生産数の少ないコラボアイテムは特に高値で取引されています。
シャネル
シャネラーと呼ばれる熱狂的な顧客層も持ち、圧倒的なブランドパワーを持つシャネル。新作ほど買取価格も高いとされる中古市場で、バブル時代に人気を博したチェーンショルダーのマトラッセが再び注目され価格が高騰したり、60年前のヴィンテージバッグに高値がついたりします。
シャネルに心酔するコレクターも多く、中古シャネルの市場が形成されています。旧作・新作や流行にも関係なく高い需要を維持するブランドだからこそ、見合う価格でバッグを買い取ることができます。
「マトラッセ」「ボーイシャネル」「ココハンドル」などの人気バッグのほか、財布や時計などの買取も高値で取引されています。
バッグを高く査定してもらうために
買取専門店と買取&小売店の違い、高く売れるブランドについてご紹介しましたが、バッグを少しでも高く売るなら、もちろん品物の「状態の良さ」は査定・買取価格の大きな決め手となります。査定時に大切なことをお話します。
買取店(買取&小売店を含む)ではバッグが持ち込まれますと、まずはそのブランドの需要確認とともに品物の状態をランクづけします。新品または未使用品はランクS、使用感のない美品はランクA、使用感のあるものはランクBという具合です。
買取価格はランクSに近いものが最も高くなるため、どうにもならない傷や使用感はさておき、自分で簡単に落とせるホコリや汚れは査定の前に手入れをし(手入れによって痛む心配がある場合は手入れをあきらめる)、見た目に少しでも「きれい」な状態にすることが、高い査定額を引きだすのに有効です。
また、付属品の有無も査定価格に響きます。商品が入っていた箱や袋、ギャランティーカードなど、買った際についていたものはできる限りそろえた方が有利です。
あとは、「使わないものはなるべく早く査定に出す」ことです。一般に新しい商品ほど査定・買取価格は高いと言われます。買ったのは良いもののあまり使わないというバッグは、購入してから1~2年のうちに査定に出してしまうのが、高額査定・高価買取に結びつきます。
お持ちのバッグに合わせて買取業者のタイプと買取実績を比較し、バッグのコンディションを整えて査定に出す。バッグを高く売るには、そんな、ちょっとした努力が大切です。
現在ブランド品の買取相場が上がっています
写真を撮って送るだけ、店舗に行く前に買取金額が無料で分かります。