藤田吉香の洋画|金銀箔があしらわれた存在感ある静物画の魅力

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描かれたモチーフが強い存在感を放ち、静物画が高く評価された洋画家・藤田吉香。背景に金銀箔を貼る技法も特徴的で、その作品は今も高値で取引されています。今回は、藤田吉香の経歴や作風の魅力についてご紹介します。

藤田吉香(ふじたよしか)の経歴

藤田吉香は、昭和から平成にかけて活躍した、福岡県出身の洋画家です。京都造形芸術大学の名誉教授としても知られています。洋画家の松田実から指導を受け、1955年に東京芸大芸術学科を卒業。その後、1959年の第33回国画会展で「すわる」「ほおむる」が国画賞を受賞して注目を集めました。スペインのサン・フェルナンド美術学校で洋画を学んだのち帰国し、1967年には国画会の会員となります。1970年の安井賞第13回展に出品した「春木萬華」で受賞。教員としては、1969年から東京芸術大学の非常勤講師、1991年から京都造形芸術大学の教授を務め、1998年に同大学の名誉教授となりました。

モチーフが強い存在感を放つ静物画

藤田吉香作品の特徴といえるのが、単色の平坦な背景を用いた独特の静物画の技法です。モチーフは画の中央に配置され、シンプルな構成とはっきりとした描写によって、強い存在感を放っています。静物画でありながらも、どこか抽象的な空間を思わせる印象が漂い、独自の魅力が生み出されています。スペイン留学中は古典絵画を模写し、技法を学んだという藤田吉香。彼の作品は、その力量の高さに注目されることも珍しくありません。そんな藤田吉香の洋画は、国内各地の美術館で収蔵品となっており、今でも多くの人に鑑賞されている作品の一つです。骨董市場でも高値での取引が期待できます。

背景に金銀箔が貼られた作品も

藤田吉香の静物画のなかには、背景に金銀箔を敷き詰めるように貼った作品も数多く見られます。ゴールドやシルバーの背景からモチーフが浮き出すように見え、まるで日本画のような佇まいが特徴的です。金銀箔を用いた藤田吉香作品は、1978年頃から制作され始めました。これらの静物画のなかには、数多くのアートコレクターが求める希少価値の高い作品も存在しています。

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静物画で築き上げた独自の表現が高く評価された藤田吉香。金銀箔を使用した作品をはじめとして、現在でも人気のある洋画家です。ご自宅にある藤田吉香の洋画を売るなら、ぜひ「なんぼや」の買取査定をご検討ください。価値ある骨董品をコンシェルジュが丁寧に査定し、納得の高価格を提示いたします。

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