リモージュの陶器|フランスの白い宝石
陶器や焼物は、世界中のさまざまな場所で作られています。フランスは、さまざまな陶器が作られている国の一つで、なかでも特に有名なのがリモージュです。リムーザン地方の中心であるリモージュは陶器の街として知られており、1770年代から本格的に焼物が作られるようになりました。ここではそんなリモージュの陶器についてご紹介します。
アジアの高度な技術を自国で再現
リモージュで焼物が作られるようになる以前、世界でもっとも高い焼物の技術を持っていたのは日本と中国でした。古くから焼物が作られており、実用性のみでなくその美しさからヨーロッパにも輸出入されていました。
そんな焼物を自国で再現するという目標のもとに、リモージュでの焼物製造がはじまりました。もともと、リモージュではステンドグラスや七宝焼きなどの制作が行われており、ある程度の技術を有していたこともあったため、急成長を遂げ、すぐに非常に美しい焼物を制作できるようになったそうです。
リモージュには大きな窯元が誕生し、実用磁器のみでなく芸術としての磁器も数多く制作されるようになりました。その後、リモージュの焼物は19世紀後半に最盛期を迎え、世界的にその名を知られるようになっていきます。現在でもヨーロッパを代表する焼物としてリモージュ焼は人気で、日本でもかなりの数が出回るようになっています。
美しい白に鮮やかな絵付け
リモージュ焼の最大の特徴は、素焼きに絵付けをするのではなく、一度仕上げられた白い地に絵付けをしたうえで、さらに焼き付けを行うという点です。この手法によって日本や中国の絵付けとは違い、より鮮やかで繊細な仕上がりを実現しています。
現在では機械によってさまざまな絵柄を印刷できるようになっていますが、19世紀以前は職人の手作業によって絵付けが行われていました。リモージュには高い技術を持った絵付け職人が集まっており、フランスを代表する画家であるルノワールもかつてはリモージュ焼の絵付けを行っていたことで知られています。
絵付けの方法は変化していますが、その仕上がりの美しさは現在でも継承されています。
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リモージュ焼は現在でも作られていますが、古い作品は骨董としても高く評価されています。特に黄金期と呼ばれる19世紀の作品は買取市場でも高く取引されているのが魅力です。「なんぼや」ではリモージュ焼をはじめとするヨーロッパの焼物、陶磁器の高価買取を行っています。まずはお気軽にご連絡ください。