大矢紀の日本画|作品に込められた自然から感じとる「生命の胎動」とは
大矢紀(おおやのり)は、新潟県出身の日本画家です。「生命の胎動」をテーマに花鳥静物や山岳風景を描いており、現在もなお活躍を続けています。今回は、現代の日本画壇を代表する作家の一人、大矢紀についてご紹介します。
積極的に作品を出品し数々の賞を総なめに
大矢紀は、1936年に新潟県三島郡与板町(現・長岡市)で生まれます。1954年、18歳のころ前田青邨と兄弟子だった平山郁夫に師事しました。
翌年の1955年、第40回院展に出品した「石神井川」が初入選を果たします。1970年に第55回院展で「北辺」が奨励賞・白寿賞を受賞すると、それ以後同賞を12回受賞するなど、素晴らしい功績を残しました。
その後も積極的に出品を続け、数々の賞を総なめにしています。外務省や文化の庁買い上げになる作品も制作しており、1979年には紺綬褒章を受章。以降、5回受章しています。今の日本画壇を語るうえでなくてはならない、日本画の第一人者といえるでしょう。
日本橋三越本店などを会場に、個展やグループ展を多数開催しファンを増やし続けています。画家として活躍するかたわら、日本美術院評議員・NHK文化センター講師・川崎市芸術文化財団理事としても活躍しています。
大矢紀の作品から感じられる生命の胎動とは
大矢紀作品といえば、北国の山々を中心とした風景や周辺の草木、花など壮大な自然をテーマに描き続けている点が特徴です。彼自身が「生命の胎動」をテーマに掲げているように、どの作品からも自然がまるで脈を打っているかのような迫力が感じられます。
大矢紀特有のこのような作風は、故郷新潟の厳しい自然の中で育まれた感性によるものと語られています。幼いころから日本海の荒波や雪に染まる駒ケ岳などに囲まれて育った大矢紀は、知らず知らずのうちに自然に宿る生命の胎動を感じていたのかもしれません。大矢紀の作品からは、写真よりもリアルに自然の息吹が感じられるといわれているのはそのためでしょう。
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数々の賞を総なめにし、現在も日本画壇で活躍し続ける大矢紀の日本画は、世界中から注目を集めています。買取市場でも需要が高い傾向にあり、高値で取引される可能性が高いです。ご自宅やご実家に、大矢紀の作品が眠っていませんでしょうか。「なんぼや」では、日本画に精通するスタッフが作品の価値をしっかり見極め、高額買取いたしております。お手元に、不要な作品がございましたら、お気軽にご連絡ください。