彫刻家・遠藤兆映|独学から才能を開花させた天才

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遠藤兆映は独学にて彫刻を学び、後に帖佐美行に師事してその才能を開花させた彫刻家です。こちらでは、日展での特選や内閣総理大臣賞の受賞など、輝かしい実績を持つ遠藤兆映について解説していきます。

遠藤兆映の生い立ち

遠藤兆映は伊達郡藤田町(現・国見町)に生まれました。若い頃より芸術に興味を持ち、特に彫刻に対する篤い志を持っていたとされています。しかし師はおらず、20代後半までは独学にてその技術を磨いていくことになります。
そんな兆映にとって、1956年は大きな転機となります。人間国宝・海野清から技術を継承し、のちの文化功労者となる帖佐美行に出会い、師事することになったのです。

独学の天才が才能を開花させる

帖佐美行を師と仰ぎ、技術を学び始めることで遠藤兆映の才能が開花していきます。1957年の第43回光風会展及び第13回日展にて初入選を果たしたのです。
その後も1963年に第11回日展で特選及び北斗賞を受賞、1972年の改組第3回日展でも特選を受賞、1984年の第15回日展で内閣総理大臣賞を受賞するなど、その名を高めていきました。
日展を始めとした多くの賞を受けたことで認められ、1979年に日本新工芸家連盟にて総務委員長、さらに1983年には同連盟の理事就任と日展評議員を務めるなど、責任ある役職を与えられます。また、後進の育成も精力的に行っていたとされています。

大胆さと優美さから生まれる落ち着きある作品

遠藤兆映は若い頃に独学で彫刻を学び、30歳手前にして初めて師を得たという経歴を持った人物です。そのためか、作品は大胆さと落ち着きある悠然さや、繊細さを兼ね備えたものが数多く見られます。
例えば「和」という作品は、側面に大胆に花や鳥を配置し、繊細な彫りにより優美さを醸し出しています。また、全体にどっしりとした落ち着きあるたたずまいがあって、観るものの気持ちを穏やかにさせてくれるものです。
このように、独学ならではの大胆さと高い技術により、繊細さや優美さをかけ合わせて独特の悠然とした雰囲気を生み出している点が、遠藤兆映作品の持つ一つの特徴といえます。

遠藤兆映の彫刻品は「なんぼや」が買取いたします

遠藤兆映の作品は骨董市場でも非常に人気が高く、彫刻品の多くは高価格にて買取されています。もちろん「なんぼや」でも遠藤兆映の作品を積極的に買取させていただいています。お持ちの彫刻品があれば、ぜひお気軽に当店まで査定をご依頼ください。

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