アールデコの歴史と今なお愛され続けるデザインの秘密
アールデコとは、1925年のパリ万博から全世界に広まった装飾様式のことです。直線的で合理的なデザインが終戦後の時代にマッチしており、アメリカを中心に建築やインテリア、工芸品など幅広い分野で取り入れられました。今回は、今なお住宅やインテリアで人気の高いデザイン様式、アールデコについてご紹介します。
マンハッタンで花開いたアールデコ様式
アールデコという呼称は、1925年、パリで開催された現代装飾芸術・工業美術国際博覧会の略称「アールデコ博」が由来です。1920年代は、大量生産の商品への需要が高くなった時代であり、芸術やデザインが特権階級のものから大衆のものへと移行した時代でもあります。アールデコの直線的でシンプルなデザインは、時代にマッチしたものだったのです。
アールデコは、パリやヨーロッパでは受け入れられず、アメリカ・ニューヨークのマンハッタンで大きく花開きます。アールデコの代表的な建築物といえば、ニューヨークのクライスラービルとエンパイア・ステート・ビルです。アールデコ期は、この二つのビル建築をピークに徐々に衰退し、第二次世界大戦の開戦発生により終了します。しかし、今でもアールデコ様式は住居やインテリアに生かされるなど、人気が高いデザインとなっています。
アールデコデザインの特徴
アールデコは、直線的でシンメトリーな、シンプルさを極めたデザインが特徴です。無駄な装飾はほとんどないため、実用的で機能的、クールな印象を受けます。また、原色による対比表現や、幾何学模様をモチーフにした記号的表現などもアールデコの特徴的なデザインです。同時期に流行して名前も似ているため、比較されることの多い「アール・ヌーボー」とは真逆のデザインといえます。
アールデコのデザインは建築以外にも、家具・ポスターや絵画・ガラス工芸・ファッションなど、幅広い分野で取り入れられました。アールデコ期を代表する人物は、グラフィックデザイナーのカッサンドルやポール・コラン、ガラス工芸で有名なルネ・ラリックなどです。アールデコ期の美術品も需要が高く、買取市場で大きな注目を集めています。
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幅広い分野に影響を与え、世界的に流行したアールデコ期のデザインは、今も多くの人に愛され続けています。買取市場でも需要が高く、注目を集めているデザインのひとつです。「なんぼや」では、アールデコ期の宝飾品やガラス工芸品、ポスターなどの美術品を高価買取いたしております。ご自宅に不要となった美術品がございましたら、ぜひ一度「なんぼや」の無料査定でその価値を確かめてみてください。