エミール・ガレ 木の実文花瓶(酸化腐食彫)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
今回は、「なんぼや」骨董査定で買い取らせていただきました、「エミール・ガレ 木の実文花瓶」についてご紹介いたします。
買取商品名 | エミール・ガレ 木の実文花瓶 |
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作者 | エミール・ガレ |
査定について
今回ご紹介させていただく、エミール・ガレの木の実文花瓶の査定では「ブランド」と「状態」が大きなポイントとなりました。
ブランド
ご存知の方も多いかと思いますが、エミール・ガレはアールヌーヴォーを代表するフランスの装飾芸術家です。陶器や家具などの製作も手がけていますが、やはり有名なのはガラス工芸の作品ではないかと思います。
生い立ちは、ガラス商会を営んでいた家具・陶器・ガラス器の卸売業者シャルル・ガレの一人息子としてナンシーに生まれました。その後、エミール・ガレも父の会社で芸術指導にあたります。
1889年のパリ万国博覧会では多くの作品を出展し、賞賛を浴びたことで、世界中に彼の名を知らしめる事となりました。
そしてここからガレは独自の技法を用いた作品を作り出していきます。
代表的なものには「酸化腐食彫り」や「スフレ技法」などの技法があり、これらを用いた作品はガレの代名詞とも言える作品ではないでしょうか。
今回買い取りさせていただいた「木の実文花瓶」も、まさにこの酸化腐食彫りで作られたもので、花瓶全体に装飾が施されており、ひとつひとつの装飾もきれいに仕上がっている作品です。
状態
今回買い取りさせていただいたエミール・ガレ「木の実文花瓶」においては、欠けている部分や修復をした跡などがなかったことがもう1つのポイントです。
やはりガラス製品なので、長い年月保管されている中でちょっとしたことでヒビが入ってしまったり、割れてしまったりといったことがあります。
ガレに関して言えば、そういった状態でも価値が全くないという訳ではありませんが、やはり状態が良いというのは大きな評価ポイントとなります。
美術品の王様とも呼ばれるガレですので、巷にはいわゆる「ガレっぽい作品」というのも多数存在していますが、装飾のきれいさや作品全体のフォルムを含めた美しさなど、高いレベルの技術と感性によって作り上げられた作品は、ほかのものとは全く比べ物になりません。
日本にもガレの作品を展示している美術館が多数ありますので、旅のついでなどでご覧になってみてはいかがでしょうか。
最後に
今回ご紹介しましたガレの作品以外にも、「なんぼや」では西洋美術品の買い取りに力をいれて頑張っております。コレクションされている作品のご売却を検討される場合には、ぜひ「なんぼや」へご相談くださいませ。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
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