相場が命？ダイヤモンドを高値で売る方法
宝石としてのダイヤモンドの価値基準は、国際相場。だとすれば、相場を知っていれば高値で売れるということになります。
しかし、同じ相場でも、実際には買取業者によって買取価格に大きな差があることは周知の事実です。これは何を意味するのか？高値で売るためのコツはあるのか？
今回は、知らずに損をしないためのダイヤモンドと相場、買取の関係についてお話しします。
ダイヤモンド相場とは？
ダイヤモンドの相場は、大きくは「需要と供給のバランス」「為替相場（為替レート）」によって決まります。
その鍵を握るのが、世界16か所にあるダイヤモンド取引所です。採掘されたダイヤモンドの原石は、必ずこの取引所を通して売買されます。
ここで毎日行われる取引が、ダイヤモンド相場に反映されるわけですが、輸入に頼らざるを得ない日本の場合は、ここに為替相場も絡んできます。簡単に言えば、円安ならダイヤモンド価格は高く、円高なら安くなるのです。
さらに、カットにかかるコストや業者間のマージンなども加味され、品質（※4Cなど）別に相場表が組まれます。
買取における相場の意味
ダイヤモンド相場の変動によって、買取価格にも変動があるのは事実です。これは、買取業者の買取価格を日々、メモしていると分かります。
ほとんどの買取業者のサイトでは、ダイヤモンド相場を公表していたり、4C別の買取価格を試算するフォームがあったりと、何らかの情報を提供してくれていますので、為替相場も参考に、変動を見てみると良いでしょう。
見積りと違う？実際の買取価格
実際の買取価格はどの業者でも、サイトなどで簡易算出した見積額と異なることがほとんどです。それはなぜなのでしょうか？
買取に欠かせない査定の基準は、ダイヤモンドの品質から導き出される相場価格だけではないからです。
では、ほかに何が基準になるのでしょうか？
ブランド
ハリー・ウィンストンなど、人気のあるブランドから出ているダイヤモンドジュエリーの場合、ノンブランドと比べて4Cの品質が同じであったとしても、高額査定になることがほとんどです。
デザイン
人気のあるデザインの場合、プラス査定になります。
附属品
ジュエリーの場合は、貴金属やほかの宝石があればそれも査定対象になります。
また、ブランド品であれば、購入時の箱や袋、ギャランティーカードなどもプラス査定の対象になります。
なお、ダイヤモンドの鑑定書は、あれば査定までの時間節約になる場合、ないとマイナス査定になる場合も業者によってはありますので、あれば持って行きましょう。
またない場合には、業者に相談してから作るか検討しても遅くはありません。
品数
査定に出す際には、1点ではなく数点を一度にお願いした方が、全体的に高額査定が望めます。
査定時のマイナス要素とは？
- 蛍光性のあるダイヤモンドである
- 名前などが深く刻まれている
- 傷がある
- 内包物（インクルージョン）が目立つ位置にある
- LDH（レーザードリルホール）処理が行われている
- 事務手数料など
以上の5つも実際の査定時には見られます。
蛍光性や内包物が目立つ位置にありますと、4Cは同じでもダイヤモンドの見た目（きらめきなど）に差が出ます。
また、ブランドや良いデザインのジュエリーでも、個人名などが刻まれている場合には、その部分を削る必要があり、深く刻まれている場合にはそれも不可能なことがあるため、査定に響きます。
LDH処理は、ダイヤモンドにレーザーで穴を開けて、強酸を注入することで内包物を除去する方法で、見た目には輝きは増しますが、人為的な処理ということで価値が下がってしまいます。
なお、買取業者によっては、事務手数料がかかるところもあります。
買取価格だけでなく、そこから引かれる金額はないか、あればどの程度引かれるのかを調べることも大切です。
業者により買取価格に大きな差がでるのはなぜか
立地や業者の規模によるコストはもちろん加味されますが、実際にはそれよりも大きいのは、ダイヤモンドを査定する技術と、買取したダイヤモンドを高値で販売できるノウハウがあるかどうかです。
それらに自信のない業者は、少しでも安値で買取することで、損失を被るリスクを減らそうとします。
ノウハウを持っているかを、外側から見極めることは難しいですが、宝石鑑定士が在籍しているか、ある程度の修復（ダイヤの小キズの修復や貴金属部分のイニシャルなどの削除など）をして再販することのできる業者かなどは、サイトを見たり、質問メールなどをしたりすることで確認ができます。
また、その時の対応などを見ることで、安心できる業者かどうかの判断材料のひとつにしても良いでしょう。
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まとめ
ダイヤモンド相場は、高額買取をしてもらいたいと考えたときに、参考になることは事実です。
しかし、それは同じ業者に見積りをしてもらうときの買取価格の差ということです。
実際には、同じ相場であっても買取業者により、買取価格に大きな差があります。
高額での買取を希望するなら、いくつか評判の良い買取業者の買取価格を比較することが大切です。
また、同じ買取業者でも、高額査定キャンペーンなど、ダイヤモンドの買取強化を行っている場合には、より高い値がつく場合もありますので、チェックしてみると良いでしょう。
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