ダイヤモンドの偽物と本物の見分け方をわかりやすく解説!
永遠の輝きを持つダイヤモンドは宝石の王様とも呼ばれ、世界中の女性の憧れになっています。硬度が最も高く、価格も最も高い高級感のある宝石として人気が高く、結婚指輪や婚約指輪のほか、贈り物としても人気があります。
そんな非常に人気のあるダイヤモンドですが、偽物も多いことで有名です。実際にプレゼントされたダイヤモンドが調べてみたら偽物だったというケースも少なくありません。
今回はダイヤモンドの偽物と本物の見分け方をわかりやすくご紹介していきます。ご自身が所有されているダイヤモンドにもぜひお試しください。
ダイヤモンドの偽物は偽物じゃない?
通常よりも安価に売られているダイヤモンドジュエリーなどはダイヤモンドの模造品や代替品として、ダイヤモンドとは別の石をジュエリーに装着して販売しているケースが多く、この場合は厳密にいうと「ダイヤモンドの偽物」とはいえません。一部の業者がこれら模造品の石をダイヤモンドと謳っている場合は偽物と判断できますが、多くの場合は模造品を使用しているケースがほとんどといえます。また、模造品だけではなく、近年は人工的に作られたダイヤモンドも存在します。こちらも厳密にいえば天然ダイヤモンドと同じ成分で作成されているため、偽物とはいえません。
人工ダイヤモンド
ダイヤモンドは炭素を主成分としており、近年は人工でダイヤモンドが作られ、ジュエリー以外にも人工衛星などにも使われています。
天然のダイヤモンドと人工ダイヤモンドは見分けることが難しいとも言われており、天然のダイヤモンドよりも熱伝導性や硬さが優れていることからジュエリーよりも研磨剤や放熱板などの部品に使われることが多いです。天然のダイヤモンドは鉱山などで発掘されるため、いずれ枯渇し、閉山されることも問題になっており、地球環境問題的にも人工ダイヤモンドが奨励されている背景もあります。価格的にも天然ダイヤモンドの1割ほどの価格で販売されています。
ジルコン
無色透明な天然石の一種で、ダイヤモンドよりも産出量が多いことからダイヤモンドの代用品として使われることが多い鉱石です。輝きもダイヤモンドに最も似ているともいわれ、無色以外に青色・黄色・緑色などカラーバリエーションも豊富なのが魅力です。
ものによってはダイヤモンドよりも綺麗な光を放つものもあり、代用品ながらも評価の高い天然石です。
キュービックジルコニア
主原料をジルコニアとする複数の成分を含んだ人工の合成石がキュービックジルコニアになります。
ジルコンよりも安価に作り出すことができる上にダイヤモンドやジルコンと同程度の輝きを持つ優れた合成石となっています。
ダイヤモンドと唯一異なる点はキュービックジルコニアは本物のダイヤモンドよりも重い点があります。
モアッサナイト
炭化ケイ素の水晶石でほとんどが人工的に作られたものが利用されています。
「ダイヤモンドテスター」と言われるほど、ダイヤモンドと近い輝きを持ち、唯一、硬度がダイヤモンドが最高値の10、モアッサナイトは9.24と違いがあります。
ダイヤモンドの偽物と本物の見分け方
一般的に偽物と言われているダイヤモンドの種類が分かったところで、実際に偽物と本物の見分け方についてご紹介します。
息を吹きかける
ダイヤモンドの熱伝導率は非常に高いため、息を吹きかけるとその熱はすぐ奪われ、曇りはすぐに消えます。キュービックジルコニアやモアッサナイトなどは熱伝導率がダイヤモンドに比べると低いため、曇りが消えるのがダイヤモンドに比べると遅いのでその差で偽物と本物を見分けることが可能です。
冷蔵庫で冷やす
こちらもダイヤモンドの熱伝導率の高さを利用したもので、冷蔵庫で冷やされた本物のダイヤモンドは取り出すことですぐに元の温度に戻ろうとします。また曇りも偽物に比べると残りません。
目安としては3~5分ほど冷蔵庫で冷やし、すぐに取り出して触った温度を確かめてみましょう。本物のダイヤモンドは出す前の温度に戻ろうとするので、そこまで冷たく感じないといわれています。
紙に線を描き、透明性を確かめる
紙にマジックなどで直線を書いて、その上にダイヤモンドの平らな部分を乗せ、ダイヤモンドを通して線を確認しましょう。
本物のダイヤモンドの場合は光の屈折率が高く、線はほとんど見えないといわれており、偽物の場合は屈折率が低いため、線がはっきり見えるといわれています。
まとめ:専門機関も利用してみよう
今回は、ダイヤモンドの偽物と本物の見分け方について簡単に自宅でできるものを挙げていきました。
他にもダイヤモンドの油分に弱い性質を使った油性ペンを使った方法やブラックライトを使うやり方などもありますが、どちらも手軽にできるわけではありませんし、大事なダイヤモンドを汚してしまいます。
今回の見分け方では完全に偽物か本物かを判別することは正直難しいといえるでしょう。とくに人工ダイヤモンドと天然のダイヤモンドを見分けるのはプロでも難しいといわれています。
AGL(一般社団法人 宝石鑑別団体協議会)など公的な専門機関を利用するのが確実ですが、場合によっては個人で依頼することができないケースもあります。
その場合は、ダイヤモンドの鑑定士が在籍する買取店舗などで査定を依頼するのがおススメです。「なんぼや」では宝石買取に詳しいバリューデザイナーが在籍しておりますので、安心してご利用いただけると思います。
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