ダイヤモンドのカット比較|ランクの違いとその種類
ダイヤモンドジュエリーを購入する際、いろいろなジュエリーブランドなどを見に行くと思います。その際、比較するポイントとしてジュエリーのデザインもありますが、ダイヤモンド自体の輝きや綺麗さに違いがあることがわかると思います。その優劣さはダイヤモンドの石自体の透明感だけでなく、ダイヤモンドのカットによって大きく輝きが変わってくるのです。
ダイヤモンドの輝きとカットの関係性
ダイヤモンドの評価は「4C」という世界的な評価基準によって決まります。
- カラー
- クラリティ
- カラット
- カット
4つの基準の中に入ってくるカットは人の手が加わる唯一の項目となっており、このカットによってダイヤモンドの輝きが決まるといっても過言ではありません。
カットはシェイプ・プロポーション・ポリッシュ・シンメトリーを総合して5段階で評価され、左右対称性と研磨の状態によって、ダイヤモンド独自の永遠の輝きを表現してくれます。
ダイヤモンドのカットランク
「4C」を制定した米国宝石学会GIAは2005年にダイヤモンドのカットに特化した評価システム「GIAカットグレーディングシステム」を導入しました。
カットのランクは
- エクセレント(EX)
- ベリーグッド(VG)
- グッド(G)
- フェア(F)
- プア(P)
の5つにランク分けされており、ランクがエクセレント(EX)だと光の反射が鮮明でかつバランスの良いものになります。ダイヤモンド自体がパッと明るくなり、原石の輝きを最大限に表現してくれます。
エクセレントはさらに「3EX H&C」「H&C EX」「3EX」「Excellent」に細分化されており、トリプルエクセレントは形・研磨・対称性の全項目を最高評価されたもの指し、H&C(ハート&キューピッド)は特殊な照明を使って照射した際に「ハート」「矢」などの形が現れるものを指します。ランクがベリーグッドからプアにいくにつれ、ダイヤモンドの暗く見えるエリアが増えて、光の反射も弱くなっていき、高級ジュエリーブランドの多くはエクセレント以上のダイヤモンドのみを利用しています。
ダイヤモンドのカット比較
ダイヤモンドはカットによりさまざまなシェイプがあります。
紀元前には、宝石を丸い山形やドーム状に研磨する技法である「カボションカット」と呼ばれるカットが行われていました。これではダイヤモンドの輝きを出すことができないため、15〜16世紀は正方形や長方形にカットした「ローゼンツカット」やバラの加工をした「ローズカット」が流行しました。17世紀以降になるとダイヤモンドカットの技法も発達し、「マザランカット」と呼ばれるカットが登場します。このカットが現在のダイヤモンドリングの最もメジャーなカットとなっている「ラウンドブリリアントカット」になっていきます。
ラウンドブリリアントカット
ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すカットの1つで、今日、ダイヤモンドと聞かれてイメージする形がこのラウンドブリリアントカットになります。
上側と下側との境目に当たる部分を「ガードル」。上側は「クラウン」。下側を「パビリオン」と呼びます。上部から取り込んだ光を全反射するよう計算されたカットとして現在のダイヤモンドカットのスタンダードになっています。
オーバルカット
ブリリアントカットよりも丸みのある楕円形に仕上げたカットでカラット重量と美しさのバランスが取りやすいのが特徴です。
ブリリアントカットと並んで多くのジュエリーブランドでも採用されているカットになります。
マーキスカット
楕円の先端をとがらせたラグビーボールのような形をしたカットになります。小粒でも大きく見える特徴があり、複数個組み合わせることでモチーフが作りやすい利点があります。
ペアシェイプカット
先のとがった涙形のカットで、世界的に有名なダイヤモンドである「カリナン」はこのペアシェイプカットが施されています。
リングとして使われることもありますが、宝石単体として仕上げる際に使われることが多いカットです。
プリンセスカット
正方形や長方形など四角型にカットされたダイヤモンド。
原石の厚みを活かしたカットなので、ダイヤモンドの大きさが必要になります。婚約指輪などに利用されることが多いカットです。
エメラルドカット
主にエメラルドに使われてきたことから、そう呼ばれたエメラルドカット。
ブリリアントカットほど細かく削っていないことから、破損しにくいというメリットがありますが、原石の厚みも必要になります。
テーパーカット
細長い台形にカットする手法のことで、単体よりも複数個を並べてラインにすることが多いカットになります。
ダイヤモンドは中古市場でも人気が高い
今回はダイヤモンドのカットの種類やランクの違いを紹介していきました。ダイヤモンドを選ぶ際にはカットやランクなど比較して、予算に合わせたジュエリーを選ぶとよいでしょう。
また、ランクやカットによってダイヤモンドの輝きも変わってくるのでそれを比較してみるのも面白いと思います。
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