クリノヒューマイト/Clinohumite
宝石としてのデビューは1980年代の終わり頃と、新しいアイテムであるクリノヒューマイトは、宝石質の石がほとんど採石されないことから、コレクターでも良質なものの入手が困難な希少石です。
インクルージョンの入りやすい石ですが、ゴールデンオレンジカラーの色味が人気で、その中でも透明度が高いものの美しさは格別です。
ここでは、まだ文献への記載をあまり見かけないクリノヒューマイトの特徴や価値、スペックなどを詳しくご紹介します。
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クリノヒューマイト宝石の属性
名前 | クリノヒューマイト |
英語名 | Clinohumite |
和名 | 斜ヒューム石 |
色 | オレンジ系、黄色系、赤系 |
グループ(種・変種) | コンドロダイト、ノルベルジャイト、ヒューマイト |
硬さ(モース硬度) | 6 |
光沢 | ガラス光沢 |
化学成分 | (Mg,Fe)9(SiO4)4(F,OH)M2 |
結晶系 | 単斜晶系 |
クリノヒューマイト宝石言葉・意味
- 宝石言葉
- レアストーンのため、設定はなし。
- 意味
- レアストーンのため、設定はなし。
クリノヒューマイト産出国・産地
- タジキスタン:パミール高原/Pamir Mountains
- タンザニア:マヘンゲ/Mahenge、モロゴロ/Morogoro
- ロシア:全域
- アフガニスタン:全域
- ミャンマー:全域
- 中国:全域
クリノヒューマイト特徴・特性
1876年にフランスの科学者によって発見されましたが、宝石質(※1)のものはありませんでした。
その後、宝石質のものが発見されたのは、1980年代の終わり頃という大変新しい石で、ヒューマイト・グループ(※2)に属するケイ酸塩鉱物です。
石灰岩(ライムストーン)の接触変成鉱床(※3)で、スピネル(尖晶石 せんしょうせき)やフォルステライト(橄欖石 かんらんせき)、クロライト(緑泥石 りょくでいせき)などとともに産出されます。
クリノヒューマイトとコンドロダイト
クリノヒューマイトとコンドロダイト(コンドロ石)は、兄弟石と呼ばれることもある同種の石です。
そのため肉眼での判別が難しく、現在でも混同されて販売していることがあります。
ただし、コンドロダイトの化学成分は「(Mg,Fe2+)5(F,OH)2(SiO4)2」 です。
ラマン分光法(※4)にて分析をすることで、判別が可能です。
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クリノヒューマイト価値
宝石質のものが採石されることは大変まれであることと、産出されるもののほとんどがとても小さい結晶であること、インクルージョン(内包物)がとても入りやすい石であることから、宝石としてカットされた良石は、コレクターも垂涎(すいぜん)の的にするほどの希少石です。
インクルージョンについて
一般の宝石は、インクルージョンが認められた時点で価値がとても下がりますが、クリノヒューマイトはどうしてもインクルージョンが入ってしまう性質の石であるため、インクルージョンが入っているからというだけで、価値判断はできません。
価値判断は、インクルージョンが入っているか否かではなく、その大きさや数、クリノヒューマイト自体の大きさや透明度、色などを総合して判断されます。
クリノヒューマイトの色
クリノヒューマイトは、黄色系~赤系までの色を見せる石ですが、中でも人気のある色は、黄金色に輝くファセットカットの施された「ゴールデンオレンジカラー」です。
産地での特性
タジキスタンが良質なジュエリー・クオリティーものの産地として有名ですが、近年に入り、他の地域からも良質なクリノヒューマイトが産出されています。
まだ新しい宝石ですので、今後、新しい産地が発見されることなども十分に考えられます。最近は中国でも発見されました。これからの動向の気になる石です。
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クリノヒューマイトパワーストーンとして
宝石としての発見が近年のため、パワーストーンとしての意味がまだ解明されていない石です。