2025年
6月30日週
銀(シルバー)相場の過去推移

2025年 6月 30日週銀(シルバー)相場の価格推移グラフ

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2025年 6月 30日週銀(シルバー)相場の価格推移

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2025年 6月 30日週銀(シルバー)相場の価格推移表

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2025年 6月30日週銀(シルバー)相場に対する考察

2025年6月30日〜7月4日週の銀相場は、176円から181円まで上昇し、週を通じて堅調な展開となりました。週初30日（月）は、前週末から4円安の176円で始まりました。ベセント米財務長官が米中間の関税交渉において一定の進展を示唆し、中国によるレアアースの対米輸出加速や米国の規制緩和方針が伝わりました。これにより、リスク回避の動きがやや後退し、安全資産とされる銀は売りが先行しました。また、同日に発表された5月の米PCE物価指数が市場予想通りの結果となったことで、利下げ期待は残るものの、市場へのインパクトは限定的でした。7月1日（火）は177円に反発。トランプ大統領がFRBに対して早期利下げを求める発言を繰り返し、パウエル議長の後任人事に関する観測も市場の注目を集めました。今後の雇用関連指標を見極めたいとの思惑が強まるなか、利下げ期待が高まり、安全資産である銀に買いが入りました。加えて、米国とカナダの通商協議が再開されたことや相互関税の一時停止期限が迫る中で、貿易リスクがやや緩和されたことも、投資家心理を支える材料となりました。2日（水）は再び1円安の176円となりました。米国の大型減税案が上院を通過し、将来的な財政悪化への懸念が台頭。これを受けてニューヨーク市場では一時銀が買われる場面もあり、ドル安の進行もあって銀価格は一時36.5ドルを上回る水準に達しました。しかし、その後に発表された経済指標が堅調な内容だったことや、FRB議長による慎重な発言が市場に冷静さをもたらし、利益確定売りが出たことで相場は上げ幅を縮小しました。3日（木）は178円へ上昇。米ADP雇用統計では、6月の民間就業者数が予想を下回り、FRBが早期に利下げへと踏み切る可能性が意識されました。これを背景に再び銀が買われ、相場を支える展開となりました。ただし、翌日に控える本番の雇用統計を前に、市場では様子見のムードも漂いました。週末4日（金）は181円と、週間の最高値で取引を終えました。注目された6月の米雇用統計では、非農業部門の就業者数が市場予想を上回り、失業率も改善するなど総じて強い内容でした。これによりFRBの早期利下げ観測がやや後退し、米長期金利が上昇。ドル高・ユーロ安の進行を受けて一時銀には売り圧力がかかりましたが、その後は割安感が意識され、買い戻しが優勢となり、結果として銀相場は上昇で週を締めくくりました。総じて、米金融政策と雇用関連の経済指標をめぐる思惑が銀相場の値動きを左右した1週間でした。