2025年
4月28日週
金相場の過去推移

2025年 4月 28日週金相場の価格推移グラフ

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2025年 4月 28日週金相場の価格推移

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2025年 4月 28日週金相場の価格推移表

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2025年 4月28日週金相場に対する考察

2025年4月28日〜5月2日週のNY金相場は3,243.3ドル（前週終値比：1.7％下落）で週間の取引を終了しました。下落は2週連続。4月2日（水）に発表されたトランプ米政権の相互関税によって直近高値から一時20％以上もの大幅下落を記録した株式市場は、4月後半以降は落ち着きを取り戻し、概ねトランプ関税発表前の水準に回復してきました。今回のようにマーケットの行きすぎた値下がり局面では、常に冷静な投資行動が求められます。この週に、金相場に影響を与えた主な要因について、時系列に沿って確認してみましょう。4月29日（火）は、中国が米国から輸入するエタンへの125％関税を免除したことが伝えられ、米中貿易摩擦の緩和期待を受けて金相場は売り優勢となりました。トランプ米政権は5月3日（土）から発動予定の自動車部品への25%追加関税について、米国で自動車を生産する場合は関税を免除とする自動車メーカーへの負担軽減策を発表。相互関税政策で米国経済の悪影響も目立つ中、トランプ米大統領の支持率が歴代最低と低迷しており、今後は米国企業への軽減適用範囲を広げていくことが予想されます。4月30日（水）に発表された米国内総生産（GDP）速報値は、年率換算で3年ぶりのマイナス成長。これを受けて、トランプ氏は「相互関税を発動する前の経済動向であり、バイデン政権による失政の結果だ」と主張。GDP速報値の結果を受けて、金相場は売り優勢の展開です。5月1日（木）は前日の米GDP発表後からの流れを引き継ぎ、ドル建て金価格は大幅続落となりました。4月30日（水）〜5月1日（木）に開催された日銀の金融政策決定会合では、市場予想通り政策金利の据え置きが決定。植田日銀総裁は、「物価上昇率が伸び悩んでいるときの利上げは実施しない」と発言し、世界経済の減速懸念で国内企業も影響を避けられない状況にあることから、追加利上げ期待が大幅に後退。外国為替市場では円売りが進み、ドル円は一時146円台ちょうど近辺にまで円安ドル高が進行する場面がありました。5月2日（金）に発表された米雇用統計は、予想を上回る結果もマーケットでは特段材料視されず。トランプ米政権は3日（土）、事前の予告通り自動車部品を対象にした輸入品への25％追加関税を発動しました。日本からの輸入品に対しても追加関税の対象に含まれ、自動車メーカーから自動車部品を扱う企業まで、米国への輸出依存度の高い日本国内企業にとって大きな打撃を受ける可能性があります。国内金価格は下値では買いが入るも、16,000円台半ばで上値重く推移しています。

専門家コメント・考察コメント作成

水野崇
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講演・講師、取材協力、テレビ出演など多方面で活躍する独立系FP。LEC専任講師（法人事業本部）。学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。テレビ朝日『グッド！モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』などに出演。日本FP協会「2021年FP広報センター」スタッフ。