【更新:2024年3月】金の純度(24金・22金・18金・14金・10金)の基礎知識 – 単位、種類、調べ方など

【更新:2024年3月】金の純度(24金・22金・18金・14金・10金)の基礎知識 – 単位、種類、調べ方など

古い時代から、世界中で愛され続けてきた金属と言えば「金」です。
ジュエリーとしてだけではなく、投資の対象としても身近な素材ですが、その基本的な知識については、「詳しく知らない」という方も多いのではないでしょうか?

金の価値を見極めるためには、刻印の意味や「純度」に関する情報を知っておく必要があります。「金の価値を決める基準は純度」とも言われていますが、純度とは、具体的に何を示している情報なのでしょうか。今回は、金を扱うなら知っておきたい「純度」について、さまざまな視点で分かりやすくお伝えしていきます。
自宅で手軽に金の純度を確かめられる方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。


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1「K○○」の ” K ” って何? 金の単位と表示について

手元の金製品をチェックしてみると、「K24」や「K18」といった刻印が刻まれていることがわかります。これは、金を表す表記です。この刻印からも、金に関する情報を把握可能です。

「K24」や「K18」の「K」というアルファベットは、「カラット」のこと。英単語の「karat」の、頭文字が使われています。この「K」というアルファベットに「24」や「18」といった数字をつなげることで、その製品に用いられている「金の純度」を表しているのです。

見た目だけで金の純度を判断するのはほぼ不可能ですが、刻印さえ見つけられれば、正確な情報を把握できます。

「金の純度」とは

では「金の純度」とは、具体的にどのような情報を示しているのでしょうか?

金の純度とは、金の含有率のことを指します。金を使ってジュエリーを作る場合、金に一定分量の、別の金属を混ぜるスタイルが一般的です。

だからこそ、重要な意味を持つのが「純度」に関する情報となります。その製品にどのくらいの割合で金(純金)を含んでいるのか、つまり、どのくらいの割合で金以外の金属が含まれているのかを表しているのが、「純度」という情報なのです。

純度100%の金のみを使ったジュエリーを「純金製」と言いますが、多くの金製品は、こちらには当たりません。だからこそ、金製品に刻まれた刻印から「どの程度金が含まれているのか?」を調べ、その価値を見定めていきます。

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金の純度は24分率で表示される

金の純度の基礎知識がわかったところで、気になるのが数字の意味です。「24」や「18」と記載されると、「全体の24%(18%)が金ということ?」と誤解してしまう方も多いのではないでしょうか。

金の純度を表す数字は、24分率という特殊な基準で表されます。つまり「K24」というのは、純度100%の金(純金)であることを示しています。(※ただし実際には、99.99%以上の純度の金であれば、日本では「K24」と表示されています)

「K18」は、全体の18/24、つまり「75%が金である」という事実を示しています。ジュエリーとして加工されている金は、この「K18」が多く、75%の純金に25%の別の金属を混ぜているというわけですね。

金の純度に関する表記は、「K24」や「K18」以外にも多くあります。刻印から金の量を計算したいときには、「K1ごとに4.17%純金の含有率が増える」というルールを覚えておきましょう。たとえば「K10」であれば、全体の41.7%が純金であるとわかります。

補足その1 – 「カラット(karat)」と「カラット(carat)」の違い

「カラット」という言葉を聞いたときに、ダイヤモンドの「重さ」をイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし、金の純度に使うカラットは「karat」という単語で、ダイヤモンドに用いられる「carat」とは、意味が違います。全く別の単位なので、混同しないように注意しましょう。

金製品への刻印は「K24」と表記されていますが、実際には「24金」「18金」という言葉を耳にする機会も多いのではないでしょうか。これは、宝石の重さを示す「carat」との間違いを避けるためとも言われています。

補足その2 – 「24分率」と「1000分率」について

金の純度で特徴的なのは、やはり「24分率」です。プラチナのように1000分率で表せばわかりやすいのに、いったいどうして?と思う方もいるのではないでしょうか。

金の純度が24分率で表される理由には諸説ありますが、昔の金の取引単位に由来するとも言われています。かつて金の取引に使われていたのは「イナゴ豆」で、24個単位で取引されていました。ここから24分率が定着したのでは?と分析する向きもあります。

一方で、24分率は「1日=24時間」を示すための一般的な単位であり、これがそのまま受け継がれているという意見もあります。実際のところ、明確な理由はわかっていません。

一方で、100分率が定着したのは、そのずっと後のことでした。1000分率は、100分率をさらに細かくして生まれたものです。プラチナや銀の純度に「Pt900」「Silver925」といった1000分率が使われているのは、「100分率(1000分率)の概念が定着したあとに普及した金属だから」です。つまり、金にのみ24分率が使われているのは、「それだけ取引の歴史が深いから」だと言えるでしょう。

ちなみに、金においても1000分率で純度が表記されるケースもあります。投資用アイテムとしても人気の高い、延べ棒や金塊などの「インゴット」には、「999.9」と表記されています。これは「K24」と同じ意味で、「純金」を示す刻印です。

24金・K24・999.9・純金の違い

金は世界中で価値のある貴重な資産として知られており、その品質や価値は主に純度で評価されます。金の品質と純度を示す表現や記号にはさまざまなものがあり、どのように表記されているかはものによって異なります。ここでは、24金、K24、999.9、純金という表記について説明します。

24金

「24金」は、日本では一般的な金の最高品質を表す表現です。これは金が99%以上の純金であることを意味します。金は非鉄金属として最も柔らかいため、24金の場合インゴットやコインに加工されます。ジュエリーを作るには柔らかすぎて傷つきやすいため、他の金属と合金化されるのが一般的です。

K24

「K24」は、金の純度をカラット(K)で表す方法です。この表現は国際的に広く使用されています。例えば、K24は24カラットの金、つまり99%以上の純金を指します。この表現では、金以外の混合物の存在を考慮しないため、金の純度を正確に示すものではありません。

999.9

「999.9」は、金の純度をパーセントで表す方法です。具体的には、金の99.9%が純金であることを示します。これは非常に高い純度であり、主に純金製インゴットに記載されている表現です。

純金

「純金」は、その名の通りまぎれもない金であることを指します。これは、ほかの金属との混合物が一切含まれていないことを意味します。純金は非常にやわらかく、加工や使用には制限がありますが、その純粋な美しさと価値が魅力です。
要約すると、24金、K24、999.9、純金はすべて高い金の純度を示す表現であり、それぞれ異なる文脈や国で使用されることがあります。これらの用語は、金の純度を正確に理解し、選択する際に役立ちます。

2.金に他の金属を混ぜる理由

2.金に他の金属を混ぜる理由
身近なゴールドジュエリーをチェックしてみると、「K18」「K14」といった刻印のアイテムが多いことがわかります。なぜ「K24」の純金ではなく、純度を下げた合金を使用するのか?と、不思議に思う方も多いのではないでしょうか。その理由は、純金という素材の柔らかさにあります。

硬いように見える純金ですが、金属の中では硬度が低く、柔らかいという特徴があります。このため、「熱に弱い」「簡単に傷がつく」「日常生活の中で型崩れしてしまう」といったデメリットが生じるのです。

別の金属を混ぜて合金にするのは、こうした弱点を補うため、あえて「K18」「K14」にすることで、日常的に使いやすいジュエリーに仕上げているというわけです。

また近年人気が高まっているのが、ピンクゴールドやホワイトゴールドといった、独特な色調のゴールドです。これも、純金に別の金属を混ぜ合わせることで、色調の変化を生み出しています。

イエローゴールド K18の場合 (75.00:15.00:10.00%)
ピンクゴールド K18の場合 (75.00:10.00:15.00%)
ホワイトゴールド K14の場合 (58.33:41.67: 0.00%)

※( )内の数字は 純金:純銀:純銅の比率
※ あくまで一般的な数値であり、正確な割合は製品により異なります

ちなみに、プラチナとよく混同されるホワイトゴールドは、純金に銀やニッケル、パラジウムを混ぜ合わせた合金で、プラチナとは違います。

現在金・貴金属の価値が高騰しています。

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3.純度によって違う? 用途や特徴

金の純度に関する基礎知識を学んだところで、気になるのがそれぞれの違いについてです。

現在市場に出回っている金製品の多くは、「K24」「K22」「K18」「K14」「K10」のどれかに分類されるケースが多いですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。詳しくチェックしていきましょう。

K24・24金(純金99.99% ~100%)

いわゆる「純金」と言われる、「K24」。純金含有率がほぼ100%のため、腐敗・変色といったリスクはほぼありません。長い時間が経過しても、その輝きが失われることはないでしょう。

ただし硬度は低く柔らかいため、ジュエリーとして使用するのには向いていません。純金という「価値」を重視し、コインやインゴットなど、「資産」として保有される製品へと加工されています。

ちなみに、料理などにも使われる「金箔」は、「K24」ではなく「K23」です。94.44%の純金に、4.90%の純銀と0.66%の純銅を混ぜて作られています。

K22・22金(純金91.7%:混合物8.3%)

「K24」や「K18」と比較すると知名度が低いですが、近年注目され始めています。K24よりも丈夫で、K18よりも金特有の雰囲気を楽しめる素材として、ジュエリーに加工されるケースが増えてきています。

純金よりは丈夫とは言え、傷がつきやすく、変形しやすいというデメリットも。取り扱いには十分に注意しましょう。純金特有の濃いゴールドカラーが好まれる国々で、人気を集めているようです。

K18・18金(純金75%:混合物25%)

ジュエリーによく用いられるのが「K18」です。純度の高さと加工のしやすさ、使い勝手の良さと、絶妙にバランスの取れた素材です。
ピンクゴールドやホワイトゴールドといった、華やかなカラーバリエーションを楽しめるのもK18の特徴の一つ。加工しやすく使い勝手が良いため、ジュエリー以外にも時計やライター、スマートホンケースなど、さまざまな商品へと加工されています。本日の18金(K18)買取相場価格はこちら >

K14・14金(純金58.5%:混合物41.5%)

混合物の割合が増える14金は、リーズナブルな価格で手にしやすいという特徴があります。ただし金の割合が減少するため、金特有の色味が失われてしまうほか、変色リスクも上昇するでしょう。

一方で、耐久性は増すので、ジュエリーよりもさらに日常的な文房具等に加工されるケースも目立ちます。

K10・10金(純金42%:混合物58%)

K14よりも、さらに金の含有量が低いのがK10です。金の価格が高騰している今、「手ごろな価格で購入できる金製品」として人気を博しています。

K14よりもさらに輝きが弱く、変色・サビといったトラブルも生じやすくなります。加工がしやすく安価なので、手ごろな価格のジュエリーとして、市場に多く出回っています。

金属アレルギーを持つ方にとって、金の純度は非常に重要な情報の一つです。純度が下がるにつれ、アレルギー発症リスクが高くなります。肌の弱い方やアレルギーが心配な方が金ジュエリーを購入するなら、K18以上を選択するのがおすすめです。

4.金の純度を自分で簡単に調べる方法

4.金の純度を自分で簡単に調べる方法
金製品の価値に直結する「純度」。「刻印が見つからないけれど、自分で調べたい!」という方におすすめなのが、以下の3つの方法です。特殊な機械を使わなくても、金の純度の目安を調べられる方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

STEP1.重さと感触を確かめる ―まずは金の性質を知る

「金の純度を知りたい」と思ったときに、純度よりも先にチェックするべき項目があります。それは、「本物の金なのかどうか?」という点です。こちらを自分で調べたいときには、自分の手で持って、その感触をチェックしてみてください。

やり方は簡単で、手のひらの上に対象の金製品を置いてみればOKです。本物の金は、「見た目以上にずっしり重い」という特徴があります。また熱伝導率が高いため、最初はひんやり、すぐに体温によってじんわりと温められていきます。

本物かどうかを見極めるためには、ある程度の知識や経験が必須です。またたとえプロであっても、精度の高い偽物には騙されてしまうという弱点もあります。とはいえ、「まず金の性質を学ぶ」という側面からも意味があるリサーチ方法ですから、ぜひ実践してみてください。

STEP2.水に沈めて比重を測定する ―紀元前からの古典的手法

金と人間の歴史は非常に古く、紀元前のアルキメデスの時代から、金の純度を求める方法は世の中に出回ってきました。「水」と「比重」を使えば、ある程度の目安を知れます。

同一体積の水の重さを「1」とすると、K24の重さは「19.13~19.51」、K18の重さは「14.84~16.12」です。この数値が「比重」であり、対象の比重がこの範囲に当てはまれば、それぞれの金を判別できるという仕組みになっています。

問題は金製品の比重を知る方法ですが、キッチンスケールを準備しましょう。キッチンスケールはできるだけ高性能なもの、また容器の重さを差し引いてゼロにできる機能がついたものを選択してください。具体的な手順は以下のとおりです。

調べ方

  1. キッチンスケールで金製品の重さを量る(※A)
  2. 水の入った容器をスケールに置き、表示をゼロにする
  3. .金製品を水中に完全に沈め(底面や側面に触れさせない)、数値をメモする(※B)
  4. B÷Aの計算をする(※C)

4のステップで求められたCの数値が、金製品の比重です。この数値が「19.13~19.51」の間に当てはまれば、24Kの可能性が高くなります。「14.84~16.12」なら、K18というわけです。

ただしこちらの方法は、水に沈められないものには使えませんし、またキッチンスケールの性能によっては、正しい結果が導き出せなくなるケースも。また、「水に完全に沈めつつ、底面や側面に触れさせない」というのは、非常に難易度が高い条件でもあります。

さらに言うと、宝石がついていたり、精度の高い偽物であったりする場合には、判断できないというデメリットもあります。

STEP3.試金石を使って調べる ―江戸時代から続く査定法

最後の方法は、江戸時代から伝わる伝統的な査定方法です。使用するのは「試金石」。「那智黒石」という黒い石の板を活用します。

那智黒石を用意したら、金製品をこすりつけます。石の上には金が削り取られるので、このわずかな金から判断します。金の色や濃さ、残り方などが判断のポイントになるでしょう。純金であれば、オレンジ色が濃く、純度が下がるにつれて明るい色味に変化していきます。

ただしこちらの方法を試すためには、試金石を用意する必要がありますし、金製品に傷を付けなくてはいけません。試金石自体は安価に購入できますが、リスクの高い調査手法であると言えるでしょう。

また実際に挑戦してみても、素人がわずかな色味の違いを判断するのは難しいでしょう。こうしたリスクも頭に入れた上で、興味のある方のみ実践してみてください。

※ご注意

今回紹介した3つの判別方法は、当社が行う査定方法とは異なるものです。安心・安全・確実に金の詳細を知りたい場合は、専門家の手を借りて査定することをおすすめします。本記事を参考にして得られた結果や、発生した事故などについて、当社は一切の責任を負いません。あくまで、自己の判断と責任のもとで参考にしていただくよう、よろしくお願いいたします。

5.さいごに

金の価値を決める上で、重要な情報となるのが「純度」です。純度について正しく知って、金資産やゴールドアクセサリーを購入しましょう。金は純度によって、異なる性質を持つもの。また将来的に売却を考える際にも、純度に関する情報が、きっと役立つことでしょう。

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水野 崇さん
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講師、取材協力など多方面で活躍する独立系ファイナンシャルプランナー。大学や事業法人で講師を務め「金融リテラシー講義」を毎週行う学校法人専門学校非常勤講師。

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