純金積立とは？特徴やメリット・デメリットを解説
「初心者向け」を謳う投資手法・金融商品は多数あります。たとえば、低コストで始められる金融商品、「純金積立」もその1つです。純金積立とは、毎月一定額の金を買い付け、何年もの期間をかけて積み立てる金融商品をいいます。これから投資にチャレンジする初心者に最適の商品といえるでしょう。
そこで今回は、純金積立の基礎知識やメリット・デメリットを解説します。
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純金積立とは？
純金積立とは、毎月一定額の金（ゴールド）を購入する投資手法および金融商品を指します。毎月1,000円といった少額で始められるため、投資初心者を中心に、近年注目されている商品です。
不動産投資やFXなど、「投資には多額の資金が必要」といったイメージがあるかもしれません。純金積立の場合、月々1,000円から積立可能です。あくまでも中長期的なスパンで資産計算を図る商品であるため、時間はかかるものの、無理なく続けられるのが最大の魅力といえます。
金地金投資との違い
金を使った投資手法の一種に、金の延べ棒を直接購入・保管する「金地金投資」があります。金投資の代表的な手法であり、純金積立よりも認知度は高いでしょう。一方で、金地金投資を始めるには相応の資金が必要だったり、金相場や手数料などを考慮したりして運用する必要があります。特に注意したいのが手数料です。
金地金投資では通常、500gや1kg単位での取引が行われます。なぜなら、500g以下の金を購入・売却した場合、「スモールバーチャージ」と呼ばれる手数料が発生するためです。つまり、少額で金地金投資を行うと、手数料でマイナスになる恐れがあります。
純金積立は、サービスを提供する金融会社が利用者の金をまとめて購入するため、顧客1人ひとりにはスモールバーチャージがかからない仕組みとなっています。15%程度の買い付け手数料は発生するものの、スモールバーチャージに比べると安価です。
純金積立のメリット・デメリット
ここでは、純金積立のメリット・デメリットを解説します。
純金積立のメリット
純金積立最大のメリットは、低コスト・低リスクで投資を始められることです。上記の金地金投資に比べると、いかに初心者向けの金融商品であるかがわかります。
また、金相場が極端に変動することは希です。元より「有事の安全資産」と呼ばれる金なので、少額でも積み立てることで、着実な利益へと繋がります。月々の投資額は人によりますが、5～10年の長期保有でどれだけの利益を得られるか、金相場の動向から逆算するのがおすすめです。これにより、適切な投資額、得られる利益の目安がわかります。
さらには「ドルコスト平均法」の効果を得られるのも、純金積立のメリットです。ドルコスト平均法とは、金の定額買い付けにより購入金額を固定化することで、金融商品の平均購入価格を抑える仕組みをいいます。反対に定額ではなく「定量」で買い付けると、レートに応じて購入価格が変動します。結果、平均購入価格が高くなる傾向にあるため、やや不安定といわざるを得ません。
純金積立のデメリット
純金積立のデメリットの1つに、「元本保証がない」ことが挙げられます。文字通り、元本が保証されないために投資資金が減少する場合もあるでしょう。これはほとんどの金融商品にいえますが、「リスクゼロ」や「失敗しない」といった投資は存在しません。
また、純金積立は中長期的なスパンで利益を得る金融商品です。金は相場変動が小さいため、ある程度の利益が欲しいなら、数十～数百万円を投資しなければなりません。その場合、低コスト・低リストで運用できる純金積立のメリットが失われます。
純金積立まとめ
積立純金はあくまでも投資です。短期間で利益を得たい人、投資経験が豊富な人にはおすすめできません。5～10年のスパンで考えるのが一般的なので、「すぐにお金が欲しい」という方には向いていないでしょう。
なお、金で利益を得る方法は多岐にわたります。投資以外では、お手持ちの金を買取専門店に売却するのがおすすめです。「自宅に保管している金を売りたい」「今後の金相場が気になる」という方は、一度買取専門店にお問い合わせください。
