プラチナ650とは?プラチナの種類とそれぞれの特徴
プラチナ650とは、純度65%のプラチナのこと。この純度のプラチナにはどんな特徴があり、使われ方をされるのか、詳しく紹介します。プラチナ650のアクセサリーを購入しようか悩んでいる方は、是非参考にしてみてください。
プラチナとはどんな金属?
プラチナは、落ち着きがありながら美しい輝きを持つ白銀色の金属です。日本での正式名称は「白金(はっきん)」で、元素記号では「Pt」と表記します。日本では婚約指輪や結婚指輪として高い人気を博しています。
とてもやわらかい性質を持っているため、純度100%の純プラチナはアクセサリーをはじめとする繊細な加工には向いておらず、インゴットやコインなど資産形成のアイテムとして用いられることがほとんどです。また、純プラチナは傷がつく・変形するといった恐れがあるため、アクセサリーとして利用されるときは銅・パラジウム・イリジウム・ルテニウムなど、割金(わりきん)を混ぜて強度を高めます。
割金が多ければ多いほどプラチナの純度は低くなりますが、傷や変形に強い合金となります。プラチナ合金は緻密な装飾をあしらったり、ダイヤモンドやエメラルドなどの宝石を埋めたりといった複雑な加工がしやすくなる点がメリットとして挙げられます。
プラチナ650とは?
プラチナをはじめ、金や銀など金属の純度は千分率で示されます。プラチナ650は純度が1,000分の650、つまり65%のプラチナを指し、「Pt650」と表記される場合もあります。ただし、「ISO国際標準化機構」や「社団法人日本ジュエリー協会」では、純度が85%に満たない製品はプラチナとして認めていません。そのため、プラチナ650はアクセサリーとして用いられることはほとんどありません。
プラチナ650は、主に宝石の立爪のパーツとして使用されます。わずかに流通しているプラチナ650のアクセサリーは、ルテニウムや銅など安価な割金が35%も含まれているため手頃である一方で、純度が低いことから資産としての高い価値は期待できないでしょう。
銅など割金に使われる金属は、アレルギーを引き起こしやすい物質です。アレルギー体質の人が身に着けると腫れ・かゆみ・痛み・赤み・かぶれ・湿疹などが症状として現れ、重症化すれば発熱・めまい・頭痛・肩こり・全身の倦怠感なども現れます。割金を多く含有しているプラチナ650のアクセサリーは、金属アレルギーの方は着用を控えた方が無難です。
プラチナ650以外の種類
プラチナの純度には650以外にもいくつか種類があります。それぞれの純度や特徴、用途などを紹介します。
プラチナ999
「プラチナ999」は、純度が99.9%の純プラチナ製品を指します。100%一切混じり気のない金属を作ることは不可能ですので、99.9%と表現されます。「Pt1000」と表記されているジュエリーが販売されていますが、意味はプラチナ999と同じです。
純プラチナはしなやかな性質があり傷つきやすいため、アクセサリーには向いておらず、投資用や工業製品用に加工されることが多いです。「素直な愛を誓う」という意味で、婚約指輪・結婚指輪として純プラチナを使ったアクセサリーが流通していますが、傷つきやすいため取り扱いには注意しましょう。
プラチナ950
「プラチナ950」は純度が95%という意味で、残りの5%にはイリジウムやテニウムなど同じプラチナ族元素の金属が混ぜられています。プラチナ999よりも硬いので、アクセサリーとして加工しやすくなります。高い純度でありながら傷がつきにくいアクセサリーを手に入れたいなら、プラチナ950のものがおすすめです。
パラジウムやイリジウムなど割金の量が少ないため、金属アレルギーを引き起こしにくいのも魅力です。また、プラチナ・ジュエリーの普及に努める国際的な広報機関「プラチナ・ギルド・インターナショナル(PGI)」による基準では、プラチナ950以上の製品だけをプラチナとして扱っています。そのため、カルティエ・ティファニー・ブルガリといった海外の高級ブランドでは、プラチナ950のジュエリーがメインとなっています。
プラチナ900
「プラチナ900」は純度が90%の製品のことです。プラチナ950よりも割金が多いため、充分な強度を持ちながらリーズナブルな価格に抑えられます。ですので、日本においてはプラチナアクセサリーとして最も人気の高い純度になります。リング・ネックレス・ピアス・バングル・カフス・タイピンなど、製品のバリエーションが豊富な点が魅力です。
一方、プラチナ999や950に比べると割金が多い分、金属アレルギーを引き起こしやすくなります。金属アレルギー体質の方は、プラチナ900以下のアクセサリーは身に着けない方が良いでしょう。
プラチナ850
「プラチナ850」は純度が85%という意味で、残り15%にルテニウムやイリジウムなどが含まれています。ジュエリー業界ではプラチナ製のネックレスを作る場合、トップはプラチナ900を、チェーンはプラチナ850を使うなど、パーツによって純度の異なるプラチナを用いることが一般的です。
その他のプラチナ純度
プラチナの純度には、他にも750・585・505が存在します。プラチナの含有率が75%の「プラチナ750」と、含有率58.5%の「プラチナ585」は純度が低いので、安価なアクセサリーとして販売されています。プラチナ999と比べると非常に強度が高くて使い勝手が良いので、初めてプラチナアクセサリーを購入したい方におすすめです。
「プラチナ505」は電子部品・電気機器メーカーである京セラが開発した、プラチナの含有率が50.5%のオリジナルの金属です。プラチナの中でも、特に歪みにくく傷がつきにくい新素材です。プラチナの純度が低いものの、プラチナが本来持っている輝きや肌触りは損なわれておらず、一般的なプラチナ商品と同じ程度の強度があります。
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プラチナの純度はジュエリー本体や保証書などに記載されていない限り、見ただけでは判別できず、価値がわかりづらいです。プラチナ650のように純度の低いプラチナや、純度がわからないプラチナは、一度「なんぼや」の無料査定で価値を確かめてもらうことをおすすめします。「売却前に価値を知っておきたい」というご相談もお待ちしていますので、是非ご気軽にご来店ください。