プラチナの刻印の意味とその見分け方
高級ジュエリーとして名高い「プラチナ」は、その希少価値の高さから、レアメタルの一つとして有名です。ジュエリーを始めとしたプラチナ製品に、刻印がされていることはご存知でしょうか。プラチナ製品の価値を見極める上で、刻印は大きな意味を持ちます。 関連記事【更新:2024年11月】プラチナの見分け方は?刻印や磁石を使った鑑定方法をご紹介
プラチナは貴金属のなかでも価値が高い分、偽物などが出回ることも少なくありません。そこで今回は、プラチナが本物かどうかを見分ける方法について解説を…
2024.11.06
プラチナ製品についている刻印の意味は?
ゴールドジュエリーに刻印された18金を表す「K18」などは、よく知られていますが、プラチナ製品にも同じように品位(純度)を示す刻印がされています。
プラチナ製品には、「Pt900」や「Pt950」などの刻印がされています。「Pt」は、プラチナを示す元素記号で、数字はプラチナの含有量を千分率で表したものです。たとえば「900」は、プラチナ含有量90%、「950」は、95%で、純度を示しています。
なお、日本を含むアジア圏では、「Pt」が主流ですが、アメリカでは「PT」と表記されます。また、「Pt」が標準化される前に造られた製品には「Pm」と打たれたものがあるほか、2012年に純度99.9%を「Pt999」の表記に統一する以前は、「Pt1000」と刻印されていました。
日本の旗の刻印は?
「Pt」と数字の組合せによってプラチナの純度を示す刻印ですが、中には日本の旗のマークの刻印が施された製品もあります。一般的なプラチナ製品は、メーカーが刻印を独自で打ちますが、独立行政法人造幣局によって品位を証明された場合には、日本の国旗を象った刻印がされます。
注意!プラチナと間違えやすい刻印
プラチナと同じような刻印があっても、プラチナ製品ではないものもあります。プラチナ製品と間違えやすい刻印の製品を紹介します。
Pt100
プラチナ100%と間違いやすい「Pt100」ですが、実際にはプラチナ純度10%を示す刻印です。残り90%は主にシルバーが使用されている場合が多いため、シルバー製品として査定されます。
シルバー製品は、プラチナ製品に比べ、価値が低いため注意が必要です。
P/S
比較的安価に購入できるアクセサリーに多く刻印されている「P/S」は、「プラチナとシルバー」であることを示します。
この場合、プラチナの純度は、極めて低く1〜10%程度のものも存在します。そのため、プラチナ製品として扱われません。
偽物を見分ける方法
希少価値が高いプラチナは、金と同様に偽物が多く出回っているので注意が必要です。お手持ちのプラチナ製品が偽物かどうかを見分けるための方法を紹介します。
刻印の有無
プラチナには、「Pt900」、「Pt850」のように純度を示す刻印があるため、刻印の有無は偽物を見分けるための大切な情報となります。
しかし、中には本物のプラチナ製品であっても、古いものや海外で製造されたものには、刻印がないものも一部存在します。そのため、一概に刻印がないものは偽物とは言い切れないため、注意が必要です。
磁石を当てる
プラチナの偽物として多く用いられる「ニッケル」は、磁石に反応するため、お持ちのプラチナが偽物かどうかをご自宅で簡単に調べることが可能です。
比重を調べる
プラチナは、自然界に存在する元素で最も重いため、比重値を計算することで偽物かどうか調べられます。
比重値の計算方法
1.プラチナ製品の重さを測る。
2.容器に水を入れ、測りのメモリをゼロにし、水の中にプラチナ製品を入れ、体積を測ります。
1を2で割ると比重値を求めることができます。
プラチナの比重値は、「Pt900」が18.61〜20.08、「Pt950」が19.84〜20.08のため、求めた比重値が範囲内であれば、本物である可能性が高いです。
査定を依頼する
刻印の有無を調べることは簡単に行えますが、比重値をご自身で求めた場合、誤差が出やすく正確な判断は難しいため、専門業者や買取店へ査定を依頼するのがおすすめです。
「なんぼや」では、経験豊富なバリューデザイナーがプラチナ製品の査定を行っています。プラチナ製品の売却をご検討中でしたら、当店にお任せください。