2024年03月08日

金の値上がりはいつまで続く？最高額を更新し続ける金相場の10年後を予想

1 2023年現在金が高騰している理由
2 金の値上がり10年後はどうなる？
3 今後金相場に影響しそうな要因
4 まとめ

金の価値は古くから認められており、人類にとって貴重な資産であり富の象徴として重要な役割を果たしてきました。2023年現在、金価格は歴史的最高値を更新しています。金相場の上昇には、社会情勢や経済不安などさまざまな事象が要因となって影響を与えています。将来の金相場を予測することは困難を極めますが、今現在金が高騰している理由をふまえながら、10年後の金相場がどうなっているのか予想してみましょう。

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2024.04.05

2023年現在金が高騰している理由

2023年10月、金の日本における買取相場は史上最高値10,483円/1gを記録しました。金相場は、需要増加による供給不足が発生することで上昇します。2023年、金の需要が増加しているのは、主に不確実性の高まりが原因とみて間違いないでしょう。
新型コロナウイルスの流行やロシアによるウクライナ侵攻など、地政学リスクが高まれば安定資産の買い傾向は促進します。終わりが見えない不安から、投資家たちが貨幣よりも実物資産である金を購入するためです。
また、2022年には、歴史的ドル高・円安が日本経済を襲っています。このような世界的な経済や地政学的な出来事は、金の需要を上昇させる要因となるのです。

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2023.10.19

金の値上がり10年後はどうなる？

将来の金相場の値上がりについては、確定的な予測はできませんが、専門家の意見などをもとに予想を行うことはできます。過去のデータや近年の傾向から、以下のような可能性が考えられます。

長期的な上昇トレンド

金は、インフレや経済の不安定性に対する避難資産としての需要があります。今後も世界規模の経済不安が起きないとはいい切れないため、将来的な値上がりの可能性は否めないでしょう。世界的な地政学的な緊張や経済的危機があれば金の需要は急増し、価格も上昇します。

需要の変化

新興国の経済成長や人口の増加に伴い、金の需要が増えると予測されています。また、個人投資家や中央銀行の金保有率が増えれば、さらに金の需要は増す可能性もあるでしょう。

インフレの影響

万が一インフレが進行すると、金は通貨価値の保護手段として需要が高まる傾向にあります。インフレによる資産の減少を守るために、金を買い集める投資家が増える可能性があるためです。

今後金相場に影響しそうな要因

金相場に影響を与える要因はさまざまですが、今後の日本にはどのような将来が待ち受けているのでしょうか。

経済の回復と利上げ政策

今後ウクライナ侵攻などの不確実性を高めている事象が解決すれば、経済の回復が進むと予想されます。そうなれば、株式市場やほかの資産への投資ニーズが高まり、金への需要が低下する可能性もあるでしょう。また、中央銀行が利上げ政策を採用する場合、金への投資を減少させる要因となることが予想されます。

通貨の変動と地政学的な出来事

金相場に大きな影響を与える、通貨の価値の変動や地政学的な出来事が起こる可能性も十分あります。通貨の弱含みや地政学的なリスクが高まる事象が起これば、金への需要が増えるでしょう。

投資家の動きと需要と供給のバランス

上記のような事象が起きた場合、リスク回避や資産のポートフォリオの多様化の要素として、投資家たちによる金への需要が増える可能性もあります。また、それにより市場の需給バランスが崩れると、金の価格に影響を及ぼすでしょう。

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2024.11.05

まとめ

2023年現在、金相場の歴史的高騰が続いている理由や、10年後の金相場の予想についてご紹介しました。
金相場の高騰・下落する要因は、世界中のさまざまな出来事や要素が関与しています。そのため、将来の金の値上がりに関しては決定的な予測はできません。しかし、現在高騰している要因である新型コロナウイルスの流行やウクライナ侵攻が終息に向かえば、短期的に見て金の高騰も落ち着く可能性が考えられます。

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水野崇

水野様

キャリア20年超の株式トレーダー。講演・講師、取材協力、テレビ出演など多方面で活躍する独立系FP。LEC専任講師（法人事業本部）。学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。テレビ朝日『グッド！モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』などに出演。日本FP協会「2021年FP広報センター」スタッフ。