金は錆ない性質でも需要あり!
金の年間需要量において、宝飾品となる金の割合は約50%、投資資産となる金の割合は約30%、公的機関が保有する金が約10%であり、残る10%は工業用途において使われています。
金は錆ないことによる耐性の高さや、展延性などの特性があるため様々な場面で使われています。
金の錆ない特性を軸に、性質と使われている場面、そして金以外の錆にくい金属についてもご紹介します。 2024年金買取相場急上昇中!! 10月31日(木)現在1gの相場が15,025円を超えました!! 金を売るなら今がチャンス、金買取なら「なんぼや」にお任せください。 金買取相場価格 推移グラフ 基準指数(円) 期間(日単位): 開始日が終了日より後になっています から 終了日が開始日より前になっています ※買取相場価格に手数料は含まれておりません。手数料に関しては宅配買取もしくは店頭にてご案内させていただきます。
金の性質
金属は空気や水などに触れると錆てしまうことがありますが、金は錆ない物質です。
そのため、耐蝕性の高さが重要な製品の素材として金が選ばれることがあります。ほかの錆やすい金属の保護に金が使われることもあり、多数の宝飾品や工業製品に金メッキが施されています。
また、金には大変やわらかく、引き伸ばしやすいという特徴があり、1グラムの金からは1m2の金箔(きんぱく)や長さ約3000mの金糸を生成することができます。
金はその錆にくさ、耐性の高さ、加工のしやすさから、多くの場面で重宝されているのです。
様々な分野における金の用途
金は電気抵抗の低さ、熱伝統率の高さから工業製品としても用いられています。
また古くから活用される分野が多い貴金属です。
金が使われる分野について、以下にご紹介しましょう。
電子部品や航空分野などで使われる金
前述のとおり、金はすぐれた展延性を有している金属です。
最高でおよそ0.0001mmまで薄くのばすことができるため、小さなICチップにも金が使われています。
また錆にくい性質と合わせて、金メッキは電子部品の耐用年数を上げる方法として一般的です。
さらに、金は光や電磁波をよく反射するため、人工衛星の表面や宇宙飛行士が使うヘルメットのバイザーにも薄くのばした金が貼られています。
特殊な航空機の電磁シールドとしても金が使われるようです。
医療分野でも活躍する金
歯の治療に使われている金歯を見たことがある方は多いのではないでしょうか。
現在はセラミックのように歯の色と似た材料が人気ですが、金歯はなじみが良く、変色したり溶けたりすることもないため、歯の代替として優秀な素材です。
ほかにも、針治療・ガン・リュウマチなどの治療にも金が使われています。
薬・食用にもなる金
その昔、金は薬として服用されていました。
16世紀に誕生したといわれる「ゴールドワッサー」という薬用酒には20種類のハーブとスパイス、そして細かい金箔(きんぱく)が含まれています。
現在、金は食品添加物として認可されています。
味や栄養がないため、見栄えをよくするために用いられるようです。
安価な食用金箔はデンプンを原料としたプルランという多糖類が主成分であり、金の含有量は3%ほどです。
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金以外の錆にくい貴金属
金以外にも錆に強い金属があり、多様な場面で使われています。
一例をご紹介しましょう。
プラチナ
プラチナは金と同じくらい錆と無縁の金属です。
金より融点が高く強度もありますので、工業用途としての需要が高いことが特徴です。
特に自動車の排気ガスを浄化するための触媒として盛んに活用されています。
また、プラチナは非常に希少な金属としても知られています。
原鉱石1tから3gほどしか取れず、全体的産出量は金の年間産出量の30分の1程度です。
銀
金やプラチナに比べますと耐蝕性は劣りますが、銀も錆にくい金属のひとつです。
銀は熱伝導性と導電性が最も高い金属で、金のように展延性にもすぐれています。
なおかつ金よりも低コストなため、様々な分野で利用されています。
映画のフィルムにも銀が使用されていたことから、「銀幕」の語源にもなりました。
近年発見されたナノ銀粒子により、銀の工業用途はますます多様化しています。
都市が金鉱山になる?
工業用に使われた貴金属はその用途を終えたらどうなるのでしょうか。
パソコンや携帯電話、その他家電製品には金や銀、プラチナなど数十種類の貴金属やレアメタルが使われています。製品としての役目を終えても、中に使われている貴金属は酸化、腐食しにくいため素材として再利用することが可能です。
都市部において廃棄される電化製品から金属をリサイクルすれば、鉱石から抽出するよりも低コストで多くの金属が取得できるのです。
このように都市から廃棄される金属を採取可能な資源に見立てる考えを「都市鉱山」といいます。
実際に廃棄されたパソコンや携帯電話などから貴金属をリサイクルする取り組みは、企業レベルで行われていますが、採算面の壁が少なからずあるようです。
しかしながら金は単価が高いため、都市鉱山で採取される貴金属の中でも採算が取りやすく、ほかの金属と比べて人気のリサイクル素材だそうです。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメダルは都市鉱山から発掘した金や銀を使うことも検討されており、全国の自治体が協力して回収に取り組んでいます。
自分の廃棄した製品がメダルになるチャンスはなかなかありませんので、この機会に協力してみても良いかもしれません。