金の買い方や注意点|初めての金購入で知っておきたい基礎知識
多くの金は、現在、さまざまな買い方が選択できます。ただし、初めて金を購入するときは、注意しないと大きな出費になるかもしれません。自分に合ったものを買うには、さまざまな購入方法について理解を深めておくと役立つでしょう。そこで今回は、金の買い方について主な種類・必要な初期費用や注意点をご紹介します。
金の買い方や注意点1:購入方法を選ぶ
金を買うときは、さまざまな買い方の特徴やメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。実際の購入方法は、現物購入をはじめ複数の種類があります。
現物購入(金貨、金地金)
現物購入は、金貨や金地金を直接購入する方法です。
金貨は、貴金属を取り扱っている店舗で入手できます。貴金属店に足を運べば、その場で買えるところが大きな特徴です。面倒な手続きは不要ですが、すべて本物とは限らず偽物が紛れ込んでいる可能性もあるため、気をつける必要があります。
金地金は、貴金属メーカーや地金商が製造・販売しています。直営店が取り扱っているものは品質が保証されているため、偽物を売られる心配がなく安心です。ただし、金地金が500g未満の場合、バーチャージと呼ばれる手数料が発生します。
いずれにしても現物購入は、購入時にかかる手間の少なさが大きな特徴です。
投資信託
投資信託は、金融商品として扱われている金を購入する方法です。
一般的に、各種の金融商品は、銀行や証券会社で注文できます。投資対象となる金融商品は、株式や債券です。また、金も投資対象のひとつであり、金融商品を購入すると投資資産として運用できます。
金に投資した場合、その後の資産運用は投資専門のファンドマネージャーに任せられるところが特徴的です。加えて、少額から手軽に投資を始められ点が、大きなメリットに挙げられます。
ただし、投資信託は購入時だけでなく資産を運用している間も手数料がかかるため、ランニングコストが高くつく難点もあります。
純金積立
純金積立は、月ごとに費用を積み立てて金を購入する投資方法です。具体的な積み立て方は、大きく定期積立と定量積立の2つに分けられます。
定期積立は、毎月の積立金額を決めてから金への投資を開始するタイプです。通常、月々の積立金額は、1,000円単位で設定されています。毎月の出費が一定であり、長く投資を続けても、費用負担は大きく変わらない特徴があります。
定量積立は、毎月の金の購入量を決めておく方式です。このタイプの場合、一定グラム数の金に月単位で投資できます。ただし、金価格の変動に伴い、月々の積立金額も変わってきます。
それぞれの投資方法で特徴やメリット・デメリットは異なるため、自分に合う方法を選ぶことが大切でしょう。
金の買い方や注意点2:必要な初期費用を調べる
金の購入時にかかる費用は買い方により違いがあり、どれくらい初期費用が必要になるか調べておくことは重要です。
金貨は種類別に金額が違う
金貨を現物で買う場合、購入価格は、その種類によって違ってきます。
金貨の多くは、魅力的なデザインが施されています。小売価格には、加工費や移送費とともにデザイン費も含まれるパターンが一般的です。また、大きさも一律でなく、どの種類を選ぶかで購入金額は変わります。
有名な金貨としては、カナダ王室造幣局発行のメイプルリーフ金貨が挙げられます。また最近は、オーストラリアのパース造幣局で発行しているカンガルー金貨が、可愛らしいカンガルーのデザインで人気です。
金貨はサイズやデザインが多彩であり、予算に合うものを選びやすい利点があります。
金地金は小さなサイズも販売されている
金地金を現物購入する場合、さまざまなサイズが選択可能です。
インゴットやゴールドバーなどの金地金は、5gや10gほどの小さなサイズから販売されているケースが多く見られます。小売価格の1例を示すと、5g:57,475円・10g:109,450円です。
これらの金額には、手数料(バーチャージ)が含まれています。小さなサイズを選んだ場合、購入費用は5~10万円前後です。最初から大量に購入しなければ、出費は抑えやすくなるでしょう。
純金積立は少額からスタートできるところが多い
純金積立も、少額からスタートできるところが多く見られる金の購入方法です。
定額積立は、毎月の積立を1,000円から始められます。また、定量積立も、月々に購入する金を少量に設定すれば、費用負担を軽減できるでしょう。いずれも、資金面が厳しければ、無理に大口で投資する必要はありません。
ただし、いずれの積立方式も、金を買い付けるときに手数料がかかります。買付時の手数料は、毎月の積立ごとに求められる仕組みです。純金積立は、すべての必要費を収めることで金取引を開始できます。
そのため、実際に積立を始めるときには、トータルの初期費用を確認しておく必要があります。
各業者で手数料は違う
金地金の購入や純金積立にかかる手数料は販売業者や金融機関によって違うため、事前に調べておくことは大切です。
通常、金地金のバーチャージや投資信託・純金積立の手数料は、一律ではありません。それぞれの販売業者・金融機関で、多少の違いが見られます。同じ金地金・金融商品を購入する場合も、トータルの出費は変わる可能性があります。
手数料の金額を調べず金地金・金融商品の購入先を選ぶと、予算をオーバーするかもしれません。そんなトラブルを防ぐうえで、手数料を含めた初期費用のチェックは必須と考えられます。
金の買い方や注意点3:購入する業者を選ぶ
金を購入する方法が決まったら、金貨・金地金や金融商品が売られている販売業者・金融機関を選ぶ段階です。
金貨や金地金の販売業者
金貨や金地金は、貴金属店・宝飾店や貴金属メーカー・地金商で購入可能です。
店頭購入する場合、貴金属メーカーの直営店は金の品質について信頼性が高く、安心感があります。また、どれを選べばよいか迷ったとき直接相談すれば、いろいろなアドバイスを得られるでしょう。
金融商品を扱う金融機関
投資信託や純金積立などの金融商品は、銀行や証券会社で購入できます。
これまで金融商品を買った経験がない場合、先に相談窓口でアドバイスを求めると役立つでしょう。複数の金融機関に相談して多くの助言を得れば、どの商品がよいか判断しやすくなると考えられます。
なお、最近は電話やインターネットで現物を買えたり純金積立の口座を開設できるケースがあるため、自分に合った買い方を選ぶのがおすすめです。
金の売却は「なんぼや」まで
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