750の刻印は偽物?刻印の意味や金製品の見分け方
ジュエリーや貴金属製品に「750」という刻印があった場合、どんな意味があるのでしょうか。一般的に、金製品の刻印では「K18」といった形で24分率の表記を見かけることが多いので、偽物ではないかと心配になってしまう方もいるでしょう。この記事では、「750」の刻印の意味や、金製品の見分け方について解説します。
金製品に刻まれた「750」の意味
金製品に「750」という数字が刻まれている場合は、基本的に金の品位を表す刻印だと考えられます。「750」は金の純度を1000分率で表した数字であり、金製品の純度が75%であることを示しています。つまり、「750」の刻印がある金製品は、18金に該当するということです。
一般的に、金の純度の刻印は24分率で表記されるケースが多くなっています。たとえば純金(24金)の場合は「K24」と刻印され、18金の場合は「K18」と刻印されます。こうした背景から、刻印の「750」という数字を見慣れない方も多いかもしれませんが、表記方法が違うだけで偽物というわけではありません。なお、「KT18」という刻印についても、KTとは金の純度を表す「カラット」のことで、18金の刻印の一種です。このように刻印に複数の種類がある点を覚えておくと良いでしょう。
このほかにも、金製品の刻印にはさまざまな種類があります。たとえば、日の丸マークの横にひし形に囲まれた「750」の刻印があるものは、造幣局の「ホールマーク」です。ホールマークは、日本の造幣局が実施した品位試験に合格した金製品につけられます。信頼性の高い金製品を見分ける際に役立つため、押さえておきましょう。
また、「18K」のように数字の後ろにKがつくタイプの刻印は、海外製の金製品です。偽物ではないものの、海外製の品物の中には実際の含有率が基準を満たしていない粗悪品もあるため、購入時は十分にご注意ください。
本物の金と偽物の金の違い
刻印には、金の品位を表すとともに、本物と偽物を見分ける重要な役割があります。市場ではまれに純金や合金など本物の金を装った、偽物が流通しているケースが存在します。金製品は信頼できる店舗で購入し、偽物を不当な価格で手にすることがないよう注意しておきましょう。
金の刻印に関して押さえておきたいのが、金メッキ製品や金張り製品の刻印です。通常、金メッキ製品には「K○○GP」と刻印され、金張り製品には「K○○GF」と刻印されます。たとえば、18金でメッキ加工をした製品なら「K18GP」、18金で金張りした製品なら「K18GF」という刻印になります。これらの製品は一見すると刻印が似ていますが、18金の製品とは異なるものであることを理解しておきましょう。
一部の海外製品の中には、故意に「GP」や「GF」の表記を省略して、金製品と偽って商品を販売する悪質なケースも存在します。特に、特殊な技法によって金を熱で圧着する金張りは、金メッキよりも厚みがあることから、本物の金と色味や質感が非常に近くなるのが特徴です。金張りは金メッキよりも耐久性が高く高価ではあるものの、内部には金以外の金属が使われています。金製品と偽って販売されている金張り製品には十分にご注意ください。
このほかにも、実際の純度は10金であるにもかかわらず、「K24」のような高品位の刻印を入れている悪質なケースもあるようです。金製品であることには間違いなくても、金の品位が異なれば含まれる金の割合に大きな差が出るため、品物の価値はまったく異なります。品位の高い金製品は高額な取引になるので、品位を偽って刻印された品物にも注意しなければなりません。
750の刻印以外で偽物を見分ける方法
お持ちの金製品が本物か偽物かを見分けるには、刻印をチェックするほかにさまざまな方法があります。ここでは、金を見分ける方法の一例をご紹介します。
重量
金は比重が大きいことから、本物と偽物で重さに違いがあります。金メッキなどの偽物は本物よりも軽いため、手に持ってみて不自然に軽いと感じる品物は偽物の可能性があります。プロが使用する比重計などの専門の道具を使えば、比重を詳しく調べることが可能です。ただし、金と比重が近い「タングステン」などの金属が使われているスーパーコピー品の場合は、判断が難しいことがあります。
磁石
金メッキの内部に「鉄」や「ステンレス」などの金属が使われている偽物は、磁石にくっつきます。そのため、磁石に反応が見られる場合は、金メッキであると疑われます。ただし、ジュエリーの場合は丸カンのバネ部分に使われている金属が反応する場合があるほか、まれに磁石に反応する金属が合金の割金に使われることもあるようです。また、スーパーコピー品に用いられる「タングステン」は、金と同様に磁石に反応しません。そのため、磁石への反応のみで偽物を判断するのは難しいといえます。
色味
金製品の純度は、色味によってある程度チェックすることができます。たとえば純金(24金)は色の濃い山吹色をしているのが特徴です。それに対して、18金・14金・10金と純度が低くなるにつれて、明るい黄色に近づいていきます。色味だけで偽物を見分けるのは難しいものの、純度と色味について違和感をおぼえたら、さらに詳しく調べてみると良いでしょう。
ここまでお伝えしたように、近年は金製品と見分けるのが難しいスーパーコピー品が出回っており、お持ちの品物のことでお悩みの方が少なくありません。金製品の刻印をはじめとして何か気になる点があれば、金買取に詳しい買取専門店で査定を受けて、どの程度の価値がつくのかを確かめてみるようおすすめします。
金買取は「なんぼや」にご相談ください
ここまで、金製品の「750」の刻印について解説しました。「750」の刻印は金の純度を1000分率で表したものであり、金の品位では純度75%の18金に相当します。お持ちの金製品を査定に出す際、刻印について気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。「なんぼや」の金買取では、買取知識が豊富なバリューデザイナーがお客様の大切なお品物を丁寧に査定いたします。近年は金相場の高騰が続き、金製品を高値で売却するチャンスです。お持ちの金製品の価値を知りたいときは、どうぞお気軽に「なんぼや」の無料査定をご利用ください。