時計バリューデザイナーとは？時計修理技能士の資格取得は必要？
時計の持つ価値を判断できる人は、時計バリューデザイナーとして働くことができます。時計バリューデザイナーになるためには、どのようなスキルや資格が必要なのでしょうか。本記事では、時計バリューデザイナーになりたい方が知っておきたい基礎知識をご紹介します。
時計のバリューデザイナーとは？
その名のとおり、時計を査定するのが時計バリューデザイナーの仕事です。ただし、多くの買取店では「時計バリューデザイナー」という特定のバリューデザイナーは存在していません。時計専門ではなく、バッグや宝石なども含めたブランド品全般を査定するバリューデザイナーとして働きます。
もちろん、お店によっては時計の知識が豊富なブランドバリューデザイナーもいらっしゃいます。時計の知識が豊富な人ほど詳しく査定できるため、適切な買取価格をつけることができます。
時計のバリューデザイナーになるのに資格は必要？
年齢、性別、学歴、職歴などを問わず、幅広い人が時計バリューデザイナーになることができます。必須とされる資格もありません。ただ、時計バリューデザイナーとして働いている方は、「時計修理技能士（時計技能士）」という資格を持っていることがあります。時計修理技能士とは、主に故障した時計を修理する技術を持っている人です。時計屋を営んでいる人のほとんどはこの時計修理技能士の資格を持っています。
また、時計販売員向けの「ウオッチコーディネーター検定（CWC）」という資格もあります。お客様の希望する時計を提案できるよう、幅広い知識や技能を習得した人が資格を得られます。
時計のバリューデザイナーに必要なスキルとは？
時計バリューデザイナーに必要なのは、時計の専門知識です。ブランド時計を査定する機会があるため、ブランドの知識も重要となります。特に、有名ブランドの時計の仕組みを知っておくと有利です。ブランド時計は偽物が出回っていることが多いため、本物との違いを見極める目を持つことも求められます。流行の時計に興味を持ち、新作アイテムの情報をつかむためのアンテナを張っておくことも大切です。
また、時計バリューデザイナーにとって欠かせないものの一つが接遇マナーです。お客様に対して失礼のないよう、丁寧に対応できることが重要となります。
時計の買取業務の内容や難易度は？
時計の買取業務では、商品を丁寧に確認したうえで、相場をもとに価値を判断します。買取の現場に立つためには、最新の相場をチェックする習慣が必要です。また、自分で出した買取価格の理由をしっかりと説明できなければいけません。お客様に納得していただけるよう、わかりやすく丁寧に説明するスキルも重要です。
時計バリューデザイナーの年齢や求人傾向は？
現在、時計バリューデザイナーとして幅広い年齢の方が働いています。社会人として働ける年齢であれば、問題なく就職できるでしょう。実家の時計屋を継いでいる方や、時計が大好きで時計に関する知識を活かしている方など、背景はさまざまです。
ただし、「時計バリューデザイナー」という名前で求人を出しているところはほとんどありません。ブランドショップのバリューデザイナーとして募集されるケースが多く見られます。バッグや時計の取り扱いが多い買取店のバリューデザイナーとしての求人も多いようです。時計に特化したバリューデザイナーとしての求人は少ないため、時計も含めたブランド品の査定を担当することも想定しておきましょう。時計のみのバリューデザイナーをしたい場合は、時計専門店に絞って求人を探すことがおすすめです。
時計バリューデザイナーになるには？
時計バリューデザイナーとして働くためには、時計を扱う買取専門店や中古品店などの求人に応募する方法があります。店舗側の条件によるものの、時計技能士のような資格がなくても就職できます。もちろん、時計に関する知識があったほうが有利であるため、時計修理技能士の資格取得を目指すのも選択肢の一つです。
ただし、時計修理技能士試験を受けるためには、基本的に実務経験や専門学校への入学などが必要です。ウオッチコーディネーター資格は実務経験のない人でも受験可能なため、未経験者はこちらの勉強を進めてみると良いかもしれません。
まとめ
時計バリューデザイナーになるために必要な資格はなく、さまざまな人がバリューデザイナーの仕事に就くことができます。就職先によっては時計以外のブランド品査定知識が必要なため、幅広いアイテムに興味を持っている人が向いているといえます。ご自分の希望する条件で働ける求人を探してみましょう。
